第11章 闇より這う蟒蛇、淫らに咲く妖華
【人物紹介】
■竹前美結
半グレ組織【コントラ】に関わる末端の女。
闇バイト、金、男、暴力の匂いが染みついた、荒れた美貌を持つ女。品はなく、口も悪く、感情も欲望も隠さない。だがその分、生き残る本能だけは異様に強い。
坂口の命令で海道グループに潜入するが、そこで受けた実技審査によって、自分の中にある欲望と適性を暴かれていく。
ただの消耗品で終わる女なのか。それとも、夜の世界で化ける女なのか。
その境界線に立つ存在。
■坂口元
半グレ組織【コントラ】のボス。
竹前美結を金と命令で動かし、海道グループへの潜入に利用する。美結を一人の女として尊重しているわけではなく、あくまで使える駒として見ている。
粗暴で支配的。人を脅し、利用し、金と暴力で従わせるタイプの男。
だが、美結が海道グループの実技審査を越えたことで、坂口自身もまた、彼女の扱いを見誤っていた可能性が浮かび上がる。
■ピストン向井
現役AVトッププロの男優。
海道グループの実技審査において、美結の適性を測る相手として登場する。単なる力任せの男ではなく、生活、食事、筋力、技術、体調管理まで徹底された本物のプロ。
美結がこれまで関わってきた半グレの男たちとは、身体の作りも、圧も、技術の質もまるで違う。
彼との実技を通じて、美結は“管理されたプロの世界”を身体で理解することになる。
■西園寺アスカ
海道グループの査察官。
パーティーや実技審査の安全性、適性、商品価値、危険性を冷静に見極める女。普段はプロとして感情を表に出さず、淡々と対象を評価する。
しかし、竹前美結とピストン向井の実技を監視カメラ越しに確認したアスカは、久しぶりに本能を揺さぶられる。
下品で、荒く、剥き出しでありながら、妙に生々しい美結の存在。
アスカはその映像の中に、単なる末端の女ではない“危険な可能性”を見出す。
薄暗い一室に、汗と煙草と酒の匂いが残っていた。
湿気を帯びた夜気が、廃ビルの一室に篭る。窓枠の割れたガラスから流れ込む風が、床に散らばった煙草の吸殻を揺らす。蟒蛇工業の下部組織、コントラ——その名前は正規の名簿には決して載らない。だが、裏の世界では、その暴力と金への執着で知られていた。
坂口元は、半グレ組織【コントラ】のボスらしく、最後まで獣みたいな男だった。
その日も欲望を美結にぶつけて、半グレ組織の末端の女、竹前美結を激しく坂口は、試していた。
乱暴に美結の腰を掴みながら、獣のような息遣いで
坂口
『おい、もっと腰振れや。…ハッ、お前みてぇな女、こうやって使い潰すのが一番だろうが』
汗ばんだ額から滴が落ち、美結の背中に弾ける
シーツを握り締め、荒い呼吸の合間に笑いを零して
美結
『ンッ…あぁ? 使い潰す、だァ? こっちこそ、てめぇの金と精○、搾り取ってやってんだよ…ッ』
背中を反らし、坂口の腰の動きに合わせて自ら腰を打ち付ける。肌と肌がぶつかる湿った音が部屋に響く
美結
『はぁ…ッ、ふ、あン…ッ! もっと、奥…ッ』
首を仰け反らせ、汗に濡れた髪が頬に張り付く。その瞳は恍惚と嗜虐が入り混じった、獲物を見るような光を宿したまま。
安っぽいマットレスが軋み、スプリングが悲鳴を上げる。美結の喘ぎ声は挑発と快楽の狭間で揺れ、坂口の荒々しい突き上げに呼応するように高くなっていく。彼女にとって、これは取引の一部——あるいは、退屈な日常を塗り潰すための刺激。どちらでも構わない。今夜も、夜に咲く毒花は、その蜜を撒き散らしていた。
美結の髪を鷲掴みにして無理やり体勢を変えさせながら、坂口は、美結の体勢を強引に変える!
