『トースターってパンが飛び出すものだろう?』
「ジュバーーーーーーーン!」
『新しい武器ですか?』
「いや、トースターだが?」
『トースター?それは武器ですか?』
「パンを焼く魔導具だな」
『パンどこ行きました?』
「空?」
『空に行く必要あります?』
「うーん。トースターと言えば、完成したら、勢いよく飛び出して来るもんなんだよ」
『それにしても飛びすぎでしょう?おそらく、普通は完成を伝えてるんでは?』
「そうそう。【出来たよ!】って飛び出してくるのよ。後、もう焼かないように」
『出来たよ!って空に飛んでいったら食べられないでしょう?』
「落下地点で口を開けて待っていれば……」
『馬鹿みたいでしょう?そもそも飛ばなければいいのでは?』
「せっかくだからさ」
『せっかくって……それで、落下地点わかります?どこ行ったか本当にわからないんですけど?』
「あーそういう時の為に、落下地点が分かる魔導具も作ってあるぞ!」
『作ってあるぞ!じゃないですよ。二度手間でしょう二度手間』
「ほれみてみろ。こっちのほうに……これは間に合わんな。緊急ボタンオン!」
飛んでいたパンがものすごい速さで戻ってきて、トースターの中にすぽっと入った。
『……初めからオンに出来ないんですか?』
「初めにオンにしたら、飛んでいかないんだよ」
『完璧じゃないですか』
「えーーー。飛んでいく所みたいだろう?子供も喜ぶよ?」
『誰向けの商品なんですか?わけわかりません』
「ふむ。そういう考え方もあるか」
『意外。みたいな反応しないでくださいよ。普通でしょう』
「2パターン売ってみよう。売れ行き見て考えよう」
『まぁそれなら……ケガはしないように作っといてくださいよ』
「おう。任せとけ」
♦♦♦
最近皇宮前通りの屋台村をあるくのが日課になってる。
セレスティアも連れて歩く。
初めからそうだったんで、国民も別にかしこまることもなくなってる。
「屋台で唐揚げ出来るようになるとはなぁ」
「美味しいですね」
食べ歩きを皇帝夫妻がするので、みんな食べ歩きが当たり前になっている
かなりの数が、通りを食べ歩きしている。
ケイが散らかるのが嫌いだから、ゴミ箱をたくさん設置してある。
「今日は炭火焼き鳥も食べよう」
「あれは香ばしくて私も好きです」
こっちの大陸では炭火焼ブームが来ている。
なんでも炭火焼してみているようだ。
果物まで焼いてる店があったが、意外とうまくてびっくりした
屋台用の魔導具もケイの作品だ。
美味いものが食べられるなら安いものだ
「陛下!こっちも美味しいですよ!新商品です!」
「お?ザフ!今度は何を焼いたんだ?やけにいい匂いがするな?」
「これです」
「ん?うなぎじゃないか?」
「うなぎ……うなぎです!エデンガルドで見つけたタレを利用してます!」
「めちゃうまそう。2つくれ」
「はい!まいど!」
この国はケイに影響を強く受けている。
しゃべり方も王国とは変わってきている。
「うんまー!セレスティアも食べてみろ!」
「……美味しい!香りも最高ですね!」
「これはアークライトの名産になるぞ」
「ありがとうございます!」
順調に発展してきている帝国。後は兵士を育てる事を考える必要がある。
だが今は平和な毎日を楽しんでいる。
「平和が一番だな」
「そうですね」
この平和を守らねばならないなと思い直すケイ達であった。
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