『黒龍号を改良しよう!』
7/6 第1話 一部変更しました。
『ご主人様。それは黒龍号ですか?』
「そうそう。改良しようかなってね」
『改良?足が速くなったり?』
「うん。速くしたり、耐久性を上げたり、安定性を上げたり」
『早くする必要ありますかね?』
「急いでる時でも、今の速度以上でないからな」
『まぁ危なくないならいいのではないでしょうか』
しばらくして……
「ふーむ違うな」
『おや?なんか気持ち悪さが突き抜けてますね』
「カッコよくなっただろ?足がたくさんついてる」
『足が増えてカッコよくなる生き物ってこの世に存在するんですか?』
「ムカデみたいだな」
『ムカデみたいな生き物がカッコいいとはならないんでは……』
「ダメか」
さらに研究は続き……
『???もはや何の生き物かわからない見た目ですよ。何ですかこのバケモノは?』
「バランス考えて、横にも上にも足つけたんだよ」
『バランスとは何ですか?何に対してのバランスですか?』
「下ばっかり足が生えてたら、こけた時危ないだろ?それなら、[もはやこける事のない馬]にしたらいいじゃんって」
『いいじゃんって可愛く言ったら許されるとでも?』
「ダメかな?」
『この世にダメじゃないと答える人はいないでしょうね。見た人100%叫ぶ見た目です』
「しょうがないなぁ。違う方向で行こう」
『さっさと戻さないと、見た人気絶しちゃいますよ』
数日後……
『またやってるんですか?別に黒龍号あれで困らないですよ』
「また発想の転換をしてみたよ」
『絶対変なことになってるのはわかります』
「合理的と言ってくれ」
『また足が変なことになってるじゃないですか』
「後ろ足を車輪にすることで安定性をあげたのだ」
『ならなんで馬の形にしてるんですか?馬なのに車輪ついてるからおかしいんです』
「……それは思いつかなかった。アルちゃん天才だ」
『天才じゃなくても思いつくでしょう……』
「でもこのカッコいいフォルムが活かせないなぁ」
『なら車輪付けたりとか、足増やしたりとかしないでくださいよ……』
「仕方ない。足を太くしたりするのを考えよう」
『やっと普通の発想になりましたね』
さらに数日後……
「どうだアル?」
『いいんじゃないですか?見た目は元の何かわからない生き物ですけど』
「よしよし。速度も安定性も上がっているのだ」
『これだけ見た目変わらず上げれたのは合格です』
「やったぜ」
「ギャーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!」
「ん?なんだ?」
『ご主人様。前の試作品は?』
「スクラップ置き場に捨ててあるが」
『確実に誰か見ましたよ。そのスクラップ』
「誰だろ。バルトさんかな?」
スクラップ置き場に行くと、泡を吹いて気絶したバルトがいた
「あー。いかんな」
『ベッドに移動しましょう』
「む?ケイ殿。私はなぜベッドに?」
「何故か庭に倒れていたので運んできました」
「ありがとうございます。何か物凄く怖いものを見たのです」
「悪い夢を見ていたんですよ」
「最近疲れてたから、そうかもしれません」
『相変わらず適当ですね』
「そうそう。ケイ殿。この前空が明るくなって、ケイ殿とアル殿の顔が空いっぱいに広がったと聞きましたぞ。あれを見たギルバート様が、お祭りを開こうとおっしゃってまして」
「おお。あれは花火といいましてね。お祭りであげると楽しいと思いますよ」
「たくさん上げることは可能ですかな?」
「ある程度可能です。私が一人で作りますから、限度はありますが」
「それはよかった。祭りをするくらいとなると、どの程度の数と時間がいるでしょうか?」
「そうですねぇ……数千発必要でしょうから、1ヵ月は必要かもしれません」
「それなら丁度いい!祭りの準備にそれくらいかかりますからな。領民にも知らせないと」
「みんなで参加する楽しいお祭りにしましょう」
「はい!ギルバート様にもお伝えします!つきましては予算についてお話が」
「しっかり詰めましょう」
『ご主人様が真面目に働いてる……』
次回 第1回ヴァルカナス花火大会 ご期待ください
『初めての次回予告です……』
「なかなかいいだろ?」
『悪くはありませんね』
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