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『あるマッド魔導具職人の日常 〜死の大陸に核ミサイルを撃ち込んでレベル6311になった件〜』  作者: すわ


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『過去と現在の両大陸の状況(エセカとの会話)』

「エセカ。モンスターが強くなってるらしいぞ」

【そうですか。それは前にも見られた傾向ですね】

「そっちの大陸でもモンスターは強くなっていったのか?」

【はい。どんどん強くなって、防衛システムを大陸外縁に移動することになりました】

「となると、死の大陸はもっと広いという事だな?」

【はい。1万ルーン以上の広さだと推測されます】

「推測なんだな」

【はい。正確な計測をしたのがかなり昔なうえ、いくつかの国の連合でしたので、各国が詳しい数字を出してないと思います】

「無難な推測だな。当たってるだろうな。とにかく思ってたより広いことはわかった」

【いずれ、他の地域も探索してみてください。色々情報を集めたいです】

「わかった。今回は敵が強くなってることについてだな」

【かなりゆっくり強くなってるようですね。こちらの大陸は急激な強化が続いて、すぐ勝てなくなっていきました】

「数百年もったんだから偉いよ。これはずっと続いたのか?今も強くなってるのか?」

【はい。確実に強くなってます。今の死の大陸はレベル1000を超えるモンスターがそこら中にいる状態です】

「昔は100とかだったのか?」

【はい。初めは10以下の敵も多く、レベル上げに便利と喜ばれていたようです。

 しかし、100を超えるモンスターが増え始めた頃から、対策が難しくなり、魔導技術が急激に発達していきました。そして人間側も強くなることで耐え抜いて来たのです。

 ですが、人間のレベルが上がっても、モンスターのレベルと同じではまったく歯が立たず、魔導技術の発展のみでしか対応出来なくなりました。

 最終的にはその魔導技術をも超えるモンスターが現れ、技術者がやられ、

 維持が不可能になっていきました】

「ふむ。こっちの大陸は魔導技術が全然足りないから、すぐやられそうだな」

【そちらを救う為に、我々の技術を利用してもらって問題ないですが、理解出来るでしょうか?ケイ特級官は特別な存在ですか?それとも他の方もすぐ理解可能ですか?】

「無理だな。俺がたまたま理解出来るだけで、こちらは無理だろう。魔導技術が全然発展してない。というか発展させる気がないのだ。おそらくだが、そちらの技術者がこっちに逃れてきた際に、色々再現したものが、[栄光の技術]として残ってしまったせいで、それを伝統として守ってる状態だな。とても良くない」

【そうですか。おそらく全員が脱出した人なわけではなく、元々そちらに生き延びた人たちがいて、集団を作っていたのでしょう。そこに、こちらの優秀な魔導技術者が逃げのびて、こちらの技術を伝えたのだと思います。あまりの技術に、[神の技術者]のような扱いをされ、それを守るのが伝統になってしまったと推測されます】

「おかげで何百年も技術が進んでない。伝わったときは数百年進んだのかもしれないがな」

【そうなると、ケイ特級官が特別と考えられますね。よくこちらの技術が理解出来ますね】

「まあ……色々あるんだよ。運がよかっただけだな」

【運ですか。取り敢えず、そちらのモンスターを退治することは出来ているのですか?】

「まだ出来ているようだが、こちらはレベル100の人間も少なく、魔導兵器も弱い。いずれかなわなくなるだろう」

【それは不安ですね。こちらの魔導兵器を再現すれば、しばらくは持つと思いますが、いずれ勝てない敵が出てくるのは変わりありません。人類滅亡は避けたいと考えてます】

「どの程度で、どの範囲が強くなっていってるのだ?同心円状に強さが増していってるのか?」

【おそらくそうだと思います。死の大陸西部に[特異点]と呼ばれるが存在します。これはそこに何かあるわけではないですが、学者が『ここを中心に同心円状に強化されていっている』と推測した場所です。おそらくそちらの大陸も、どこかに特異点があるか、こちらの特異点から同心円状に強化されていってると推測されます】

「こればかりは調べてみないとわからないが、そういう事が起こってるのは間違いないということだな?」

【伺った内容からは、そう推測して問題ないと思います】

「対策考えていかんとなぁ」

【ケイ特級官が生存している間に、ある程度モンスターレベルの上昇があるかと思われます。ケイ特級官が戦えば問題ないでしょうが、他の人は話を聞く限りやられるのではないでしょうか】

「そうだな。俺が兵士に魔導兵器を与えて倒していく方法もあるだろうが、どうもなぁ。俺の国ではないしな」

【そうですね。ケイ特級官の国ではないですから。では国を制圧しますか?】

「過激だね。いざとなればそうするかもしれんが、出来るだけ関わりたくないなぁ。後、特級官って長いだろ?様とかでいいよ」

【了解しました。ケイ様はどうされたら良いと思われますか?】

「取り敢えず保留かな。いい方法が思いつかない。エセカは希望あるか?」

【人類の生存が設定に組み込まれているので、それを希望していると言ってよいと思います】

「取り敢えず知り合いくらいは守るよ。一旦死の大陸の施設を周ってみようか」

【はい。修理することで役立つ施設もあるかもしれません】


ケイ達は準備をして、死の大陸に向かうのであった……

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