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『あるマッド魔導具職人の日常 〜死の大陸に核ミサイルを撃ち込んでレベル6311になった件〜』  作者: すわ


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『アイギス・コア攻略!……したら新妻がついて来た?』

書いてたのに、投稿を忘れていました。申し訳ありません。

「くらえ!敵殲滅ビーム!」

『また新しいビームでましたね』


アイギス・コアの周りの敵をどんどん倒していく


「色んな魔物がいるもんだ」

『そもそも大きいですね』


人型の巨人。犬のようなやつ。ヘドロみたいなやつ


『空飛びそうなやつはいませんね』

「それはツいてたよな」


空を飛ばないから、隣の大陸にはこないのかもしれない


「ドラゴンとかいないのかね」

『想像上の生き物でしょう?』

「そうなるな」

『いたら大変だったでしょう。そもそも何でこんなに敵を倒せてるのです?』

「ん?」

『レベルが高い敵に効果のある魔術ってあるんですか?効いてますけど』

「あるよ。それ相応の魔術を書けば、効果ある」

『もしかして、ご主人様って[今まで存在してなかった魔術]使ってます?』

「ああ。俺専用魔術だけど。ロマン砲とか」

『……』

「自分用に調整するの普通だと思うけどな」

『天才だったんですね』

「今頃知ったのか」


話をしながらサクサク敵を処理する


「よし。入るか」


バリアの中に入っていく


「エセカ。来たぞ」

【ケイ様。お疲れ様です】

「アイギス・コアの内部から探索していこうかなって」

【では入口からお入りください】

「おっけー」

『何があるのでしょうね』

「入ってみたらわかるさ」


大きなドアが、横にずれていく


「ウィーーーーン。ガシャーン」


ケイ達は、アイギス・コア内部へ進んで行った

『ご主人様……これは……』

「こうやってたのか」


内部には、偽人の入ったカプセルが所狭しと並んでいた。

大量の偽人を利用して、人間がいると錯覚させることで、モンスターを引き寄せていたのだ。

ケイはすぐ理解した。


「これはすごい。おそらく今見えてない所にもまだいるぞ」

『この偽人は活動しないのでしょうか』

「コスト削減の為、動かしてないのかもな。しかも見た目が同じだな」

『低コストで敵を集中させるシステムですか……』

「モンスターが強いから効果があるのかもしれん。弱いと建物内の人を感知出来なさそう」

『そういえばそうですね。感知させるシステムもあるかもしれませんが』

「そうだな。何があっても驚かないけどな」


「エセカ。1人記念に持って帰りたいんだが」

【問題ありません。減った分はまた自動で補充されます】

「わかった」


しばらく見て回ったが、全部同じ偽人だった。


「うーん。どれでも同じとなると、逆にどれにしようか迷うな」

『そうですか?連れて帰って面倒になりませんかね?』

「エセカ。言葉とか通じるかな?」

【言葉は問題ないと思います。記憶は無いですが、最低限の行動は記憶させてあります。食事の仕方から教える。といった事は不要です】

「気になってるのは、あの奥にあるやつだな。1人だけ違う保存槽にいるんだが」

【そちらは、偽人ではなく、人間です】

「は?人?」

『人間もいる?』

【こちらに置いてある偽人のオリジナルになります】

「人から作ってたのか?」

【はい。人から作ってます】

「それはクローンではないか?同じ人間をコピーしているのか?」

【コピーとは少し違います。オリジナルの情報を利用して作られた偽人です。元々誰にでもなることが可能な偽人を、元になる情報を利用して作ったという事です】

「ふーむ。クローンではないと。利用している情報は何だ?」

【記憶と容姿を利用しております。すべての記憶ではありませんが、生存に必要な情報を利用しております】

「そうか。それでオリジナルは生きてるのか?」

【生きてます】

「もう何が起きても驚かんが、人も何千年も生かす事が可能なんだな」

