『死の大陸の真実・後編』
あれがターミナルかな?
話しかけてみよう。
「おーいおーい」
【よくいらっしゃ……ジジジ】
「ふむ。ここは結構壊れてるのか?そうなるとまずいな」
「ホログラムが無くても、こっちの話は理解できてるか?何処かの画面にそちらの意見を書いてくれないか?読むから」
【こちら……】
「1つの画面に赤のランプがついて、文字が打たれ始めた」
【よくいらっしゃいました人類の方】
「おう。人類の方だぞ」
『えらくざっくりした説明ですね』
【この施設は〈許可証〉がないと内部には入る事が出来ません】
「お?やっとそれらしい所来たな。重要施設なんだな」
【〈許可証〉をご提示下さい】
「ないな。取り敢えず、アルゼリオと接続しよう。話が進むかもしれん」
ケイは持って来た部品で、アルゼリオと接続した。
「無線なんだな。すごい技術だぞ」
『どれも意味が良く解りません』
「おーい。エセカ。聞こえるか」
【はい。聞こえます】
「結局画面越しなんだな。この施設は名前はあるか?」
【はい。アイギス・コアです】
「こいつが国を守ってるということなのか」
【そうなります。劣勢になってから作られた施設になります】
「ここの担当者は壊れてるのか?ホログラムが出ないだけのようだが」
【一応独立しておりましたが、接続したので1つに統合しました。元々はすべて1つでしたので】
「メインフレームもエセカなのか?」
【そうだと思います。元々独立した利用は想定されていません。統合して利用されておりました】
「そうなのか。ホログラムも治しとこうか?」
【修理道具の場所と、材料、設計図をお送りします】
「えらく情報を伝えてくれるな。隠さないでいいのか?」
【人類が滅びかけてる状況を想定して、セキュリティを落としてあります。もし最後の人類が残っていても、モンスターと戦う為の情報を取り出せなかったら無駄ですから】
「モンスターが知性をもったりはしてなかったのか?」
【それも想定はしておりましたので、人類しか通れない仕組みにはしております】
「さっき〈許可証〉を出せと言われたが?」
【アイギス・コアは特殊な施設であり、特級官以上しか入れない場所になってます】
「どうやったら入れるのだ?特級官になるとか?」
【そうなります】
「見られたら困るものがあるのか?」
【当時の上層部はそう考えていたのでしょう】
「そういえば偽人というのは?」
【戦闘のために作られた人間です。戦闘能力が不足しており、結局戦闘には使われなくなりました】
『ゴーレムと似てますね』
「人に似てる所以外は同じかもな」
「わかった。偽人は残っているのか?」
【これ以上は階級が不足しており、情報が提供出来ません】
『何か利用するのですか?実験とか?』
「どの程度人間かは見てみたいよな」
「階級をあげるには、どうすれば?」
【その権限がメインフレームにしかありません。申し訳ありませんが、メインフレームを修理してもらえないでしょうか?】
「いいぞ。出来るかわからんが、時間をかければ可能だと思う。それより今聞きたいのは、アイギス・コアは敵を集める施設なんだろ?まだ壊れないか?それは知りたい」
【アイギス・コアの状態を確認しております……破損個所は見られず良好です。自己修復機能が働いているようです】
「このホログラムは治らんのか?」
【重要箇所以外は自動修復しません。壊れにくく作ってありましたが、数千年もつようには出来ていなかったようです】
「良く持ったなアルゼリオは」
【運がよかったのでしょう】
「じゃあここを修理したら、メインフレーム行くか。そっちの修理材料も出してくれ」
【了解いたしました】
「地図によるとこの辺だな」
『あそこに建物が見えます』
「ふむ。敵はいなそうだな。入るか」
「む?ここはバリアがないぞ。危険だ。アル気を付けろ」
『警戒態勢を続けます』
「メインフレームの場所は……あっちか」
『この大きな機械ですかね?』
「そうみたいだ。設計図をみながらだから時間かかりそうだな。アル電気付けてくれ。良く見えん」
『電気を付けます』
「よーし。設計図を確認する」
しばらくして……
「もう夜だな。完全に暗くなってしまった」
『電気をいくつか出します』
「ありがとう。電気も修理しないといけない。1日では無理だ」
『テントキットを設置します』
「アル手伝うよ」
数日後~
ガチン!ウィーン
「あーやっと電気も付く。電源も動いてる。あとはメインフレームの修理の続きだ」
『同時にやっていたんですか?』
「そうだ。いくつか直してもなかなか動かないから、電気先に直したんだよ。暗いだろ?」
『たしかにそうですね』
「部品多いな。しかしエセカの持ってこさせた箱すごいわ。なんでも入ってる」
『どうやって部品渡したんでしょう?残ってたんでしょうか?』
「作れるのかもしれないな。必要なだけ」
『とんでもない技術ですよね』
「とんでもないよ。こんな技術見たこともない」
『直せるんですね』
「気合だよ気合」
『気合ねぇ』
………
「どうだ?動いたか?」
【メインフレーム起動しました……】
「エセカ聞こえるか?」
【聞こえます】
「アルゼリオと接続されたか?」
【接続されました】
「階級を上げてくれ」
【いままでの功績で階級を特級に変更します。お名前をお願いします】
「ケイだ」
【ケイ特級官。ご指示を】
「今の状況を報告せよ」
【アルカディア・セクター正常 アイギス・コア正常 アルゼリオ正常 アレス・セクター反応なし アーク・ドーム反応なし 】
「ここがアルカディア・セクターか?」
【はい。この施設の名称はアルカディア・セクターです】
『やけに「ア」で始まる施設が多いですね?』
「好きだったんじゃない?アで始まる言葉が」
【アで始まる国が多かったためです。元々いくつかの国の連合体だったのです】
「ふーん。後は直すのは今度にしよう。いくら時間があっても足らん」
『そろそろお店も見に帰らないと』
「エセカ。また来るから、何かあった時連絡する方法はないか?」
【受信機と中継器があれば、ある程度何処へでも連絡可能です】
「大陸外でもか?」
【範囲は中継器で伸ばすことは可能です】
「いくつもあるか?」
【ケイ様のお店までどのくらいの距離がありますか?】
「200ルーンくらいかな?ルーンという単位で解るか?」
【解ります。その程度ならギリギリ届きます。外に置く必要はありますが】
「海の上に置く必要があるかと思ったが。いらないのか。すごいな」
【では設置はお願いいたします】
「オッケー。受信機もあるか?」
【あります。お受け取りください。そちらからの送信も可能です。説明書もあります】
「この受け取り箱便利すぎるだろ」
「それじゃまたな」
【はい。お待ちしております】
『不思議な場所ですね』
「どうなってんだ?こんな技術があったのに、今住んでる国にはまったくないんだが」
『ご主人様が理解出来てるのも意味がわかりませんけど』
「ふっ。天才だからな」
『はいはい』
「つめてーなアルちゃん」
色々な謎を残して、死の大陸を後にするのだった




