『カッパ現る!?ケイ魔導具店!』
「かき氷食いてーなー」
『暑いですからねー』
「よーし。いつでもかき氷食べれる様に、冷凍庫作るか」
『冷蔵庫とは、違うんですか?』
「もっと冷たくなるやつだな」
『全部凍ってしまうんですか?』
「そうだ。その方が、食べ物が長持ちする」
『それは便利かもしれませんね。魚とか長持ちしたら漁師さんも助かるのでは?』
「確かに。この街にも需要あるな。アルは賢いな」
『褒めても何も出ませんよ』
しばらくして……
「よーし完成だ。あれ?トトは?」
『今日はゴライアス食堂の手伝いに行ってますよ。ご主人様が行かせたんでしょ?美味い飯が家でも食べたいとか言って』
「あー今日だったか。そっかそっか。楽しみだな」
『そんなすぐ上手くはならないでしょうけど』
「まあ見てくれ。この冷凍庫。凄い速さで大量の氷が出来る優れものだ。魔導学と物理学を融合させた最高傑作で……」
『はいはい。凄いです。早く動かしてみてくださいよ』
「お、おう。スイッチオン!」
ブォーン!機械音と共に冷凍庫が動き出す。
『水は入れてあるんですか?』
「良い所に気がついた。水もスイッチ一つで補充されるんだぞ。大量の氷もすぐ作れる」
『何か気温まで下がってませんか?』
「流石にそんなはずは…?寒くなってるな?何処か間違えたかな?」
『温度計が凄い勢いで下がってますよ。もう3℃です』
「むむむ?不味いな。何処まで冷えてる?」
『庭の水が凍ってきましたね。冬です』
「いかん。スイッチオフ!お、オフ!……スイッチがオフにならん!」
『不味いですよ。街が冷えてきてますよ。どんどん景色が白っぽくなってきました』
「やばい。一旦この建物だけ切り離そう。結界オン!」
『切り離しは成功した様ですね。景色が戻っていってます。街の人驚いたでしょうね。突然冬になったり夏になったり』
「足元が凍ってきたぞ。仕方ない。温めよう。コンロをつけまくれ」
『はぁ。ハイハイ』
アルが大量のコンロを持って来た。
「よーしこれをつけまくる!」
『火事起こさないで下さいよ』
「ここは燃えにくい処理されてるから、燃える事はないと思うぞ」
『ご主人様…服燃えてません?熱くないんですか?』
「え?ほんとだ!でも熱くもないな」
『人間辞めてますね』
「レベルの力か……」
『でも髪は燃えるんですね?』
「うお?髪が燃えてるだと?ま、マジだ!ヤバい!」
『痛くないなら良いんでは?』
「ハゲになるだろ!ハゲに!」
『カッコいいかもしれませんよ?』
「アル早く消してくれ!水、水!」
『はいはい。消火します』バシャバシャ。
「ふう。危なかった」
『なんかチリチリになってますね』
「アフロヘアになってしまったな」
『全部切りましょうか?』
「いや、無いよりはマシだろう」
『ご主人様が遊んでる間に、暗くなって来ましたよ。電気もつかないですけど?』
「熱で電気おかしくなったか?真っ暗になりそうだな」
『トト帰って来たら驚くのでは?色んな意味で』
「確かに。暗いと困るな…あ。あれ使ってみるか」
「えーっと。これこれ。これ付けたら明るくなってないか?蛍光で光る腕輪。使い所なくてボツにしてたんだが、明るさMAXならどうだろ?」
『何処も光って…あ。光ってます。頭が。よく見える様にします。バリバリバリ…』
「え?え?アルちゃんバリカン使ってる?大丈夫?おかしくなってない?」
『ちゃんと明るくなりましたよ。頭のテッペンだけ蛍光してます』
「カッパやないか!アフロのカッパやないか!」
『何か喋り方おかしくないですか?』
「おかしくもなるだろ!カッパだぞ!」
『カッコ良いですよ』
「そ、そうか?」
『はい』
「カッパになっても俺のカッコ良さは隠せないのな」
その時、丁度食堂からトトが帰ってきた。
「シャチョー、ただいま帰りました!」
「おう!おかえり!」
「ヒッ!ばけもの!ばけものがいるー!助けてー!」
「バケモノ?!何処だ何処だ!」
『ご主人様の事では?』
「え?アルちゃんカッコ良いって…」
『カッコ良いですよ。私は。でもトトにはわからないのでは?その良さが』
「それはあり得る。おーいトトー待ってくれー俺だー」
「バケモノー!助けてシャチョー!」
「社長は俺だー!落ち着けトトー!」
『あのまま外を走って大丈夫なんでしょうか?』
今日もケイ魔導具店は平和だった……?




