表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

社会派

あわせ鏡

作者:齋藤 一明
歯科医の遠山源太、銀行員の加藤 雅、看護師の前田琴音、そして地方公務員の松永勘太(おれ)
この四人は、幼馴染であり、カップルなのだ。
俺たちは、短い夏の休暇を鹿児島県の甑島ですごしていた。
真っ赤に焼けたことをものともせず、一戦まじえてベッドで海を眺めていた俺と琴音は、肝を潰すような地震にみまわれた。
慌てて身支度を整えると、はるかな海原に一本の白線がうかび、ぐんぐん岸に近づいてくるのを為すすべなく眺めていた。
しかし、まさに津波が岸にうちつける寸前に、光景が逆転を始めた。
映像も音声も逆に回り始めたのだ。
排水口から湧き上がる水が、からだを伝ってシャワーヘッドに吸い込まれ、モグモグ動かす口から刺身をとりだしたかとおもうと、きれいに盛り付けを始める。海面に広がっていた波紋が一点に集まると同時にしぶきも集まってきて、そこから俺は岩の上に飛び上がった。それも足からだ。
船に乗れば、真っ白なウェーキを集めるように船はすごい速度で後退した。
そうやって過去へ、過去へと映像は遡っていき、琴音の声で我に帰った。
妙な夢をみていたようだ。

ところが、現実の生活が始まると、夢でみたことをなぞっている。
夢でみた出来事を一覧表にした俺と琴音は、現実が夢のとおりに進んでいることを知る。

残された時間は二ヶ月。一介の小市民である俺は、いったいどうすれば良いのだろうか。
逆戻りした夢
2014/12/19 18:08
信じる
2014/12/24 15:01
まじめに聞いてくれ
2015/03/05 14:47
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