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海道グループ〜欲望の王国で女達は頂点を奪い合う〜  作者: Fujeno Yasuko


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第2章 欲望の招待状

この物語は、すべてフィクションです。

登場人物は全員成人であり、成人同士の欲望、権力、金、社会の歪みの中で、生存戦略を練る女達のオムニバス官能ノワール群像劇です。

【新女王ランキング編】

― 欲望の盤上に咲く女たち ―


ー高山響子 序章ー


海道グループ本社、最上階。


夜景を見下ろす社長室には、街の光よりも濃い欲望の匂いが漂っていた。


高山響子は、黒い書類ケースを片手に、海道勝の前へ静かに立っていた。


露骨に媚びる女ではない。

だが、自分の肉体、アダルト商品価値、響子の会社の看板、そのすべてが交渉材料になることを、響子は誰よりも理解していた。


海道勝

『それで、響子。今度の新作アダルトグッズとやらは、俺の祭典に出すだけの価値があるのか?』


高山響子

『もちろんです。海道グループの参加者、VIP、そして女たちの反応まで含めて、最高の宣伝になります。私の商品は、ただ売るための道具ではありません。欲望を増幅させるためのツールです』


勝は葉巻の煙をゆっくり吐き、響子を見上げた。


その視線には、商談相手を見る冷静さと、女を見る傲慢さが同居していた。


海道勝

『欲望を増幅、か。面白い。だが最近は、商品よりも女そのものの方がよほど客を狂わせる』


響子の眉が、ほんのわずかに動いた。


高山響子

『……それは、私への評価ですか? それとも警告ですか?』


海道勝

『両方だ』


勝は低く笑った。


海道勝

『今のお前には価値がある。女社長としての顔、スポンサーとしての金、ランキング上位としての身体。どれも使える』


高山響子

『随分と正直に値踏みしますね』


海道勝

『俺は安い女には金を出さん』


響子は、薄く微笑んだ。


褒め言葉ではない。

勝なりの値踏みだ。


だが響子は、その屈辱を飲み込める女だった。

なぜなら、自分もまた、勝という男の権力、会場、客層、宣伝力を値踏みしているからだ。


高山響子

『では、その値が落ちていないうちに、契約をまとめていただきたいですね』


響子は書類ケースから契約書を取り出した。


新作アダルトグッズの提供。

会場内での使用許可。

VIP向け特別パッケージ。

追加購入枠。


そこには、快楽すら数字に変える女の冷静な計算が並んでいた。


勝は書類に目を通し、低く笑った。


海道勝

『いいだろう。スポンサー契約は継続。新作も買う。俺の祭典で使わせてやる』


高山響子

『ありがとうございます。必ず、海道グループに利益をもたらします』


海道勝

『利益だけか?』


響子は沈黙した。


勝の声が、少しだけ低くなる。


海道勝

『お前は、商売の話をしに来ただけではないだろう』


響子は夜景を背に、勝を見つめ返した。


表情は冷静だった。

だが、その目の奥には、自分が現在の女王であり続けるための対抗心と、勝を利用しようとする野心が濡れた光のように揺れていた。


高山響子

『商売も、女としての価値も、使えるものはすべて使います。それが私のやり方です』


勝は、響子をしばらく見た。


海道勝

『その椅子に、いつまで座れると思う?』


響子の目が、わずかに細くなる。


高山響子

『私の席を奪える女がいると?』


海道勝

『いずれ現れる。まだ見ぬ場所にな。俺の祭典は、そういう女を引き寄せる』


その言葉は、響子の胸の奥を静かに刺した。


まだ見ぬ女。

名前も顔もない。

だが、いつか自分の椅子を奪うかもしれない原石。


不快だった。

だが、顔には出さない。


響子はスポンサーであり、女社長であり、現時点で海道グループの頂点に近い女でもある。

名前も知らない未来の敵に怯えるほど、安い女ではなかった。


高山響子

『その女が現れる前に、私の魅力で会場を支配しておきます』


海道勝

『強気だな』


高山響子

『弱気な女を、海道社長はここへ呼ばないでしょう?』


勝は立ち上がった。


社長室の奥。

壁の一部が静かに開き、隠し部屋へ続く扉が現れる。


海道勝

『なら、見せてもらおうか。スポンサーとしての高山響子ではなく、女としての高山響子を』


響子は一瞬だけ目を伏せた。


敗北ではない。

覚悟を整えるための沈黙だった。


高山響子

『その代わり、海道社長。私の商品も、私自身も、安く扱わないでください』


海道勝

