第11話:団長の手土産と、糊のきいた麻エプロン
障子を透かして届く朝の光は、昨日までとまるで違って見えた。
薄い掛け布団を押し上げ、古民家の畳の上に起き上がった真昼は、両腕を天井に向けてぐーっと大きく伸ばした。背骨が心地よくパキパキと音を鳴らし、深く息を吐き出す。
心の中に長らく居座っていた、あの冷たく重苦しい鉛の塊が綺麗さっぱり消え失せていた。
昨日、カフェ『野良時計』で聡美と交わした正式な委託販売の約束。
机の上に置いてある預金通帳と、その横に並ぶ数枚の納税通知書を見つめても、もう胃がキリキリと痛むことはない。森で採れるルミナスベリーのジャムを納品すれば、自分の暮らしを自分の手で守り、生活費を賄っていくことができる。
会社という巨大な組織にすがりつき、怒号に怯えながらすり減らされる必要は、もうどこにもないのだ。
「……よしっ、今日も元気にいこう!」
足元で丸くなっていたベルが、真昼の弾んだ声に反応してぴょこんと耳を立てた。
純白の毛並みを朝日にきらめかせ、前足を伸ばして長大な伸びをひとつ。トコトコと真昼の足首に駆け寄ると、愛らしい頭をすり寄せて「わふっ」と短く喉を鳴らす。
「おはよう、ベル。昨日はお留守番ありがとうね。お腹空いたでしょう?」
ふかふかの顎の下を指先で掻いてやると、ベルは早くもトロトロに目を細めて喉をゴロゴロと鳴らし始めた。
洗面所で冷たい井戸水で顔を洗い、手ぬぐいで水気を拭き取る。髪を後ろでひとまとめにし、動きやすいカットソーの上に、祖母の形見である紺絣の割烹着を纏う。
首から提げた真鍮の鍵を手のひらで握りしめると、金属は真昼の体温を吸ってじんわりと温かかった。
「それじゃあ、今日も森へ行こうか」
奥納戸へ向かい、黒鉄の金具が外された押し入れの前に立つ。
襖の引手に指をかけ、静かに右へと滑らせた。
――カラリ。
瞬時に吹き込んできたのは、雨上がりのようにみずみずしく、針葉樹と深い苔の匂いをたっぷり含んだ冷涼な大気だ。
敷居をまたぎ、ふかふかの苔の絨毯へと降り立つ。ベルが真昼の少し前を跳ねるように走り、木漏れ日が揺れる小道をログハウスへと向かって進んでいく。
昨日買い揃えたカセットコンロやステンレスの作業台のおかげで、小屋の中はすでに立派なキッチンへと生まれ変わっている。今朝からは、熱い土鍋やお盆を抱えて押し入れを往復する必要はない。小屋の台所で直接、作りたての温かい朝ごはんを用意できるのだ。
広場に近づくにつれ、真昼はふと足を緩めた。
いつもなら、この時間には「スパーンッ! スパーンッ!」という、正確無比な薪割りの音が森に響き渡っているはずだった。
けれど今朝は、なぜか静まり返っている。鳥たちの澄んださえずりと、梢を渡る風の音しか聞こえない。
(あれ……? ジークさん、まだ来てないのかな……?)
急な任務でも入ったのだろうか。あの生真面目な騎士団長のことだから、体調を崩してまた胃痛で倒れていなければいいけれど――。
微かな不安を抱きながら小道を抜けた瞬間、真昼の視界に飛び込んできたのは、予想を完全に裏切る光景だった。
「……え?」
ログハウスの前に、彼はすでにいた。
それも、テラスの軒下には、昨日あれほど山積みになっていた薪の横に、さらに美しく整えられた新しい薪の束が二束、几帳面に積み足されていた。薪割りはとっくに終わっていたのだ。
だが、今朝のジークフリートは、いつものように斧を片手に仁王立ちしているわけではなかった。
テラスの階段の脇に、微動だにせず、彫刻のように端正な顔をきつく引き締めて直立不動で待機していたのだ。
そして、彼の足元には――。
「……樽……?」
真昼は目をパチクリとさせた。
ジークフリートの両脇に、大人が抱えるほどの大きさがある、真新しい分厚いオーク材の木樽が二つ、どんと鎮座していたのだ。鉄のタガで頑丈に締められたその樽の縁からは、朝の光を反射してキラキラと揺れる、なみなみと湛えられた水面が見えている。
さらに、彼の手元。
いつもなら大剣か斧を握っているはずの無骨な両手で、上等な生成りの布で丁寧に包まれた、薄く四角い荷物を胸の前に恭しく抱え込んでいた。
「じ、ジークさん……? おはようございます。ずいぶん早いですね……って、その樽は一体なんですか?」
真昼が階段を駆け上がりながら声をかけると、ジークフリートの青氷の瞳がすっと真昼を捉えた。