坂口
『おらっ、調子乗んなや!てめぇみたいな雌犬はよォ、こうやって躾けねぇとわかんねぇんだろうが!』
背面騎乗位の体勢で美結を自分の上に跨らせ、腰を掴んで強引に引き下ろす。
坂口
『ハッ…どうした?さっきまでイキがってたツラはどこいったんだよ、あァ?!』
己の欲望のままに下から激しく腰を突き上げ、肉がぶつかる音が部屋中に響き渡る。
美結
『っあ、ァッ…!ちょ、待っ…んンッ!!』
髪を引かれた痛みに顔を歪めながらも、体は坂口の律動に翻弄される
美結
『くッ…この、クソ野郎がッ…!あっ、あァン…ッ!』
両手を坂口の太腿に突いて体を支えようとするが、容赦ない突き上げに何度も体勢を崩される。汗が背中を伝い落ち、胸が激しく揺れる。
美結
『はぁ…ッ、ンッ、深っ…!おま、こんなっ…!』
首を後ろに反らし、天井を仰ぐ。普段の獰猛な瞳は今、快楽と屈辱の狭間で潤み、口元からは制御できない喘ぎが漏れ続ける。腰は坂口の動きに抗おうとしながらも、無意識に合わせてしまう
美結
『ッ…あ、ぁあッ…!クソッ…気持ちィ…ッ!』
廃ビルの一室に、肉を打つ湿った音と美結の嬌声が交錯する。坂口の「お仕置き」と称した行為は、彼女の感情も身体も顧みない一方的なもの——だが、美結の体は正直に反応していた。普段は噛みつくような態度の女が、今は獣に組み敷かれた獲物のように啼いている。その姿は、夜の毒花が己の棘を抜かれ、ただ揺れる様に似ていた。汗と体液が混じり合う匂いが充満し、安マットレスのスプリングは悲鳴を上げ続ける。
最後の突き上げを容赦なく叩き込みながら
坂口
『おらおらおらッ!!イケや、このアバズレがァ!!』
美結の腰を両手で固定し、奥の奥まで突き上げる。自身も獣のような唸り声を上げながら絶頂を迎え、中に欲望を吐き出す!
美結
『ッッッ———ああああァァァッッ!!!』
全身を痙攣させ、背中を大きく仰け反らせる。舌が半開きの口からだらしなく零れ、瞳は焦点を失って虚空を見つめる
美結
『イッ…イって、るッ…!!や、やばッ……ッ!』
坂口の精○が注がれる感覚に、更に深く絶頂の波に呑まれる。美結の中がひくひくと締め付け、愛○と精○が混じり合って太腿を伝い落ちる。涎が顎を伝い、汗まみれの体は小刻みに震え続ける。
美結
『はァ…ッ、はぁ…ッ…き、もちィ…』
余韻に浸り、ぼんやりと快楽の海を漂う美結——その頬を、乾いた音が切り裂いた。
美結の頬を容赦なく張り飛ばし
坂口
『おい、起きろやボケ。イッてる場合じゃねぇんだよ。』
美結の顎を掴んで無理やり顔を向けさせる
坂口
『聞いてんのか?今夜、海道グループで、パーティーがある。ンデッ、確認してぇことがある…。』
煙草を取り出し、火を点けながら
坂口
『海道勝——あのジジイの動きを探れ。何考えてんのか、誰と繋がってんのか。…わかるな?てめぇの得意分野だろうが。身体使って情報抜くのはよォ。』
坂口
「オメェの得意分野の仕事だ、美結。」
汚いソファーに座り込んだ竹前美結は、乱れた髪をかき上げながら、舌打ちした。
張られた頬がジンジンと熱を持ち、ようやく意識が戻ってくる。坂口の顔を睨み上げながら!