【時が止まったような状態を保っています】

「何を希望してオリジナルを残している?」

【王家の血を残したかったようです】

「出たよ。王女なのか?」

【はい】

「絶対面倒なことになる」

【そうかもしれませんが、ケイ様以外が開けた場合、権力争いに発展するのではないかと推測いたします】

『ご主人様なら権力いらないでしょう?』

「まぁいらないが。政治には巻き込まれるだろうな」

『力技で解決するのでは?』

「面倒だから、そうなるだろうな」

【ケイ様以外で解決出来そうな人はまた数千年現れないのではないでしょうか?】

「ありうる。一旦開けて、意見を聞いてみる事は出来るか?」

【可能です。負担は大きいですが】

「すまないが、一度意見だけ聞いてみようか。また何千年も待つのもかわいそうだ」

『そうですね』

【では、保存槽を開けます】


「ブシュー」と開いた音がして、水がどんどん減っていく

しばらく待つと……


「かはっ」


保存液を吐き出し、金髪の赤い目をした女性が、目を開けた


「よう。調子はどうだ?気分は?」

「あなたは?」

「俺はケイ。ただの魔導具師だ」

「魔導具師……技術者なのですか?」

「そうだ。名前は?」

「セレスティア・アークライト。私の国はどうなりました?滅びましたか?」

「国としては滅びた。だが、人類は残ったよ」

「話を続けたいが、セレスティアは裸だ。一旦ここから出て、着替えよう。エセカ、着替えはあるか?」

【そちらのボックスに必要なものを出します。ご利用ください】

「セレスティア。そのままじゃ不快だろ?アル、手伝ってやってくれ」

『了解しました。セレスティア様。お手伝い致します』

「はい」


セレスティアは起き上がり、濡れたまま近くの部屋に移動する


「エセカ。生活スペースみたいなのあるのか?」

【あります。まだ研究員などいた頃に使っていた部屋が、利用可能です】

「セレスティアは知ってるのか?勝手に行っちゃったぞ」

【セレスティア様は研究員でもありましたから、ご存じです】

「そうなのか」


しばらく待つと、綺麗に身なりを整えて戻ってきた。


「改めてご挨拶いたします。セレスティア・アークライトです。そちらの部屋でお話いたしましょう」

「わかった。行こう」


休憩室とは言うが、結構広く、会議など出来るような部屋もある


「この施設にいらしたという事は、特級官になっているのですか?」

「そうだ。メインフレームは破損してたから、修理したよ。もう動いてるよ」


「高い技術をお持ちですね。我々の技術は存続したのですか?今はさらに技術が発展しているのでしょうか?」

「いや、とんでもなく退化している。俺がたまたまわかるだけ」


セレスティアは顎に手を当て、考え込んでいる


「……時々天才が現れる事はありますが、そこまで急に技術を理解出来るというのは、不思議ですね」

「運が良かったんだよ」

「運ですか……」


しばらくここまで来た経緯や、俺の大陸の現状など色々話した


「大体理解致しました。ケイ様はこの施設の抱える問題を解決してくださった。そして、これからの問題も解決可能である。そして、求めるものは、我々の情報や技術である。元々滅びた国の情報ですから、勝手に持っていく権利がケイ様にはあります。

ただ、今のそちらの大陸の状況を考えると、ケイ様のみが圧倒的な情報を個人で保有することになり、ある種の危険をもつ事になります。

そう考え、私もケイ様に協力させてもらうことにします」

「協力?」

「はい。私はケイ様と一緒にそちらの大陸に参ります」

「いいのか?ここに残ってもいいが。偽人を起こせば生活は可能だろう?」

「ある程度可能ではありますが、ケイ様と生活することで、現代の常識を学ぼうと思います」

「そうか。無理しない範囲で、うちの店の手伝いでもするか?」

「はい」

「立場はどうする?王女だったんだろ?」

「王家の立場は、便利な場合利用します。もしそちらの大陸からこちらの大陸へ進出してくる事になった場合、王家として残っていた方がいい場合は、私が国の代表として対応します」

