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第31話 通信設備の害獣掃除をサクッと終えて定時退社しようとしたら、他部隊から緊急SOSが届きました

いつも応援ありがとうございます!

今回の任務は、通信中継局のお掃除と定期点検!

雑魚をサクッと片付けて、優秀なカイくんがチャチャッと設備を直して、

「よーし、定時退社で帰るぞー!」となったその瞬間――?

テンポ良すぎる第7小隊の日常と、ラストの急展開をお楽しみください!


『本日の任務です。地表通信中継局E-42の点検、および周辺に群がるアバレントの排除。敵はハウラー級が12体です』

「12体か。いつからアンテナがそんな人気スポットになったんだ?」

 カイが肩をすくめる。

「食べ物でもないのに、何で集まってるんでしょうね?」

 リオの疑問に、ミオが無機質に答えた。

『不明です。柱をガリガリ引っ掻いて遊んでいる模様です』

「迷惑すぎる趣味だな」

「カイさんにだけは言われたくないと思いますよ。武器クラッシャーだし」

「俺は設備は壊してない!」

「はいはい、どっちでもいいからさっさと行くぞ。早く倒せば早く帰れる」

 グレンの至極もっともな一言で、俺たちは地上へと向かった。

         ◇

 地上に出てしばらく歩くと、雪原の中にポツンと立つ通信鉄塔が見えてきた。

 その根元には、黒い獣――ハウラー級が12体。

 本当に楽しそうに支柱をガリガリ引っ掻いている。

「本当に気に入ってるみたいだな」

「持って帰ってくれたら点検しなくて済むのに」

「地下までついてくるぞ」

「それは困る!」

 俺はアークブレードを抜いた。

「よし、塔から引き離して一気に片付けるぞ。散れ!」

「「了解!」」

 青白い光刃を抜いた瞬間、12体のハウラー級が一斉にこちらへ突っ込んできた。

 だが――相手が悪すぎる。

「グレン、右を塞げ!」

「任せろ!」

 突進してきた3体を、グレンの超重シールドが真正面からガツンと受け止める!

 足止めを食らって怯んだ隙に、リオの双剣が光速で脚を切り裂く!

「カイ、挟み撃ちだ!」

「おうよ!」

 正面から飛びかかってきた4体に対し、俺とカイが交差するようにすれ違いざまに一閃!

 無駄のない最小限の太刀筋で、次々と首を跳ね飛ばしていく。

 連携も何もない野良の群れなど、俺たちの敵ではない。

 あっという間に大半が肉塊に変わり、生き残った3体が悲鳴を上げて西の彼方へ一目散に逃げ出していった。

『敵の敗走を確認。戦闘終了です』

「逃げたやつは放置でいい。さっさと点検に入ろう」

 戦闘時間、わずか数分。

 準備運動にもならないレベルだった。

         ◇

 塔の根元にある狭い制御室へ入る。

「カイ、調子はどうだ?」

「んー、吸気口に雪が詰まって凍りついてるな。2年も放置すりゃこうなるよ」

 カイが手際よくカバーを外し、固まった氷をガリガリ削り落として予備パーツへパパッと切り替える。

 カチッと電源を入れ直すと、ブオオオオンと快音が響いた。

『通信出力の回復を確認。基準値クリアです』

「よし完了! やっぱ直ると気持ちいいな!」

 外に出ていたリオもひょっこり顔を出す。

「外装のチェックも終わりましたよー! グレンさんは暇そうに仁王立ちしてまーす!」

『……警戒中だ』

 通信越しに聞こえるグレンの真面目なツッコミに、みんなで笑った。

「よし、これで任務完了だな。帰って温かいもんでも食うか」

「賛成! グレンさん、戻ったら一杯奢ってくださいよ!」

「断る。自分で飲め」

「即答かよ!」

 平和そのものの空気の中、俺はミオへ通信を繋いだ。

「ミオ、点検終了だ。管理局へ完了報告を送ってくれ。今から帰還――」

『キョウジ隊長』

 ミオの緊迫した声が、俺の言葉を遮った。

「……どうした?」

『第9小隊から緊急SOSを受信。コード4です』

 その瞬間、全員の顔から笑みが消えた。

 コード4――部隊全滅の危機を意味する最悪の救難信号。

「場所は!?」

『北北東へ4.8キロ! 現在も交戦中ですが、敵の詳細は不明! シオン隊長たちの安否も確認できていません!』

 シオンたちの第9小隊が、交戦中……!?

 あいつらは決して弱くない。その第9小隊がコード4を出すほどの敵。

 しかも4.8キロなら――地下から応援を呼ぶより、今ここにいる俺たちが走った方が圧倒的に早い!

「全員、装備を戻せ! ミオ、管理局へ任務変更を申請! 第7小隊はこれより、第9小隊の救援に向かう!」

「「了解ッ!!」」

 俺たちは定時退社を即座にかなぐり捨て、吹雪の吹き荒れる雪原へと全速力で駆け出した。

第31話をお読みいただきありがとうございました!

害獣退治&設備修理を秒速で終わらせて「さあ帰るぞー!」となった瞬間、飛び込んできたのは第9小隊(シオン隊長たち)からの絶望的な救難信号!

仲間がピンチとあれば、迷わず即座に駆けつけるキョウジたち!

果たしてシオンたちを追い詰めている「正体不明のヤバい敵」とは一体何なのか――!?

「定時退社が一瞬で消し飛んだw」「キョウジたちの判断が早くてかっこいい!」「シオン隊長無事でいてくれ……!」など、続きが気になった方は、

ぜひ下の【☆☆☆☆☆】を【★★★★★】にして応援していただけると嬉しいです!

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