美結
『…ッ、このクソ…人がイってる最中に…ッ』
しかし顎を掴まれ、話を聞かされると、濁った瞳に僅かな鋭さが戻る
美結
『…海道、勝?あの蟒蛇工業の敵対グループの…』
坂口を睨みながら、シーツで無造作に太腿を拭いながら
美結
『ハッ…OK。金次第だけどな。』
床に落ちた自分の煙草を拾い上げ、火を点ける。紫煙を吐き出しながら、獲物を見定めるような笑みを浮かべた。
美結
『海道のジジイか。…面白ぇじゃん。』
坂口は笑って、テーブルに札束を放った。
帯付きの百万円。
坂口
「海道グループの乱交パーティーに入れ。海道のジジイ、金持ち、政治家、企業家、全部来る。名前、連絡先、弱み、趣味、女の好み……拾えるだけ拾ってこい」
美結は札束を見た。
汚い金。
でも、今の自分には綺麗な金より役に立つ。
美結
「……要するに、アタシに富裕層どもの首輪探してこいってこと?」
坂口
「そうだ。お前なら近づける。顔も体も、闇じゃまだ売れる」
美結は笑った。
壊れたような、乾いた笑みだった。
美結
「言い方キモいんだよ。けど、わかった。行ってやるよ」
札束を掴み、立ち上がる。
美結
「その代わり、失敗してもアタシのせいだけにすんなよ? 海道の連中、ただの金持ちじゃねぇんだろ」
坂口の目が細くなる。
坂口
「だから、お前を使う」
美結は唇を歪めた。
美結
「上等じゃん。絶望の日本で生き残るには、闇バイトでも何でもやるしかねぇんだよ」
その夜、竹前美結は百万円をバッグに詰めた。
そして、海道グループの光の中へ、泥まみれの女として潜り込んでいく。
向かった先は、工藤若菜の事務所だった。
美結にとって若菜は、ただの支持役じゃない。
闇の現場で何度も助けられ、怒鳴られ、拾われてきた相手。口は悪いが、最後の最後で見捨てない女。
だから美結は、工藤若菜のことを「姐さん」と呼ぶ。
安い雑居ビルの一室。
若菜は煙草を吸いながら、スマホを見ていた。
若菜
「遅ぇよ」
美結
「うっせぇなぁ、姐さん。こっちは坂口の野郎に振り回されて、今から金持ち変態パーティーに突っ込まされんだよ」
若菜
「海道か」
美結
「そ。なんか知ってんだろ? 姐さん、そういう裏ネタ強いじゃん」
若菜はスマホを置いた。
その顔から、いつもの薄笑いが消える。
若菜
「あそこを甘く見るなよ」
美結
「出た。姐さんの説教モード」
若菜
「女の参加費は基本、百万円」
美結
「は? 女からも取んの? 金持ち変態のくせにセコくね?」
若菜
「金の問題じゃねぇ。百万円払える女かどうかを見る。さらに書類、身元、裏の確認。それから面接だ」
美結
「面接? なにそれ、キャバの顔合わせみてぇなやつ?」
若菜
「違う。西園寺アスカが主導する可能性が高い」
美結は足を組み、だるそうに髪をかき上げた。
美結
「あー、聞いたことあるわ。女を見る目がヤバいとかいう女っしょ? でも噂だけじゃん。会ったことねぇし」
若菜
「噂で済む女じゃない。女の嘘、欲、媚び方、怯え方、全部見るタイプだ」
美結
「へぇ。じゃあ見せてやるよ。あたしのクソみてぇな度胸をさ」
若菜
「佐伯鈴香もいる可能性がある」
その名前に、美結の目が少しだけ動いた。
美結
「海道のジジイの秘書だろ? 綺麗な服着て、金持ちの横で偉そうにしてる女じゃねぇの?」
若菜
「馬鹿。鈴香は飾りじゃない。海道グループの金、人、警備、法務、全部の流れを見てる女だ」
美結
「……ふーん。でもさ、姐さん。そういうお高い女ほど、あたしみてぇなの嫌いっしょ? だったら逆にヤバくねぇ…。」
若菜は美結の服装を上から下まで見た。
若菜
「今のまま行ったら、アスカ達にソッコーで、落とされる。」
美結
「あ?」
若菜
「髪、肌、服、爪。全部整えろ。そのままじゃ雑すぎる」
美結
「はぁ? 男釣るならこれで十分っしょ」
若菜
「男を釣りに行くんじゃねぇ。アスカと鈴香に見られに行くんだよ!それから本番だ!」
美結
「だりぃな。女に見られるために着飾んの、マジで性に合わねぇ」
若菜