「ふむ。そうなると、誰かと結婚して王家を残した方が良いな」

「その場合はケイ様の子供を産みます」

「え???」

『え???』


唐突な意見に動揺を隠せないケイ


「ケイ様の子供を産みます」

『2度言った……』

「なぜ俺?」

「今までの会話で分かりました。ケイ様は特別な存在ですね。私はケイ様が好きになっています」


ケイの目をじっと見て、真顔で愛の告白をしてくるセレスティア


「後悔しないか?それで?」

「絶対しないと確信しています」

「そこまで言うなら、いいんじゃない?」

『適当に答えないでくださいよ』

「いえ、ケイ様は適当に答えていません。これから私はケイ様の妻としても生活いたします」

『唐突ですね……』

「アルさんは私の先輩ですから、色々迷惑をおかけすると思いますが、よろしくお願いいたします」

『先輩……』


セレスティアはまったく偉そうにする事はなく、アルを先輩として尊敬しているような態度を取っている。

突然エセカが話し始めた


【ケイ様を[王配]として登録致します。すべてのデータに完全にアクセス可能です】


「お?それはありがたい。まだアクセス出来ない物があったとはね」

【王家のプライバシーに関するデータなどはアクセス不可能でした】

「そりゃそうか。でもこれからもアクセスしないかもしれないな」

【セレスティア様のご両親の情報などがアクセス可能になりました】

「確かにそれは見ることあるかもな」


「ケイ様は不思議ですね。ここの施設を見ても、特に何か不快な感情を抱いてないのですね。」

「ああ。そういう気持ちになるやつもいるかもな。でも人ではないんだろ?見た目がセレスティアだから、いい気持ちではないかな」

「ふふふ。ありがとうございます」

「もし人でも別に気にしない。俺は知らない人間には特別な感情は持たないのだ」

「そういう所が素敵です」

『いきなりノロケないでくださいよ』

「エセカ。この施設はセレスティアなしで稼働出来るか?」

【問題ありません。データは残っているので。元々セレスティア様が必要で残していたわけではありません。セレスティア様本人を保存する為に保存槽に入っていただいてたのです】

「セレスティアは実は結婚相手も保存されてたりしないよな?」

「いえ、私は1人で入っていたはずです。それと、セレスとお呼びください。親しいものはみなそう呼んでおりました」

「セレス。わかった。エセカのデータにも他の人間はいないか?」

【保管記録には残っていません】


「施設探検したら、妻が出来てしまったな」

『本当ですね。ご主人様が結婚するとは思ってなかったですよ』

「そうなんですか?素敵な方なのに?」

「明かせない情報が多すぎて、嫁にもらうと危険に遭わせるだろ?」

「確かに。その点私はすでに危険な情報を自分でも持っていますから、安心ですね」

『安心と言いますか……』

「まぁ安心だな」


「アレス・セクターとアーク・ドームは修理しなくていいんだろうか?」

「その2つは元国民の居住空間と生活必需品などが生産されていたものです。今は国民がおりませんから、修理しなくても困ることはないと思います」

「ほほう。いずれ、工場として再建するかもな」

「それはいいと思います。聞いた所、あちらの大陸で販売して売れるものもあると思われます」

「よし。一旦帰るか」

「はい」

『疲れましたね』

「ははは。色々とな」


「そういや、偽人を持って帰ろうと思ってたんだった」

『やめときましょうよ。どう考えても面倒なことになりますよ』

「確かに。やめとこう。2人いて、嫁と同じ顔じゃみんなわけわからなくなるな」

「賢明な判断です」


3人は船に乗って、我が家に帰るのだった

船の中では、帰ってから必要そうな情報をセレスに伝えておいた。


♦♦♦


「ここがセレスの新しいうちだぞ」

「素敵な家ですね」

『満足いただけるでしょうか』

「元々ずっと施設で働いてましたから、あまり広さなどは問題になりません」

「そりゃよかった」


取り敢えず、使用出来そうな部屋を改装して、住めるようにした。


「寝室は1つでいいので、ベッドを大きくしましょう」

「ん?そうか?まぁそうなるか」

『意外とご主人様って女性に物怖じしませんよね』

「そうだな。年齢のせいかな?」

「ふふふ。断られたらどうしようかと思いました」


意外に何でも受け入れるケイ。

元々、研究以外を深く考える事がないのも幸いした


「シャチョー!おかえ……誰です?この綺麗な方は?」

「俺の妻だよ。おかみさんだ」

「オカミサン……シャチョー結婚したんですか?いつのまに?」

「旅先でな」

「よろしくお願いします。トトさんですね?」

「はい!シャチョーにお世話になってるトトです!オカミサン」

「いい子だよ。素直で」

「本当ですね。楽しくなりそうです」


ケイ魔導具店は今日も平和です

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