一瞬、耳の先端をわずかに赤らめたものの、彼はすぐに軍人らしい隙のない礼を取り、低く重厚な声で口を開いた。
「おはよう、真昼。……今朝の薪割りは四時半に完了した。騒音で貴殿の眠りを妨げぬよう、極力音を殺して割ったつもりだが、不都合はなかっただろうか」
「全然気づきませんでした! ぐっすり眠れてましたよ。……それより、このお水は……?」
真昼が木樽を覗き込むと、そこには驚くほど澄み切った、底の木目までくっきりと見える透明な水が満たされていた。水面からは、まるで早朝の雪解け水のような、清冽で引き締まった冷気が立ち上っている。
ジークフリートは誇らしげにわずかに顎を上げた。
「水汲みも、私の任務に加えた」
「えっ、水汲み……?」
「そうだ。この小屋の裏手にある古井戸の水も悪くはないが、森の最深部、上流の岩盤から湧き出る『精霊の湧き水』は、不純物が一切なく、口当たりが極めて柔らかいと古くから伝わっている。……貴殿の作るあの繊細な出汁と米には、より清らかな水を用いるべきだと判断した。今朝、隊の訓練を兼ねて源流まで往復し、汲んできたものだ」
事も無げに言うジークフリート。
だが、この巨大な木樽ふたつといえば、合わせればゆうに四十キロ、五十キロはある大重量だ。それを両手に提げて、険しい森の源流からここまで平然と歩いて運んできたというのか。
真昼は思わず樽の水に指先を浸してみた。
――ひやり。
刺すような冷たさの奥に、驚くほど滑らかな、まるで絹に触れているかのような柔らかさがあった。井戸水特有のわずかな金気すら一切感じられない、極上の軟水。
これほどの水で昆布を戻し、土鍋で白米を炊いたら、一体どれほど澄んだ味に仕上がるだろう。料理人としての血が、自然と騒ぎ出すのが分かった。
「すごい……! 本当に、びっくりするくらい綺麗な水ですね! わざわざ汲みにいってくれたんですか? すごく助かります、ジークさん!」
真昼が顔を輝かせて見上げると、ジークフリートの端正な唇が、目に見えて嬉しそうにふっと緩んだ。青い瞳を細め、満足そうにひとつ頷く。
「役に立てたのなら幸いだ。水は毎日新しいものを補給する。存分に使ってくれ」
そこまで言って、ジークフリートは手元の薄い包みへと視線を落とした。
わずかに躊躇うように眉を寄せたあと、彼は意を決したように息を吸い込み、丁寧に結ばれていた紐を解き始めた。
「……それから、真昼。もうひとつ、持参したものがある」
「はい? なんですか?」
ほどかれた生成りの布の中から現れたのは――。
真っ白な、布地だった。
丁寧に四つ折りに畳まれているが、見るからに仕立てが良い。
ざっくりとした素朴な風合いを残しながらも、極めて細い繊維で緻密に織り上げられた、最上級の厚手リネン。糊がきっちりと効いており、折り目ひとつ崩れることなく、朝の光を浴びて雪のように眩しく輝いている。
「これ……エプロン、ですか?」
真昼が首を傾げると、ジークフリートは真剣そのものの面持ちで頷いた。
「そうだ。王都の腕利きの手芸ギルドに、私の体格に合わせて急ぎ仕立て直させた」
「仕立て直させた……って、どうしてジークさんがエプロンを?」
純粋な疑問を投げかけた真昼に対し、ジークフリートは背筋をピンと伸ばし、堂々と宣言したのだ。
「私も、調理の手伝いをしたい」
「………………はい?」
真昼の口から、間抜けな声が漏れた。
調理の、手伝い。
白銀の甲冑を纏い、一振りで大木を両断する、シルヴァ辺境警備騎士団長が。
真昼の呆然とした視線を受け止めながら、ジークフリートはおもむろにエプロンを広げた。
長身の彼に合わせて作られた特注品だけあって、丈はたっぷりとしている。
彼は迷いのない手つきで、その真っ白な首掛け紐を自らの首筋へと通した。
そして、紺色の活動服の上から厚手のリネンを胸元に当て、両手を腰の後ろへと回す。
たくましい広背筋のラインに沿って長い腰紐が引かれ、背後で器用に、寸分の緩みもなく美しい蝶結びが結び合わされた。
――スッ、とジークフリートが両腕を下ろす。
「…………っ」
真昼の喉の奥で、何かが激しく詰まった。
見上げるような長身。
鍛え抜かれた分厚い胸板と、引き締まった腰回り。
豪奢な金糸の髪に、冷徹無比な美貌。
そんな、どこからどう見ても高貴なエリート騎士の肉体に――糊のきいた、清潔極まりない、真っ白なリネンエプロン。