『安い女なら、ここには呼ばん』


二人は社長室の奥へ消えた。


扉が閉まる直前、響子の黒い書類ケースが床へ置かれる音がした。続いて、勝の低い声。それに応える響子の短い息。


商談の続きではない。そこから先は、契約書では縛れない欲望の領域だった。


隠し部屋の向こうで、衣擦れの音が小さく重なった。響子の声は、最後まで媚びたものにはならなかった。だが、完全に冷静でもいられなかった。


海道勝『高くつく女だな、響子』


高山響子『安く済ませる気なら、最初から来ていません』


その言葉の後、しばらく声は途切れた。代わりに、淫靡な呼吸と喘ぐ声だけが社長室の奥から漏れてきた。


机の上の契約書は、まだ開かれたままだった。インクの乾ききらない署名の横で、響子の口紅がわずかにグラスへ移っている。


金で結ばれた契約。欲望で確かめ合う関係。勝に値踏みされながらも、響子もまた、勝の権力と欲望を利用していた。


夜景だけが、誰もいなくなった部屋を照らしていた。

机の上には、署名された契約書が残されている。


金。

欲望。

契約。

そして、まだ名前も顔もない未来の女王の影。


高山響子を揺るがす影は、静かな不穏な空気と共に幕を開けた...。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

ー西園寺アスカ 序章ー


白い撮影ライトが、ベッドの上を冷たく照らしていた。

だが、その中心にいる西園寺アスカだけは、熱を帯びていた。


乱れた髪。汗を拾う肌。カメラへ向ける、挑発的で、どこか冷静な視線。


西園寺アスカ

『……っ……はぁ……ん……っ……』


その声が漏れた瞬間、現場の空気が変わった。

ただの喘ぎではない。男を煽るためだけの声でもない。音の強弱、息の抜き方、顔の角度、指先の震えまで、すべてが画面の中で計算されていた。


西園寺アスカ

『……あ……っ、はぁ……っ……ん……』


スタッフの誰も、物音を立てなかった。

ベッドシーンのはずなのに、そこには下品な空気がなかった。あるのは、観客の視線を奪うために研ぎ澄まされた、プロの官能だった。


西園寺アスカ

『……んっ……ふ……っ……はぁ……あ……』


大物AV監督は、モニターを見つめたまま、しばらく黙っていた。

そして、限界まで引きつけてから、低い声を落とした。


大物AV監督

『カット』


一瞬、スタジオ全体が止まった。


次の瞬間、監督は大きく息を吐き、ゆっくりと拍手した。


大物AV監督

『アスカちゃん、今のは凄い。男優もタジタジじゃない。現場そのものが興奮した。ここまで画を持たせるAV女優はそういない』


アスカは乱れた髪を指で直した。

息はまだ熱い。だが、瞳だけは驚くほど冷静だった。


西園寺アスカ

『ありがとうございます。でも、最後の照明、少し強いです。肌の反射が勝ちすぎて、目が眩しく私の表情が崩れます。後で、そこも撮り直したいです』


監督は苦笑した。


大物AV監督

『褒めてるのに、もう反省会か。やっぱり君は凄いね』


撮影後、アスカはメイクルームの椅子に腰を下ろした。

お気に入りの女性メイクスタッフが、興奮を隠せない顔でパフを手に取る。


女性メイクスタッフ

『アスカさん、今日も凄かったです。普通のAV女優さんなら、あんなシーンの後って少し快感で、放心するのに……すぐモニター見て、照明の話をするなんて』


西園寺アスカ

『感じるだけなら誰でもできるわ。残る画に変えないと、プロじゃない』


メイクスタッフ

『だから皆、アスカさんを怖がるんですよ。綺麗で、色っぽくて、でも現場では監督より現場を見てる』


アスカは鏡越しに、薄く笑った。


西園寺アスカ

『それくらい見えなきゃ、海道グループのパーティーなんて任されないわ』


メイクスタッフの手が、ぴたりと止まる。


メイクスタッフ

『あの……噂のパーティーですか?』


西園寺アスカ

『最低でも年収三千万の男が参加する場所。参加費は一千万。女性も百万円。ただし、お金を積めば誰でも入れるわけじゃない』


メイクスタッフ

『そんな高額なのに、まだ審査があるんですか?』


西園寺アスカ

『当然よ。年収、身体、素行、目的、危険性、女を見る目、場を壊さない品性。全部見る。欲望だけの男は、入口にも立たせない』


アスカは口紅を直しながら、鏡の中の自分を見つめた。

そこに映っているのは、ただのAV女優ではない。


会場を作る女。

男を選別する女。

女たちの価値を、舞台の上で爆発させる女。


西園寺アスカ

『会場の導線、参加者の審査、ランキングで結果を残した女の子の行き先まで、全部、私見る。VIP男性に斡旋する娘もいれば、AV女優として、デビューに導いた娘だっている』


