表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
26/64

追憶の綴り / 砂の光

ついおくのつづり / すなのひかり

◆追憶の綴り


熱く逆上せあがる激流の感情

身をも裂く程の電光石火の速さで

この避雷針の脳味噌を貫通する


画面の黒は焦げた骨を振動させて

伸縮する筋肉を破裂させる位に

僕の血を爪の先端まで流してるみたいだ


目を開いた先には煌めく物も在るけど

それは友情だの愛情だの、割れ物ばかりで

なにかを伝える時もそれは探りながら

そのかたすぎる物に皹が入っていないか

確かめるかのように


牙を穿てば血が騒ぐ、

脳を掻き乱すのは脳自体

身体が追い付く前に心は穴を潜ませる


堕ちる羽に銃口を向けるが

それもまた忘却の果てに沈んでいく

嘲笑う獣の滲み出る憎悪は

吠える声帯を焼きつくし、喉を引き千切る


血は出ないけど、虐げられた生存目的を

知らずにはいられない僕という感覚は

雫を目から零さないように

ゆっくり、ゆっくり、目を閉じる


六十億個の細胞の中の一つにも満たない僕が

自らの生を感じる以外、何ができるだろうか


牙を穿てば血が騒ぐ、

脳を掻き乱すのは脳自体

感じた存在が“幸せ”というものだとしても

それもまた忘却の果てに沈んでいく。



◆砂の光


零れ落ちる、少しずつだけど

時を刻む


未来が少しずつ、零れ落ちる

時を刻む


過去が少しずつ、重なり合う

時を刻む


今が少しずつ、だけど追いつけない速さで

時を刻む


待ってはくれない、それも瞬く間に

時を刻む


時を生きる愚か者だと、

時を刻む


その重みを感じていながらも、

時を刻む


止まらない、止まらないよ

時を刻む


時を刻んで、時を刻んで、それでもまた

時を刻む


きっと、それ以上を望んではいけない気がした。




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