『この子の名前は「セバスチャン」です』
7/6 第1話 一部変更しました。
少し短めです
「アヂーーーーーー」
『何か涼しくなるものを作っては?爆発しないもので』
「む?涼しくなるものな。冷蔵庫開けといてもいいかも」
『ダメですよ。売り物を開けるならかまいませんが、それって効率いいんですか?』
「クソ悪い」
『ご主人様らしくありませんね』
「ふ……わかってるね。アルちゃんは」
『長く見てますからね。これでも』
「そうなると、超効率のいいクーラー作ることになるな」
『冷やすための魔導具に名前もついてるんですね』
クーラー作成中………
「よーしよしよしよし!よーしよしよしよし!」
『それ魔導具にかける言葉ですか?』
「いいぞ!いい調子だぞ!」
『何か応援してます?』
「頑張れ!頑張れ!チョモランマ!」
『チョモランマ?!』
四角い良く解らないものが、口を開けて冷気を出している。
何故かわからないが、目もあるし、体もある
『これなんです?』
「お部屋ヒエール君だよ」
『ヒエール君だよと言われても』
「可愛いだろ。応援すると、冷やす力が増す」
『原理どうなってるんです?応援ですか?』
「がんばれー!がんばれー!」
『そんな魔導具売れます?』
「かわいいだろ」
『かわいいと言えば、かわいいような……』
「電池いれるのは、このランドセルの中だぞ」
『また初めましての言葉が出ましたね』
「この形のバッグはそう呼ぶ」
『作ったご主人様がそう呼ぶならそうなんでしょう。で、効率は?』
「効率の事は考えてない!」
『考えて作ったんじゃないんですか?!』
「かわいいのを作りたいお年頃」
『お年頃って……キモ』
「キモ!?キモって言ったわね!」
『はい』
「冷てー」
「でも冷えてきただろ?」
『そうみたいですね』
「うーん売れすぎちゃったらどうしよう。手放せるかな?セバスチャン」
『誰がセバスチャンですか?ヒエール君では?』
「商品名がヒエール君!名前はセバスチャン!」
『急に覚えにくいんですが』
「普通名前つけるだろ?一緒に暮らすんだから」
『家電なのでは?ちょっと理解出来ません。この冷蔵庫の名前は?』
「冷蔵庫に名前なんか付けんだろ?」
『今付けるっていったでしょう!』
「難しかったか……」
『私が悪いんですか?!』
「いつか解る時がくるさ」
『こなくていいです』
「さて、売る用のクーラー作るか」
『セバスチャンは売らないんですね』
販売開始後………
「これかわいいですね!1つください!」
「はい。5千リルです」
「私も欲しい!2つください!」
「はい。1万リルです」
『すごい勢いで売れてる……』
「ふっ……このかわいさがわかるんだよ。みんなお目が高い」
流石に高い為、貴族やお金持ち中心に売れている様子
「がんばれ!がんばれ!」
クーラーを応援するという謎の行為が当たり前になった街
どんな街になっていくのだろうか
『変なものばかり作ってしまって……』
「素晴らしいものの間違いだろう」
『家電でしょう?』
「ちがう!セバスチャンだ!」
『はぁ。もういいです』
ケイ魔導具店は今日も平和だった。
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