表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
13/64

人飼う獸 / 肌の紫

ひとかうけもの / はだのむらさき

◆人飼う獸


あの人間とやらは可笑しな奴等だ

我等の事を“飼う”と云う


哀れな人間は“知能が高い”とほざく

愚かな人間は“人間こそが神”だと自讚する



餓鬼にも勝るその欲望の塊を

制御も出来ずに鏤める



確かなものは掴めても

生きる意味を游がせる事しか出来ていない



輝く“それ”はなんだ

始まる“それ”はなんだ


返事をしろ

俯くだけではこたえにならない

証明をしろ

結果など聞いていない


人間に結果は重過ぎる、

そうだろう

人間は結果を出すまでに時間をかけすぎるではないか



何もかも祈りに応えられる神など存在しない



ならば我等が人間を飼おうか

歪な人間よりは、我等の方が一色に近い

でも、やはりそれでは

“何か”を歪めてしまうだろう



人間とやらは可笑しな奴等だ

我等の事を“飼う”と云う


哀れな人間は“結果がすべて”とほざく

愚かな人間は“人間が世界を変える”と自讚する



悲しいものよ


我等も奴等人間でさえも

この異形ともいえる世界に飼われ、

空間に生かされているだけのただの獣にすぎないというのに。



◆肌の紫


あの色を消してしまったら

僕等はどうなってしまうんだろう

あの色を僕が作ってしまったから

君は僕の傍にいるだけなの


譲り過ぎる君の心の痛みは何処へ消えるの

消えないだろう

拭えないだろう

分け与えれない心の痛みは誰が気付くの

知らないだろう

触れないだろう



蹴り跳ばして、そんな速さで何がわかるの

震える手でも伸ばしてそこに光る僅かな希望を

握りしめていて


そこを白い布で隠さないで

たとえ完全じゃなくてもいいから

君が君であればいいんだ


怖いなら怖いと言っていいんだ

傷付ける愛なんて欲しくないだろう

それでもし修羅が道を塞いでても

立ち向かえる、それ程

愛は美しいだろう



震える手でも伸ばしてそこに光る僅かな希望を

握りしめていて


もう平気だと嘘をつかなくたっていいんだ

もう大丈夫だと言わないで

縛らないで

耐えてないで


だって涙が流れているよ。




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