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『あるマッド魔導具職人の日常 〜死の大陸に核ミサイルを撃ち込んでレベル6311になった件〜』  作者: すわ


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『掃除機って速い方がいいじゃんね?』

「ブィーーーーーーーーーーン」


「いいぞいいぞ!追い越せ!」


「ブィーーーーーーーーーン!」


赤い機械を青い機械が追い越した!


「よーし。やっぱりな。赤の方が末脚が違うのよ」

『何やってるんですか。謁見室で』

「ここが一番コースが長いのよ」

『いや、そうじゃなくて。ここで何をやっているのですか?』

「お掃除君レースだけど?」

『これ、掃除機なんですか?』

「そう。掃除機だけど、イマイチ速さが足りないのよね」

『こんな速さで掃除する必要あります?』

「エンターテインメント性も持たせていかないと。これからの掃除機は」

『どういう観点でものを言ってます?』

「まだまだじゃな。アルは」

『一生わからないと思います』


(面倒なことはセレスティアに任せておく。これが一番うまくいく。

俺は新作の開発に専念しているのだ)


「末脚の伸びもだが、初っ端の加速がなぁ」

『まだ早くしたら、みんな撥ねられちゃいますよ』

「ふむ。それはあぶないな」

『気づかなかったんですか?!』


「じゃあこの辺で勘弁してやろう」

『もう少し遅くていいですけど』

「じゃあアルはこの青いので勝負な」

『しませんよ』

「ケチー」

『はぁ、1回だけですよ』


しばらく一緒に勝負して遊んだ


「陛下。少しよろしいですか?」


最近内政官として頑張っている「ベント」だ。


「なんだ?何か足りないものがあったか?」

「はい。堤防建設の話なのですが」

「おう。川があふれてるっていう話だな?」

「はい。モンスターが徘徊するせいで、川岸が破壊されている箇所があります。それの修理です」

「部下たちではだめか?」

「出来るんですが、相当な時間かかるのと、多大な危険性がありまして相談しにまいりました」


聞くと、どうも雨が降ると、一気にあふれてすぐ人を飲み込んで洪水になるという話らしい


「俺の出番か。まぁ行こう」


何でもケイが解決しない理由は内政官には伝えている。

結局自分で出来ないと、国家は続いていかない。

一人で出来たとしても、やらないのが国の為だ。


「さぁて、作業に戻りますか」


次は掃除機に自動モードと手動モードを付ける。


「よしよし。これでさらにレースが面白くなったぞ!」


次に「加速」ボタンを追加して、面白さを加速!


「ギュイーーーーーーン!」

「完璧だ!」

『だから速くなくていいと言ったでしょう?』

「ダメだよ。レースなんだから」

『掃除機なんでしょう!』

「掃除機は速ければ速いほどいいって。死んだ爺さんが言ってたよ」

『本当に言ってたかもしれないから怖いし、確かめる術もない……。ところで、ご主人様のお爺さんいつ死んだんです?』

「元気に農業やってるよ」

『死んでないじゃないですか!』

「よし!これはこれで完成と」

『流された……』


研究室に移動するケイ。

呆れた目で見つめるアル。


これが最近の日常なのだ……




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