愛しみの道理 / 生温い雨
かなしみのどうり / なまぬるいあめ
◆愛しみの道理
そんなに睨まないでくれ
そんな凶器向けないでくれ
牙を剥いて何に取り乱しているの
それが君がいう愛だというの
傷をつけるのがけじめだというの
残るのならそんな勇気はいらない
ただ狂気に溺れて
傷付けてないといられないんだろう
その刃を向けるという事は
それなりの覚悟があるんだろう
それが君の愛だという事は
狂っていてもわかってあげるよ
でも、その剥き出しの殺人衝動を
弛み過ぎた螺を戻して
だってきっと愛していただろう
それも思い出してよ
長引いた雨と
湿気る空気の中に
君と僕の匂い以外に血の匂いが欲しいの?
何で覚えていないの
何て残酷なの
記憶を消せるなら
最弱な僕でも、熔けるまで想いを捧ぐのに
その刃を向けるという事は
それなりの覚悟があるんだろう
それが君の愛だという事は
狂っていてもわかってあげるよ
でも、その抑え込めてない狂気を
白眼向きそうな目を戻して
だってきっと愛していただろう
それも思い出してよ
何かを失うのがけじめだというの
残るのならそんな勇気はいならい
そんな勇気なら
消してしまいたいよ。
◆生温い雨
優しさに肥えた風船を割って
僕の血を分けるよ
鋭く光った鉄をそっと淡い肌に添えてよ
与えるから、僕の血を与えるから
黒に濁っても生きてる証だ
景色を遮ってる厚い煉瓦の壁の
冷たさを感じる為に僕は息を止めてみる
どんなに足掻いてみても
わかるだろう、僕の動く血が
わかるだろう、僕の動く心臓が
生きるっていっている
紫陽花と君の隣にいる僕の傷を引き裂いて
生温い雨が鼓動と同じ速さで僕を打つ
濡れて褪せる僕の眉と葉に溜まる雫が
曾て動いてた頭に過らせる
君の皺の一つ一つに僕の愛を注がせてよ
僕の脳の隙間を君の愛で埋めてくれないか
生温い雨が鼓動と同じ速さで僕を打つ
曾て動いてた頭に過らせる
わかるだろう、僕の動く血が
わかるだろう、僕の動く心臓が
生きるっていっている
僕が、
生きるっていっている。