「なら、やめな!、坂口に命狙われて終わりだ」
美結の笑みが消えた。
美結
「姐さん、それ言う?」
若菜
「言う。オメェは、汚れ仕事の女だ。でも、汚いだけの女じゃねぇ。そこを見せろって言ってんだよ」
事務所の空気が静かになる。
若菜
「下品な色気は消せ!でも、舐められるな、狡猾さは武器だ。でも雑に見せるな。アスカは女の価値を見る。鈴香は本質を見る。そこで見抜かれたら終わりだ」
美結は舌打ちした。
美結
「価値だ、本質ってさぁ……あたしは商品かよ」
若菜
「坂口から金受け取った時点で、もうオメェに逃げ場はねぇわな」
美結は黙った。
痛いところを突かれた顔を、すぐに乱暴な笑みで隠す。
美結
「上等じゃん。だったら、その値札、こっちで吊り上げてやるよ」
若菜
「そのために身だしなみを整えろ。風呂入れ。髪を作れ。服を選べ。香水も安物臭いのはやめろ」
美結
「うわ、マジでめんどくせぇ。姐さん、今日うるさすぎ」
若菜
「可愛い妹分のオメェに、成功して欲しいから言ってんだよ」
その一言だけは、美結も茶化せなかった。
美結
「……わかったよ」
若菜
「返事が軽いなァ」
美結
「わーったって。ちゃんと綺麗にして行く。アスカだか鈴香だか知らねぇけど、見られるなら見せてやるよ」
若菜
「違う」
美結
「まだあんの?」
若菜
「見られに行くな。見せに行け」
美結は一瞬だけ目を丸くし、それからニヤリと笑った。
美結
「いいじゃん、それ。姐さんっぽくて、そーゆーの、嫌いじゃねぇわ」
若菜
「なら、覚えとけ」
美結はバッグを肩にかけ、ドアへ向かった。
美結
「じゃ、行ってくるわ。闇バイトの女が、金持ちどもの変態城にどこまで潜れるか……見せてやんよ」
若菜
「油断すんなよ、美結」
美結
「してねぇよ。たぶん」
若菜
「その“たぶん”が一番危ねぇんだよ」
美結は振り返らず、片手をひらひら振った。
美結
「へーへー。姐さんの説教、ちゃんと胸に刻んどきまーす」
軽い声。
乱暴な足取り。
けれど、その背中には若菜の言葉が残っていた。
西園寺アスカ。
佐伯鈴香。
まだ美結は、その二人を噂の中の女だと思っている。
だが若菜だけは知っていた。
あの場所で見られるのは、身体だけじゃない。
心も、実力も、可能性も、全部なのだ。
数時間後——街の裏通りにある、知る人ぞ知る「仕立て屋」。表向きは古びたブティックだが、裏では様々な「顔」を作る商売をしている。美結は坂口から渡された札束を無造作にカウンターに叩きつけた。支度金、五十万。これで別人に化けろという訳だ。
鏡の前で、仕立て屋の婆に髪を弄られながら
美結
『あー、もっとケバくしろっつってんだろ。上品ぶった女なんざ、あの手のパーティーじゃ埋もれんだよ』
煙草を咥えたまま、ネイリストに爪を差し出す。深紅のジェルネイルが施されていく
美結
『…ハッ、乱○パーティーだぁ?六十五のジジイが主催ってのが笑えるわ。まあ、金持ちの道楽ってのはそんなもんか』
二時間後、鏡に映る美結は別人だった。
黒のシースルードレスは体のラインを惜しげもなく晒し、胸元は深くカットされて谷間が覗く。スリットは太腿の付け根近くまで切り込み、歩くたびに脚線美が零れる。髪はアップに纏められ、うなじを露わに。唇は艶やかな深紅、瞳にはスモーキーなアイシャドウ。首筋にはムスクの香水。全身が「抱いてくれ」と囁く仕様——男の欲情を掻き立てる、完璧な餌だった。
ヒールを鳴らしながら、指定された海道グループ会場のロビーへ足を踏み入れる。
美結
『…ったく、足痛ぇ。ヒールとか履き慣れてねぇんだよ』
しかし、その歩き方は自然と妖艶さを帯び、すれ違う男たちの視線を絡め取っていく。受付カウンターへ向かい、鼻で笑いながら現金の束を差し出す。
美結
『参加費、百万。…ここで合ってんだろ?』
受付の男が札束を数え、無表情のまま頷く。奥の扉へ案内されると、そこは薄暗い廊下。壁にはアールデコ調の装飾が施され、どこか退廃的な空気が漂う。廊下の突き当たりに、重厚な扉が一つ。その前に立つスーツの男が、美結を上から下まで舐めるように見た。