メイクスタッフ

『アスカさんが……プロデューサーなんですね』


西園寺アスカ

『そう。海道グループの乱交パーティー。その審査も、会場も、イベントそのものも、私が作ってる』


メイクスタッフは息を呑んだ。


西園寺アスカ

『近々、大きいイベントがあるわ。普通の女なら、ただ綺麗なだけで消える夜』


アスカは立ち上がり、鏡の中で妖しく微笑んだ。


西園寺アスカ

『残るのは、欲望を支配できる女だけよ』


その言葉のあと、メイクルームに短い沈黙が落ちた。


女性メイクスタッフは、冗談だと思って笑おうとした。

だが、鏡越しに見えるアスカの目が、少しも笑っていないことに気づき、声を失った。


その時、テーブルの上に置かれたアスカのスマートフォンが震えた。


画面に表示された名前を見た瞬間、アスカの表情が変わる。


海道勝。


メイクスタッフは、その名前を知らない。

けれど、アスカの空気が一瞬で女優から欲望の祭典を仕掛けるプロデューサーへ、そしてさらに危険な色気を放つ女へ変わったことだけは分かった。


アスカは通知を開いた。


そこには、短い一文だけが表示されていた。


《次の女王候補を探せ。夜を始める》


アスカは小さく笑った。


西園寺アスカ

『……始まるわね』


女性メイクスタッフ

『アスカさん……?』


アスカは口紅のキャップを閉じ、鏡の中の自分を見つめた。

さっきまでベッドの上で現場を興奮させていた女は、もういない。


そこにいるのは、美女たちを選び、男たちを値踏みし、海道グループの欲望の祭典を作る女だった。


西園寺アスカ

『次の夜で、誰かの人生が変わる。誰かは女王になって、誰かはただの飾りで終わる』


アスカは立ち上がった。


白いライトの下で撮られる女優ではなく、暗い会場の奥で光を操る側の女として。


西園寺アスカ

『さあ、選別の時間よ』


男と女達が乱れる宴の準備が、刻一刻と着実に進んでいた。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



第一章 雨夜の女 霧島冴子編


大東亜戦争の敗戦から150年後の日本で...。


日本は変わった。


武器の製造。


武器の輸入。


武器の輸出。


それらは特別なものではなくなった。


金のある者は武器で身を守る。


金のない者は怯えながら生きる。


そんな時代だった。


霧島冴子は雨の中を歩いていた。


数ヶ月前。


彼女は違法捜査を行った。


被害者を救うためだった。


犯人を捕まえるためだった。


結果は成功。


被害者は生還し、犯人たちは刑務所へ送られた。


だが組織は冴子を守らなかった。


警部の階級。


刑事としての職。


全て失った。


霧島冴子

『皮肉なものね』


雨空を見上げる。


霧島冴子

『人を救った結果が失業なんて』


笑うしかなかった。



同じ夜。


海道グループ系列の高級BAR。


最奥のVIP席で海道勝はグラスを傾けていた。


海道勝

『店は悪くない』


黒服

『ありがとうございます』


海道勝

『だが空気が緩い』


黒服

『改善いたします』


その瞬間だった。


入口付近で悲鳴が響く。


暴徒

『海道グループを潰せ!』


武装した男たちが雪崩れ込んできた。


黒服たちが応戦する。


だが相手は想像以上だった。


黒服が次々と倒される。


テーブルが砕ける。


グラスが割れる。


暴徒の一人が勝へ銃口を向けた。


その時だった。


女が立ち上がる。


霧島冴子だった。


霧島冴子

『伏せなさい』


海道勝

『……』


冴子は一気に踏み込んだ。


銃を持つ腕を払い上げる。


発砲!『パンッ!』軽い音が耳に響く。


