『フェルさん再び』
7/6 第1話 一部変更しました。
「ふぅ完成だな」
『また変なもの作りました?』
「説明するより、使って見せよう」
『爆発しないでしょうね?』
「爆発はしない」
『怖いですよ』
「アル。トマト持ってきてくれ」
『はい。何に使うか解りませんが』
アルがトマトを取ってきてくれた。
「ふふふ。成功だ」
『え?何がです?』
「俺が[トマト]と言って、アルがトマトだと解ったな?」
『いや、解るでしょう?』
「元々俺が良く解らない物の呼び方すると思ってただろう?」
『はい。出身地の呼び方と言ってましたね?レモンとか』
「それだ。こっちの呼び方があるんだが、レモンと呼んでいた。だが今レモンが意味わかるだろ?」
『確かに。変な呼び方に聞こえませんね。他の人と同じ呼び方になってます』
「それだ。言葉を一体化させる機械を作ったのだよ」
『ありえなく難しそうなものを完成させましたね』
「エセカの技術が元になってる」
『困ったときのエセカですね』
「これで他の人とも物の名前が一致するはず」
『原理よくわかりませんけど、すごいという事はわかりました』
「そこでこのパン工房の意味が出てくる」
『唐突ですね』
「この前あんぱん坊やの顔を造った機械だ」
『それが何か?』
「俺が何のパン作ったかわかるという事だ」
『??何のパン?』
「うぐいすパンと言ってわからないだろう?」
『えええ?ハーピーのパンですよ?意味不明です』
「え?うぐいすってハーピーなの?何がどうなって?」
『こっちのセリフですよ』
「人型だよね?ハーピー」
『そうです。あまり数はいませんけどね。山にしか住んでないらしいですよ』
「ハーピー緑色なの?」
『データにはそう書いてありますね。主な色が緑で、水色とか、赤も入ってるらしいですよ。あったことないですけど』
「面白いな。そうなるのか」
『良く解りませんけど、ご主人様の地元の鳥と、ハーピーが同じ色だという事ですね』
「まぁ簡単に言うとそうだな。さすがアル賢いな」
『褒めても何も出ませんよ。それで、この為に作ったんですか?』
「そうだ。俺の作るパンの名前が伝わらないのが腹立つからな」
『高度な技術を、そんな理由で開発するとは……すごいですね』
「そうだろそうだろ!褒めていいぞ!」
『はいすごいすごい』
「アルちゃん冷てー」
ドアが開いて、知った顔が入ってくる
「こんにちは!」
「お?フェルさんじゃないですか。久しぶり」
「お久しぶりですケイさん。アルさん」
フェルはフォルトゥーナ商会の会長で、前に商品をたくさん仕入れていってくれたのだ
『お久しぶりです。お世話になってます』
「結構売れたんですか?商品は」
「ほぼ売れてます!また仕入れに来ました!お金も持ってきましたよ!」
「おお。流石商才ありますねぇ」
「いえいえ。ケイさんの商品がいいものだからですよ」
「色々商品を見せてもらえますか?」
「どうぞ。色々増えてますからね」
色々な商品を見て、打ち合わせをしている。
「この冷蔵庫凄まじい商品ですね」
「良く冷えますよ。コーラ飲みます?どうぞ」
「あ、どうも。初めて見る色ですね。ゴクゴク…ぶはっ!これはすごい!初めて飲みましたが、おいしいですね!」
「それはよかった」
「これも仕入れられますか?」
「ええ。長持ちするように、原液を大きな瓶に入れたものがありますよ」
「これを割って飲むんですか?」
「そうです。炭酸で割るのです。炭酸作成機も必要になります。バラで買う場合は、重たいんであまり詰めないかもしれませんよ。いくつか用意してますが」
「どちらも頂けますか?バラで売る分も少し。直接割って飲む分も」
「はい。これは嵩張るので、馬車を少し改良した方がいいかもですね」
「次回までに改良します」
「いえいえ、私の連結器で後ろに台車を繋ぎましょう。安くしときますよ」
「え?いいんですか?」
「はい。最近馬車の改造に凝ってましてね」
「外に馬のゴーレムがいましたね。あれは馬ですか?見たことないですけど」
「完全に馬です。カッコいい馬です」
「あっハイ。カッコいい馬です」
『強要しないでくださいよ』
「じゃあせっかくだしいつもの所行きますか!」
今日もみんなでゴライアス食堂に行くのだった。
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