映さない鏡 / 道に垂れる
うつさないかがみ / みちにたれる
誰かを愛して、大切に想う事を
恥ずかしいと馬鹿馬鹿しいと
いつまでも言ってらんないよ
そこにいたら煩いよ
消えてしまったら寂しいよ
そんな矛盾してて我が儘な感情を
何処か見えない場所にしまってて欲しいんだ
空の色を映して色付く海は綺麗でしょう
それと同じくらい、いやそれ以上に
美しい君がいるの
負けたくない
泣きたくない
だから理由を消してでも
君との繋がりを失いたくないんだ
どれくらいの人を愛し
どれくらいの孤独に悩み
触れられないものならいっそ
眼に映らなけりゃいいのに
この眼を潰したいくらい君を好きだから
透き通る君の顔を思い出したくないんだ
逃げたくて、逃げたくて
どんなに隠れても
君は、僕を檻から引き摺りだしてくれるんだ
どんなに
君が僕を映さないとしていても
僕には伝わる自分の惨めな姿が
悩み、もがいてて、もがいてて
気持ち悪いでしょう
だけど、消さないように絶えないように
僕が生きる姿がなの
誰かを愛して、大切に想う事を
恥ずかしいと馬鹿馬鹿しいと
いつまでも言ってらんないよ
空の色に反射して色付く海は綺麗でしょう
それと同じくらい、いやそれ以上に
美しい君がいるの
どんな僕を映してもいいから
ちゃんと向き合ってくれよ。
◆道に垂れる
目を開いてみて、
もし進める道がなかったら
その場に立ち止まっていられる一番の理由にできる気がした
少し目を閉じていれば
また新しい希望が降りてくる
そんな期待ばかりを我が儘に膨らまして
絶望に溺れたふりをして
誰かが差し伸べてくれる優しさを
ただ待っていた
それも最高で最上級の優しさを
それが満たされなかったら
本当の絶望の荒野に足を竦めて
震えだしてくる身体を抑え込むだけで精一杯なんだ
そうしてばかりいたら
やっと、心が胸の辺りにある事がわかった
心臓の音と同じ速さで
周りに聞こえてしまいそうな音で孤独を奏でる
少しでいい、
そこに哀れみを覚えろよ
僅かでいい、
そこに狂いを感じろよ
目を開いてみて、
もし解放される術が備わっていたら
その場で消えてしまえる一番の理由にできる気がした
考えているうちに、
破裂する音は聞こえなかったけど
僕の感情と同じくらいの血が
道に垂れた。




