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エピロード
物語の終わり。つまらない日常の始まり。
その日から、ふと空を見上げると、一匹の虹色を見るようになった。決して降りてくることはない、ただ見つめるのみ。それが何故か安心感を呼び、一歩進む勇気になった。
指の赤、机の上の黒、空の虹色。
私はこれからも、幾度となく思い出し続ける。色褪せることのない、あの思い出を。
たった一言で狂う、二つの嚙み合わない歯車。狂った歯車がまた狂ったが故に、元通りになる。
いや、あの言葉は違うか。狂わされたのはきっと彼女で。狂わしたのは――私なのだから。
これは、あの日死ぬはずだった私と、あの日殺すはずだった彼女の、記憶の一つに過ぎないお伽噺だ。