銃弾は天井へ逸れる。


続けて肘打ち。


膝蹴り。


男が崩れ落ちた。


別の男が刃物を振るう。


冴子は身体を沈めてかわし、手首を掴み、そのまま投げ飛ばす。


暴徒

『ぐあっ!』


霧島冴子

『遅いわ』


さらに一人。


さらに一人。


雨夜の獣のように冴子は動いた。


最後の暴徒が勝へ迫る。


冴子は正面から迎え撃つ。


拳。


衝撃。


男は壁へ叩きつけられた。


静寂が訪れる。



海道勝

『見事だ』


霧島冴子

『運が良かっただけよ』


海道勝

『違うな』


勝は立ち上がる。


海道勝

『君が強かった』


冴子は肩をすくめた。


勝は封筒を差し出す。


海道勝

『受け取れ、お礼だ』


霧島冴子

『お断りするわ』


海道勝

『なぜだ』


霧島冴子

『助けた相手から金を貰う趣味はないの』


海道勝

『趣味の話はしていない』


冴子が黙る。


海道勝

『今の君は金に困っている』


霧島冴子

『調べたのかしら』


海道勝

『調べる必要はない』


海道勝

『君の目がそう言っている』


その言葉に冴子は視線を逸らした。


図星だった。


生活は苦しい。


誇りだけでは生きられない。


霧島冴子

『……借りるだけよ』


海道勝

『それで構わん』



高級タクシー。


雨が窓を流れていく。


海道勝

『送ろう』


霧島冴子

『恩人扱いが過ぎるんじゃないかしら』


海道勝

『命を救われた』


海道勝

『当然だ』


少しの沈黙。


海道勝

『君のような人間が必要だ』


霧島冴子

『どういう意味かしら』


海道勝

『イベントを開いている』


海道勝が、神妙な面持ちで話す…。


海道勝

『警備が必要だ』


霧島冴子

『危険そうね』


海道勝

『危険だ』


霧島冴子

『正直なのね』


海道勝

『嘘をつく意味がない』


冴子は少し笑う。


霧島冴子

『怪しい男なのに不思議ね』


海道勝

『褒め言葉として受け取ろう』


霧島冴子

『受けるとは言ってないわ』


海道勝

『だが断ってもいない』


勝の声は静かだった。


だが重い。


王の声だった。


冴子は窓の外を見る。


そしてため息を吐く。


霧島冴子

『条件次第よ』


海道勝

『助かる』



しばらくして。


タクシーの進路が変わる。


警戒する…冴子。


霧島冴子

『方向が違うわ』


海道勝

『まだ時間はあるな』


冴子の顔色を伺う海道勝。


霧島冴子

『あるけれど』


海道勝

『少し付き合え』


霧島冴子

『断れる話かしら』


海道勝

『断っても構わん』


海道勝

『ただ、君ともう少し話したい』


冴子は勝を見る。


危険な男。


だが不思議と嫌ではない。


霧島冴子

『少しだけよ』



高級ホテル最上階。


窓の向こうには夜景が広がっていた。


静かな部屋。


二人だけの空間。


海道勝

『これからよろしく頼む』


霧島冴子

『まだ仮契約だけれど』


海道勝

『君らしい』


冴子が笑う。


勝も少しだけ笑った。


霧島冴子

『あなたは危険な男ね』


海道勝

『君ほどではない』


視線が重なる。


沈黙が続く。


だが不快ではない。


むしろ心地よかった。


失った居場所。


失った誇り。


その傷を、この男は不思議なほど理解している気がした。


雨音が窓を叩く。


そしてその夜。


室内の照明が落とされ、わずかな間接照明が二人の輪郭をぼんやりと浮かび上がらせている。静寂を塗りつぶすのは、激しく重なり合う呼吸と、衣類が擦れ合い床に滑り落ちる乾いた音だけだった。