「面接オーディション」——参加者の「質」を見極めるための儀式。ここを通過しなければ、本会場には入れない。
扉の前で立ち止まり、深く息を吸う。煙草を吸えない苛立ちを飲み込み、顔には艶やかな笑みを貼り付けて
美結
『…さァて、どんな変態ジジイが待ってんのかね』
扉が開く。その向こうには、革張りのソファと、品定めするような視線を向ける複数の人影が待っていた。
薄暗い面接室に足を踏み入れた美結の視界に、まず飛び込んできたのは——あの顔だった。日本AV界のトップに君臨する女、西園寺アスカ。スクリーンの中でしか見たことのない存在が、今、革張りのソファに脚を組んで座っている。その瞳は冷徹で、品定めというより解剖するような視線だった。
細い指先でワイングラスの縁をなぞりながら、美結を頭から爪先までゆっくりと見つめる。唇には微かな笑みが浮かぶが、目は笑っていない
西園寺アスカ
『…座って』
沈黙。数秒間、美結の立ち振る舞い、呼吸、視線の動きを観察している。やがて、静かに口を開く)
アスカ
『ドレスは良い。体のラインも申し分ない。でも——』
グラスを置き、身を乗り出す。
アスカ
『あなた、この世界の人間じゃないわね。匂いが違う。もっと…泥臭い。危険な匂い』
美結の目を射抜くように見据える
アスカ
『海道様のお客様は、日本の経済を動かす方々。あなたのような「野良猫」が爪を立てたら、私たちも困るのよ。…それで、自己紹介してもらえるかしら?』
一瞬、西園寺アスカの眼光に気圧されそうになるが、すぐに営業用の笑顔を貼り付ける。不慣れな丁寧語が舌の上で転がり、妙なイントネーションになる。
美結
『あー、初めましてぇ? えっと、あたし、竹前美結っていいますぅ。よろしくお願いしまーす』
ぎこちなくソファに腰を下ろし、脚を組む。スリットから太腿が覗き、わざとらしくドレスの裾を直す。
美結
『その、今日はぁ、参加させていただいてぇ、超嬉しいっていうかぁ? マジ感謝って感じでぇ…』
語尾が上がり、頭の中で「クソ、何言ってんだ自分」と毒づく。しかし顔には甘い笑みを保ったまま、西園寺の反応を窺う。心臓が煩いほど脈打っているのを悟られないよう、指先でドレスの生地を弄る。
美結
『えーと、あたし、ご奉仕とかぁ、得意っスよ? お客様に満足してもらうのがぁ、生きがいっていうかぁ…』
内心では「吐きそう」と思いながらも、媚びた視線を送り続ける。
美結の言葉を途中で遮るように、指をパチンと鳴らす
。
アスカ
『もういいわ。』
その一言は、冷たく、しかし決定的だった。唇の笑みはそのままに、瞳には氷のような光が宿る
アスカ
『あなた、演技が下手ね。でも——』
立ち上がり、美結の顎に指先を添えて持ち上げる。その仕草は優雅だが、獲物を検分する捕食者のそれだ。
アスカ
『…その「危なさ」、嫌いじゃないわ。お客様の中には、飼い慣らされた子犬より野良猫を好む方もいるの』
顎から手を離し、壁の一点を見る。すると、そこに隠されていた扉が音もなくスライドして開く
アスカ
『実技テスト。そこに入って』
美結の背中を軽く押しながら、耳元で囁く
アスカ
『合格して生き残れたら、本会場で会いましょう』
特殊部屋と呼ばれるそこは、外観からは想像できないほど広かった。赤いベルベットの壁、間接照明が怪しく揺れる。中央には黒革のベッド、周囲には用途不明の器具がいくつも並ぶ。美結が足を踏み入れた瞬間——背後で扉が閉まった。
振り返っても、アスカの姿はない。扉も消えている。壁と同化したかのように、継ぎ目すら見えない。
エレベーターの扉が開いた瞬間、美結の視線は一点に釘付けになった。
白銀のスタジオ照明に照らされた男が、堂々と仁王立ちしている。日本AV界の帝王——ピストン向井。四十五歳にして現役、その名は業界を知らぬ者でも耳にしたことがあるほどの伝説。鍛え上げられた肉体、精悍な顎のライン、そして——
既に臨戦態勢の、その凶器!
