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婚約破棄された悪役令嬢は、王太子殿下の後始末をやめて辺境を建て直します 〜捨てたはずの私が王国を支えていたと気づいても、もう遅いです〜

作者:文一
最新エピソード掲載日:2026/06/19
王太子ジルベルトの婚約者である公爵令嬢エレノアは、王立学院の卒業舞踏会で突然、婚約破棄を告げられる。
理由は、男爵令嬢ミリアへの嫌がらせ。
身に覚えのない罪を着せられ、周囲から「悪役令嬢」と罵られるエレノア。
しかし彼女は涙を流すどころか、静かに微笑んだ。
「承知いたしました。では本日をもって、王太子宮の政務補佐をすべて辞任いたします」
王太子の帳簿整理、外交文書、災害備蓄計画、貴族間の調整。
それらはすべて、エレノアが陰で支えていたものだった。
王都を去ったエレノアは、亡き母が遺した荒れ果てた辺境領ノルデンへ向かう。
そこは貧しく、寒く、見捨てられた土地。
だがエレノアは知っている。
人がいて、土地があり、水があるなら、領地は必ず立て直せる。
無愛想な辺境騎士カイに支えられながら、エレノアは治水、農地改革、商会誘致、孤児院整備を進めていく。
やがてノルデンは王国一豊かな領地となり、民は彼女を「北の聖女」と呼び始める。
一方、エレノアを捨てた王太子は、政務も外交も破綻し、王都は混乱に陥っていた。
そしてついに、元婚約者は膝をつく。
「戻ってきてくれ、エレノア」
けれど彼女は、もう振り返らない。
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