霧島冴子

『……あなたという人は、本当に、底が知れない』


濡れた唇が、もう一度近づいた。


雨音も、路地裏のネオンも、遠くで鳴るサイレンさえも、その瞬間だけは意味を失った。

冴子の腕が首に絡み、逃げ道を塞ぐ。逮捕術ではない。尋問でもない。けれど、逃がさないという意思だけは、元刑事だった頃と何ひとつ変わっていなかった。


霧島冴子

『私を、ここまで乱すなんて……』


彼女の指先が、シャツのボタンに触れる。

一つ、また一つ。

濡れた黒髪が頬に張りつき、冷たいはずの瞳が、今だけは危険な熱を宿していた。


霧島冴子

『覚悟して。今夜の私は、優しくない』


だが、その声は怒りではなかった。

欲望を抑えきれない女の声でもない。

傷だらけの正義を捨てきれず、なお闇の中で生きる女が、たった一人の男にだけ見せる、あまりにも危うい本音だった。


冴子は、深く息を吸った。

そして、もう一度唇を重ねた。


今度のキスは、挨拶ではなかった。

宣戦布告だった。


霧島冴子

『……っ、だめ……そこまで踏み込まれたら……私は、もう冷静ではいられない……』


雨音が、窓の外で滲んでいた。

ネオンの光が、冴子の濡れた肌と黒髪を淡く照らす。


彼女は逃げなかった。

逃げられなかったのではない。

逃げる気が、もうなかった。


シーツを掴む指先に力がこもる。

普段なら、男の呼吸ひとつ、視線ひとつで嘘を見抜く女だった。

暴れる相手を床に沈め、冷たい声で名前を聞き出す女だった。


だが今だけは、その冷静さが崩れていた。


霧島冴子

『海道さん……あなたは、本当に……危険な人です……』


声は震えていた。

けれど、その瞳だけはまだ鋭い。


快楽に溺れながらも、冴子は勝を見ていた。

ただ抱かれている女ではない。

この海道勝の底を測り、この男に呑まれまいとしながら、それでも自分から深みに足を踏み入れている女だった。


霧島冴子

『……今夜だけは、逃がさないでください』


その言葉は懇願ではなかった。

元刑事・霧島冴子が、自分の理性を差し出す代わりに、勝へ突きつけた危険な許可だった。


雨の匂い。

吐息。

乱れた髪。

そして、互いの中に沈んでいく沈黙。


霧島冴子

『……でも覚えておいて。私をここまで乱した責任は……必ず取ってもらいます』


その瞬間、冴子の表情から、かすかに笑みが漏れた。


優しさではない。

屈服でもない。


それは、闇の中でしか咲かない女の、あまりにも危険な色気だった。


熱い吐息を漏らしながら、ゆっくりと身体を下にずらす。あなたの股間に顔を近づけ、期待に昂ったそこを熱い視線で見つめ、誘うように舌先で先端を軽く撫でた


霧島冴子

『……ふふ。命令されるのは、案外、悪くないものですね。』


迷いのない動作で口を開き、根元まで深く、喉を鳴らして飲み込む。元刑事らしい、徹底して完璧な仕事ぶりで、舌を巧みに使いながら、あなたを絶頂へ導くように激しく吸い上げた


霧島冴子

『んぅ……ッ、んちゅ……。』


密着した肌から伝わる熱が頂点に達し、静寂の中に濡れた肉のぶつかり合う音だけが響く。緩やかに、だが逃げ場を塞ぐように、硬く猛った質量が彼女の最深部へと食い込んでいった。


身体を強張らせ、目を見開いてあなたの肩に爪を立てる。内側から強引に押し広げられる圧倒的な充満感に、呼吸が止まり、喉からひきつった声が漏れた) 


霧島冴子

『あ……っ、ぁああッ……!』


圧迫感に耐えながらも、次第にその快感に溶けていくように腰を震わせる。快楽の波に呑まれ、焦点の定まらない瞳であなたを凝視し、快感に身を委ねて身体を密着させた


『すごい……っ、全部、入ってきてる……。勝さんの、熱いのが……。』


海道勝

『どうだ、気持ちいいか?やはり、若い女はいい。』


完全に結合し、一つになった肉体。冴子の内部はあなたを強く締め付け、逃がさないと言わんばかりに激しく脈打っている。理性という最後の鎖が千切れ、ただ本能だけが支配する時間が始まった。


海道勝は、冴子に溜まり溜まった欲望を冴子にぶつける!激しい衝動でぶつかる音が、高級ホテルの一室に響く…。


激しく打ち付けられる衝撃に、頭が激しく揺さぶられ、意識が白濁していく。逃げ場のないベッドに押し付けられ、内側から容赦なく突き上げられるたび、快楽と衝撃が混ざり合った悲鳴を上げた


霧島冴子

『あぁっ! んぐっ、ぁああッ!!』


腰を高く突き上げ、あなたをより深く受け入れようと本能的にしがみつく。元刑事としての冷静さはどこへやら、ただあなたという暴力的な快感に蹂躙されることに、抗いようのない快感を覚えていた