足が止まる。瞳が見開かれ、思わず一歩後退る。
美結
『…は?』
視線が向井の股間に固定される。いつもの威勢はどこへやら、口が半開きのまま言葉が出てこない。
美結
『いやいやいや待て待て待て——』
ようやく声が出たが、それは完全に素の反応だった。これまで坂口やら他の男やら、散々見てきた筈のモノ。だが、目の前にあるそれは次元が違った。
美結
『なんだよそのチ○ポ…!マジかよ、え、規格外すぎんだろ…ッ!』
咄嗟にドレスの裾を握り締める。普段の虚勢が完全に剥がれ、生娘のような狼狽が顔に滲む。
美結
『ちょ、あたしあれ入んの…?いや無理だろ物理的に——』
美結の動揺を見ても表情一つ変えず、腕を組んだまま低い声で、ピストン向井は言う。
向井
『ビビってんじゃねぇよ、嬢ちゃん』
一歩、美結に向かって歩み寄る。その足音が床に重く響く
向井
『海道のパーティーに出るってことは、この程度で腰引けてちゃ話になんねぇんだよ。あそこに来る連中はな、俺以上のもん持ってるジジイもゴロゴロいる』
美結に、真っ直ぐに目を合わせる
向井
『お前、何しに来た?遊びか?それとも冷やかしか?』
監視カメラの赤いランプが、無機質に点滅を続けている。その向こう側で西園寺アスカが何を見ているかなど、今の美結には関係なかった。向井の挑発が、彼女の中に眠っていた獣を叩き起こしたのだ。
目を細め、唇を吊り上げる。狼狽えていた表情が、一瞬で獰猛な笑みに塗り変わる。
美結
『…あァ?上等だァ、舐めんな!』
ドレスの肩紐に指をかけ、乱暴に引き下ろす。上品な黒のシースルーが、高級な生地の音を立てて床に落ちた。仕立て屋が必死で整えた衣装が、今や足元に無造作に丸まっている。
美結
『見せてやんよ。このあたしの覚悟ってヤツをな』
全裸姿を晒す。闇バイトで鍛え抜かれた肉体——無駄な脂肪の無い腹筋、しかし胸と尻だけは淫らに膨らんだ、戦う女の身体。半グレ共に抱かれ続けて磨かれたエロスが、照明に照らされて艶めく
美結
『ンフ…こういうの、見慣れてんだろ?』
舌を唇に這わせ、ゆっくりと向井に近づく。自らの爆乳を両手で掴み上げ、揉みしだきながら
美結
『あたしの身体、そこらの女と一緒にすんなよ?ヤクザ共に散々仕込まれてんだからな』
向井の股間に視線を落とし、その凶器が更に膨張していくのを見て、瞳が淫らに潤む
美結
『お…おいおい、マジかよ…まだデカくなんのかよソレ…ッ!』
しかし怯むどころか、興奮が勝った。呼吸が荒くなり、美結は、胸が硬く尖っていく事を感じた。
美結
『ハッ…いいんじゃね、燃えてきた!本気のチ○ポってヤツ、久しぶりに拝めそうだな…ッ』
向井の眼前まで歩み寄り、胸を押し付けるように顔を近づける。その瞳は完全に発情した雌の色に染まっていた。
美結の爆乳を掴んだまま、そびえ立つ凶器を誇示するように腰を突き出す。先端から滴る先走りが照明に艶めく
向井
『おい、名前は?』
低く、しかし威圧的に問いかける。
向井
『てめぇ、何て呼ばれてんだ、この場での呼び名を言え。俺に抱かれる女は、名無しじゃ許さねぇ主義なんでな』
向井の腰の動きに視線が吸い寄せられ、喉がゴクリと鳴る。目の前の凶器が更に存在感を増し、脳が痺れるような興奮が全身を駆け巡る。
美結
『…ッ、美結。竹前美結だよ』
向井の鍛え抜かれた肉体——プロの筋肉とでも呼ぶべきその身体を見て、本能が暴走し始めている。
美結
『つーかよォ、あんたの身体…マジでヤベェな…ッ』
自ら向井の首に腕を回し、顔を近づける。吐息が混じり合う距離で、舌を出して挑発的に唇を舐める。
美結
『こんなプロのチ○ポ、初めて見たわ…。あたしの中、グチャグチャにしてくれんだろ?』
そのまま自分から向井の唇を貪る。舌を絡ませ、荒々しく、貪欲に。唾液が混じり合い、糸を引く
美結
『ンッ…ンむ、ちゅ、れろ…ッ』
キスしながら、向井の鋼のような腹筋に手を這わせる。指先で筋肉の隆起を確かめるたび、膣奥がキュンと疼くのを感じる。
美結
『はァ…ッ、やっべ…キスだけで濡れてきた…ッ』
監視カメラの赤いランプが、二人の絡み合う姿を無感情に記録し続けている。美結の本名が漏れた瞬間、どこかで何かが動いたかもしれない——だが今の彼女にそんな考えは無かった。向井のプロフェッショナルな肉体が放つ雄の匂い、鍛え上げられた筋肉の感触、そして未だ触れてすらいない凶器の存在感。全てが美結の本能を刺激し、任務も偽装も忘れさせていく。ディープキスの合間に漏れる彼女の喘ぎは、既に発情した雌のそれだった。
美結の髪を優しく撫でながらも、その目は獣のように光っている
向井
『いいぜ美結。てめぇみてぇな女、久しぶりだ』
腰を軽く引き、凶器を美結の唇から一度離す。先端から唾液と先走りが糸を引く
向井
『遠慮はいらねぇ。好きなように咥えろ、ただし』
美結の顎を持ち上げ、目を合わせる。その声は優しいが、奥底に抑えきれない野性が滲む
向井
『俺を気持ちよくさせてみな。本気を、見せてくれよ』
親指で美結の唇をなぞり、口の中に押し込む!
