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第四夜 夢見様④
「身軽で良いわよ、さて黒獏の夜霧」
「はい」
「この度の行いは褒められたものではないわね、それは分かる?」
「……はい」
「根は良い子なのね、安心したわ。じゃあ、ぱぱっと禊しちゃうわね」
青紫の虹彩の瞳はキラキラと幻想的な輝きを放ち、夜霧を見上げて頬に触れると静かに目蓋を閉じる。地面には紋様が広がり、ふわりと柔らかな光りが舞い上がりそれは星となって夜空に煌めくとゆっくりと目を開く。
「あらあらまぁまぁ、霧人君の飼い獏だったのね!」
「え、霧人を知ってるの?」
「ええ知っているわ、あの子はとても優秀な紡ぎ師だったのよ、そして優しい子だった」
「ねぇ、霧人について教えてくれない?……あ、教えてくれませんか?」
「ふふ、そうね昔話でもしてあげましょうか、此処での時間は沢山あるもの。さぁ私の社へおいでなさい、霧人君の忘れ形見」
踵を返し社へ歩き出す、立ち尽くしている夜霧の背を優しく前に押すと、よろりと前に進みだした。一人の残った叶麒は形容の出来ない表情で夜空に煌め瞬く星を見上げ。
「紡ぎ師は、皆いい性格をしているな」