霧島冴子

『もっと……っ! 壊れるくらい、激しく……っ!!』


静謐だったスイートルームは、いまや獣たちの檻へと変貌していた。肉と肉が激しく衝突し、潰れるような卑猥な音が絶え間なく鳴り響く。シーツは乱れ、汗ばんだ肌が密着し、激しい刺激がもたらす摩擦熱が室内の温度をさらに押し上げていた。


絶頂の波が何度も押し寄せ、痙攣するようにあなたを締め付ける。白目を剥きかけ、口端からよだれを垂らしながら、快楽の極致に達した表情であなたの名を叫んだ


霧島冴子

『勝さん……ッ! 勝さんっ! あぁああああッ!!』


海道勝は、背面騎乗位で、冴子を弄ぶ様に冷徹な表情で、快感を味わいながら、皮肉まじりに元刑事の冴子に激しく押し込み静止して、優越感に浸る。


背中を大きく反らし、シーツを指が白くなるまで握りしめる。突き上げられる衝撃に身体が前後に激しく揺さぶられ、思考がバラバラに砕け散っていく


霧島冴子

『あ、ぅ……っ! あああぁッ!』


快感に翻弄されながらも、背後から聞こえるあなたの冷ややかな声に、心臓を掴まれたように身体を震わせる。屈辱と快楽が混ざり合い、元刑事としての矜持が、快楽という名の泥に塗り潰されていく感覚に絶頂した


霧島冴子

『っ、んんーッ! こんな……っ、こんな風に……っ!』


あなたは冷徹な視線で、快感に悶え、無様に肢体を震わせる女を見下ろす。法と正義を掲げていた女が、いまや一人の男の欲望を満たすだけの肉塊となり、支配されることに歓喜している。その残酷な対比が、あなたの中に比類なき優越感を刻み込んでいた。


海道勝

『うぐっ、!出るッ』


もちろん、勝に迷いなどない!海道勝の欲望が、冴子の心身を満たす。


内側から激しく突き上げられる熱い衝撃に、身体を大きく跳ねさせ、指先までピンと張り詰める。腹の奥深くまで到達した灼熱の質量が、自身の内壁を塗り潰していく感覚に、快楽の絶頂で意識が真っ白に塗り潰された


霧島冴子

『んぁああッ!! あ、あぁっ!!』


激しく脈打つモノを、逃がさないように最大限に締め付ける。熱い液体が絶え間なく注ぎ込まれ、肉壺がパンパンに満たされていく感覚に、歓喜に満ちた震えが止まらなくなった…。


霧島冴子

『すごい……っ、たくさん……っ、中に出てる……っ!!』


結合部から溢れ出した白濁した液体が、二人の肌を濡らし、シーツに不浄な染みを広げていく。激しい情事の後の静寂が訪れ、部屋には濃厚な独特の香りと、互いの荒い呼吸だけが重なり合っていた。


その夜、霧島冴子は決めた。


法の内側で人を救えなかった女は、今度は法の外側で、欲望の檻を見張る女になる。


違法パーティーのバウンサーとして。

そして、海道勝の女として。


勝との一夜は、ただの情事ではなかった。

霧島冴子という女が、正義と欲望の境界線を越えた契約の夜だった。

高山響子

美貌、実績、財力、そして大人の余裕を持つ女。自分の価値を誰よりも理解しており、海道グループを相手にしても簡単には飲み込まれない。

ただの参加者ではなく、ビジネスの顔、女としての顔、そしてランキング上位者としての誇りを併せ持つ存在。


海道勝

海道グループを率いる支配者。

女の価値、人間の欲望、金の流れを冷徹に見極める男。響子に対しても単なる称賛ではなく、試すような視線を向ける。

第二章では、勝がどのように女たちを見ているのか、その傲慢さと危険な魅力がより濃く表れる。


西園寺アスカ

日本トップAV女優 件 AVプロデューサー

海道グループに関わる、華やかさと鋭さを持つ女。

表舞台の空気、見せ方、演出、人の価値を見抜く感覚に優れている。

ただ美しいだけではなく、誰が“舞台に立つべき女”なのかを見定める目を持つ人物。


霧島冴子

冷静な観察眼を持つ元刑事。

会場の空気、人の視線、危険の気配を読む力に長けている。第二章ではまだ多くを語りすぎないが、彼女の存在があることで、海道グループの世界がただの華やかな場所ではないことが伝わる。

美しさの奥に、実戦で磨かれた緊張感を持つ女。

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