向井
『舌使いも、喉奥も、全部だ。てめぇのドス○ベな口で、俺のチ○ポ溶かしてみろ!』
向井の親指を舌で絡め取りながら、淫らに笑う
美結
『ンッ…ふふ、言われなくてもやってやんよ』
親指が抜かれると同時に、再び凶器に顔を埋める。両手で根元を握り、舌を伸ばして裏筋を下から上へとゆっくり舐め上げる
美結
『ンれろ…ちゅぷ…ッ、あんたのチ○ポ、マジでヤバすぎ…匂いも味も濃ぃんだよ…』
丸頭を唇で包み込み、頬を窪ませて強く吸い上げる。ジュボッと卑猥な音が響く!
美結
『んぐッ…ンぢゅる、れろれろ…ッ!』
喉奥まで咥え込もうと頭を前に押し出す。涙目になりながらも、嘔吐反射を抑えて飲み込んでいく
美結
『おぼッ…ンぐ、ぐぷッ…!ふぇ、すげぇ…喉広がる…ッ』
片手を自分の秘所に伸ばし、濡れた秘所を擦り始める。フ○ラしながら自○する姿は、完全に発情した雌の姿だ。
美結
『ンむ、ぢゅぽ、ぢゅぽ…ッ!あたしもう、ビチョビチョなんだけど…ッ』
美結の下品なフ○ラが、向井の中に眠っていた野生を呼び覚ましていく。普段はプロとして女性に優しく接する彼だが、目の前の女は違った。媚びも恥じらいも無く、ただ己の欲望に正直に肉棒を貪る姿——それは向井の本能を刺激し、腰が無意識に動き始める。カメラのレンズの向こうでは、西園寺アスカの視線が二人を捉え続けていた。
美結の頭を掴み、凶器を喉奥から引き抜く。唾液の糸が何本も垂れ、美結の顎を濡らす
向井
『一旦止まれ』
荒い息を整えながら、美結の脇の下に手を入れ、一気に持ち上げる。鍛え上げられた腕が美結の体を軽々と抱え上げ、そのまま腰を掴んで固定する
向井
『俺の力、わからせてやる』
美結の太腿を肩に担ぎ上げ、駅弁の体勢へと移行する。凶器の先端が、びしょ濡れの秘所に押し当てられる。
向井
『落ちねぇように、しっかり掴まってろ』
突然持ち上げられ、視界がぐるりと回転する
美結
『はぁッ!? ちょ、え、なにコレ——ッ!!』
宙に浮いた感覚、足が地面から離れている。向井の筋肉に抱えられ、重力に逆らって固定されている自分に気づき、頭が真っ白になる
美結
『う、うそだろ…マジで持ち上げてんのかよ…ッ!』
必死に向井の首にしがみつく。眼下には床、背中には空気、そして股間には凶器の熱
美結
『やべぇやべぇやべぇッ!あたし今めっちゃ浮いてんじゃん…ッ』
秘所に先端が触れた瞬間、全身が痙攣する。
美結
『ひぃッ…!ここで入れんの!? 落ちる、落ちるって——ッ!』
しかし恐怖よりも興奮が勝り、膣がヒクヒクと凶器を招き入れようと蠢く
美結
『クソッ…なんだよこの体勢…初めてだよこんなの…ッ!』
向井の隆起した筋肉にしがみつきながら、涎を垂らして喘ぐ
美結
『あたしの体、完全にあんたに支配されてんじゃねぇか…ッ、 マジでヤバい、頭おかしくなりそう…ッ!』
重力が美結の全身を引き下ろそうとし、その力が凶器をより深く押し込める。向井の筋肉だけが美結を支え、地面との唯一の接点は——二人が繋がる一点のみ。宙に浮いた美結の体は完全に向井の腕の中にあり、逃げ場も踏ん張る場所も無い。人生初の駅弁体位に、闇バイトで鍛えた美結の虚勢は完全に剥がれ落ちていた。監視カメラのレンズが、無力に喘ぐ女の姿を冷徹に記録し続ける。
駅弁のまま、激しく腰を打ち上げ続ける。美結の体が上下に揺さぶられ、繋がった部分から淫靡な水音が響く
向井