異次元すぎる。
ギャップという言葉では到底片付けられないほどの、凄まじい破壊力だった。
真昼は両手で必死に自分の口元を押さえた。
吹き出してはいけない。彼は至極真面目なのだ。ここで笑ったら、騎士団長のプライドを粉々に砕いてしまう。
だが、震える肩と、引き攣る頬の筋肉をコントロールするのは至難の業だった。
「……真昼? どこか、おかしな点でもあるだろうか。紐の結びが不適切だったか?」
「ふ、ふふっ……い、いえ……! 全然おかしくないです! すごく、あの、お似合いです……っ!」
「そうか。騎士たる者、身だしなみには常に細心の注意を払っている」
大真面目に胸を張るジークフリート。エプロンの胸元には、控えめながらも美しい銀糸で、小さな麦の穂の刺繍が施されている。彼なりの「料理への敬意」なのだろうか。
真昼は深呼吸を三回繰り返し、どうにか表情を取り繕って問いかけた。
「あ、あの……ジークさん。お気持ちはすごく嬉しいんですけど……団長さん、お料理って、できるんですか?」
「…………」
ジークフリートは一瞬だけ視線を泳がせ、喉をごくりと鳴らした。
そして、まるで軍法会議で己の非を告白するかのような、硬く沈んだ声で答えた。
「……物心ついてよりこの方、剣を握ることしか知らん。包丁という刃物を握ったことすら、我が人生において一度もない」
「ですよね!?」
「だが!」
ジークフリートは一歩踏み込み、青氷の瞳を真剣そのものの光で燃え上がらせた。
「命じられれば、大抵の雑用はこなす自信がある。火の番、器具の運搬、食材の粉砕、皮剥ぎ……指示されれば、寸分の狂いもなく実行してみせる。……邪魔は、決してしない」
大きな体躯をわずかに屈め、真昼の顔を覗き込んでくるジークフリート。
その瞳は、まるで「どうか私を使ってください、捨て置かないでください」と懇願する、忠誠心の強い大型犬のそれだった。
名門貴族の三男として生まれ、常に誰かの上に立ち、命令を下すことばかりを求められてきた男が。
ただ真昼のそばで、彼女の手伝いがしたいと、エプロンを仕立て直して頭を下げている。
その不器用で、ひたむきすぎる熱意に、真昼の胸の奥がじんわりと温かくなった。笑う気など、もうすっかり失せていた。
「……分かりました。それじゃあジークさん、今朝の朝ごはんの下拵え、手伝ってもらおうかな」
「……! 感謝する、真昼殿!」
ジークフリートの表情が、パッと明るく輝いた。
足元にいたベルが「やれやれ」とでも言いたげに短く「わふ」と鳴き、テラスのドアを鼻先で押し開けた。
***
「どうぞ、入ってください。昨日、少しだけ模様替えしたんですよ」
真昼がログハウスの中へと招き入れると、ジークフリートは物珍しそうに視線を巡らせた。
そして、部屋の奥のキッチンエリアを見た瞬間、彼の青い瞳が見開かれた。
「これは……! 昨日までの小屋と、まるで別物ではないか……!」
美しく磨き上げられたステンレスのワークテーブル。
その上に鎮座する、黒塗りのカセットコンロ。
整然と並ぶ透明なガラスキャニスターには、肉厚の昆布や花かつお、調味料が美しく収まり、壁際の棚には濃口や淡口の一升瓶が凛と並んでいる。
ジークフリートは慎重な足取りで近づき、ステンレスの天板にそっと指先を触れさせた。
「見たこともない白銀の金属板に……この黒い鉄の台座は、火を操る魔道具か? 王都の魔導研究所ですら、これほど洗練された器具は見たことがないぞ」
「あはは……私の故郷の、ちょっと便利な道具です。これがあれば、火を起こす時間をかけずに、すぐにお料理ができるんですよ」
真昼は笑いながら、ジークフリートが運んでくれたばかりの木樽から、大容量のステンレスやかんへと柄杓で水を汲み入れた。
汲みたての湧き水は、やかんの中でも濁りひとつなく揺れている。
カセットコンロの上にやかんを乗せ、つまみを回す。
――カチッ、ボッ。
青い炎が円を描いて立ち上がった瞬間、ジークフリートは「ほう……!」と小さく息を呑み、食い入るようにその炎を見つめた。まるで初めて魔法を目撃した少年のようだ。
「さて、本格的な調理に入る前に……ジークさん、まずは一杯、お茶を飲みませんか?」
「お茶、か? 昨日の緑色の茶か?」
「いえ、今朝はジークさんが汲んできてくれた、この極上の湧き水を一番美味しく味わうためのお茶です」
真昼が取り出したのは、ガラスキャニスターに入った『利尻昆布』。
ハサミで使いやすい大きさに切り分けてあった乾燥昆布を二枚取り出し、清潔なまな板の上に乗せる。
新調した燕三条製の三徳包丁を握り、トントンと細かく刃を入れた。
一センチ角の、小さな四角い昆布がいくつも生まれる。
「今朝はね、『昆布茶』を淹れます」
「こんぶ……茶? 昨日の出汁を引くための、あの海の草か?」
「そうです。出汁を引くだけじゃなくて、そのままお湯を注いで飲むと、すごく滋味深くて美味しいんですよ」
真昼は湯呑み茶碗をふたつ並べ、底に切り分けた角切り昆布を三枚ずつ落とした。
そこへ、粗塩を指先でほんの耳かき一杯分、隠し味として加える。
やかんの口からシュンシュンと白い湯気が上がり、湧き水がグラグラと沸騰した。
真昼はやかんを持ち上げ、湯呑みの中の昆布へと、熱湯を静かに注ぎ入れた。
――ジュッ。
熱湯が注がれた瞬間、乾燥していた昆布がふわりと身をよじり、縮んでいた繊維を解き放ち始めた。
澄み切った熱湯の中に、淡い、ごく淡い黄金色の筋が、ゆらゆらと陽炎のように溶け出していく。
立ち上ってきたのは、派手な茶葉の香りではない。
どこまでも奥深く、静かで、海と大地のミネラルが凝縮されたような、清らかな旨味の蒸気。
仕上げに、古民家の台所から持参してきた『乾燥あられ』をパラパラと二粒、三粒浮かべると、香ばしい焼き米の匂いがふわりと重なった。
「はい、どうぞ。ジークさんが汲んできてくれたお水で作った、朝の昆布茶です」
真昼が差し出すと、ジークフリートは両手で恭しく湯呑みを受け取った。
湯呑みの底に沈む、柔らかく膨らみ始めた深い緑の昆布。
表面には香ばしいあられが浮き、立ち上る湯気は驚くほど澄んでいる。
「……いただきます」
ジークフリートは端正な顔を近づけ、湯気に軽く息を吹きかけてから、ゆっくりと唇をつけた。
ず、と静かに一口、含む。
「…………ッ」
ジークフリートの喉仏が、小さく動いた。
青氷の瞳が、静かな驚きに染まっていく。
舌を打ったのは、ごくわずかな塩気。だが、その直後に押し寄せてきたのは、言葉を失うほどの圧倒的な『出汁の旨味』だった。
彼が自らの足で運んできた、冷たく澄み切った精霊の湧き水。その驚くほど柔らかな水質が、昆布の持つアミノ酸を極限まで引き出し、舌の表面をトロリと包み込んでいく。
尖った要素はひとつもない。
熱い液体が喉を滑り落ち、胃の腑へと届いた瞬間、早朝の森の冷気で冷えかけていた内臓の底から、ポッとあたたかな火が灯るような感覚が広がった。
「……美味い……。茶葉の苦みや渋みとは、まったく異なる……。まるで、温かい命の雫をそのまま飲んでいるかのようだ」
「ふふ、良かった。ジークさんが汲んできてくれたお水が、本当に素晴らしいおかげですよ。雑味が全然なくて、昆布の味が素直に出るんです」
真昼も自分の湯呑みを手に取り、ふぅと息を吹きかけて一口啜った。
じんわりと五臓六腑に染み渡る、優しい昆布茶の味わい。
あられの香ばしさがアクセントになり、朝のまだ眠気の残る身体を、優しく内側から起こしてくれる。
「……底に沈んでいるこの昆布も、食べられるのか?」
「あ、はい! お湯を吸って柔らかくなってますから、スプーンですくって食べてみてください。少し塩気が効いてて美味しいですよ」
真昼が木のスプーンを渡すと、ジークフリートは真剣な面持ちで底の昆布をすくい、口へと運んだ。
もぐもぐと咀嚼する。
出汁を出し切ったあとの昆布は、ぷるぷるとした心地よい歯ごたえがあり、噛むほどに海の滋味が滲み出てくる。
「……美味いな。無駄にするものが何ひとつない」
ジークフリートは最後の一滴まで昆布茶を飲み干すと、ふぅと長い、あたたかな息を吐き出した。
その表情には、朝一番の硬さはもう微塵もなかった。
エプロンの胸元をそっと正し、ジークフリートは真昼へと向き直った。その青い瞳には、やる気が満ち満ちている。
「身体が完全に温まった。……真昼、本日の朝食の献立と、私に課すべき任務を命じてくれ」
腕まくりをして、やる気満々で控える白エプロンの騎士団長。
真昼は嬉しくなって、満面の笑みで頷いた。
「はい! 今朝のメインは、味がしみしみの『大根と鶏肉の治部煮風』です。ジークさんには、最初にして一番大事な作業……大根の『面取り』をお願いしますね!」
「めん……とり?」