『くッ…やべぇ、コイツの中ッ…締め付けが半端じゃねぇ…ッ!』
脳裏にアスカの顔が過る。中○し禁止——富豪層への献上品に傷をつけるな。その約束が、今まさに崩れようとしていた。
向井
『ッ…アスカ、すまねぇ…ッ!』
しかし腰は止まらない。美結の中が、凶器を搾り取ろうと蠢き、理性を粉砕していく
向井
『出すッ…中にッ…全部出すぞ美結ッ!!』
最後の一突きを奥深くまで叩き込み、びゅるびゅると熱い○液を子宮口に向けて射○する。
宙に浮いたまま、向井の絶頂を全身で受け止める。
美結
『あッ、あああああッ 中、出てるッ…熱いのドクドク出てるゥッ』
膣内を満たしていく○液の感覚に、自身も絶頂を迎え、向井の首にしがみついたまま痙攣する。
美結
『やッ、やばッ…イってる、あたしもイッてるぅぅッ』
向井が美結をゆっくりと下ろす。二人が離れた瞬間、○液が下腹部から溢れ出し、美結の太腿を伝って床に滴り落ちた。アスカとの約束は破られた——監視カメラの赤いランプが、その事実を無慈悲に記録し続けている。
罪悪感を押し殺しながら、美結の頭を自分の股間へと押し付ける。
向井
『…お掃除しろ、美結。一滴も残すな』
衰えない凶器を美結の唇に押し当てる。声には僅かな苦さが滲んでいた。
向井
『てめぇの中、ヤバすぎんだよ…。』
膝をついたまま、精液と愛液にまみれた凶器を両手で包み込む。舌を伸ばし、丁寧に舐め上げ始める
美結
『ンむ…ちゅる、れろ…ッ』
先端に付着した白濁を舌先で掬い取り、口の中で転がす。その瞬間、目が見開かれた。
美結
『…ッ!? なんだコレ…』
今まで味わってきたザー○ンとは明らかに違う。坂口や他の半グレ、ヤクザ共の○液は苦くて生臭い後味が残った。だが、向井のそれは——
美結
『うッそだろ…マジで美味ぇんだけど…』
夢中で凶器を咥え直し、残った○液を吸い出すように頬を窄める
美結
『ンぢゅる、ちゅぽ…ッ!なんで…なんでこんな濃いのにスッキリしてんだよ…』
喉奥まで飲み込みながら、恍惚とした表情で向井を見上げる
美結
『プロってマジでスゲェな…管理されてんだろ、コレ…。生活も、飯も、筋トレも…今まで飲んできたクソみてぇなザー○ンと全然違ぇ…』
最後の一滴まで舐め取り、満足げに唇を舐める
美結
『…おかわり、欲しいんだけど…』
その光景を最後まで見たアスカは…。
監視室の薄暗いモニター前で、しばらく無言だった。
竹前美結。
下品な女。粗く、品もなく、育ちの悪さが滲む女。
だが、映像の中の彼女は、ただの消耗品ではなかった。ピストン向井という現役プロの圧に呑まれながらも、最後まで逃げなかった。むしろ笑って、喰らいつき、己の欲と生存本能だけで合格ラインを越えてみせた。
アスカは小さく息を吐く。
「……久しぶりね。ここまで下品で、ここまで本気の女は」
冷静であるはずの身体の奥に、熱が残っていた。仕事として見ていたはずなのに、映像の熱量が、プロの自分の感覚さえ乱していた。
アスカは端末に指を滑らせ、判定欄へ入力する。
【竹前美結――実技合格】
その瞬間、美結はもう、ただの闇バイトの女ではなくなった。
海道グループの夜に、危険な札が一枚、正式に加わった。
この物語は、すべてフィクションです。
登場人物は全員成人であり、架空の大企業の海道グループを舞台に、成人男女の欲望、権力、金、社会の歪みの中で、欲望を満たす為の生存戦略を練る女達のオムニバス官能ノワール群像劇です。




