第9回
この物語は、フィクションです。登場する団体や個人は、実在しません。
また、登場する団体や個人は、実在の物と関係ありません。
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闇探偵 西園寺 美園2(9) 相良 凌
2 謎の糸口(2)
「富士田さん!」
と、廊下で小夜子が叫ぶ。
ガチャ、っと音がしてドアが開き、廊下に使用人の富士田奈々子がメイド服姿で飛び出してきた。
彼女は、小夜子の前に出ると、かしこまって、
「お呼びでしょうか・・・」
と、言った。小夜子が西園寺を手で指しながら、
「この方を、玄関まで送ってくださる?」
「かしこまりました・・・」
と、応じた富士田奈々子。
「秋本さん、今日は、このへんで、・・・」
と、言う小夜子へ、
「分かりました・・・」
と、応じた西園寺。
「こちらへ・・・」
と、促す富士田奈々子に、ついて行き、玄関を目指す。
そのときである。西園寺の正面から、若い男女が歩いてきた。その、20代位の若い女が小夜子を指さして、
「あ! 泥棒猫!」
と、声をあげた。
西園寺が、その若い女を手で指し、
「こちらの方は?」
と、富士田奈々子に顔を向けて訊く。富士田奈々子が応じる。
「亡くなられた、御当主さまの実の娘で、佳代様です・・・」
「で、その、お隣の方は?」
との、西園寺の言葉に、これまた、渋々応じる富士田奈々子。
「同じく、なくなられた御当主さまの実の子供で、長男の幸太郎様です・・・」
「御当主の実のご子息・・・」
西園寺がつぶやいた。佳代が小夜子を指差し怒鳴る。
「あんた後添えのくせに、いったい何を企んでいる気?」
「後添えなんですか・・・」
西園寺が控えめに言った。
「そうよ! 有栖川家の遺産目当てで、この家に嫁いできたくせに!」
と、佳代は、小夜子を指差し怒鳴り終えると、西園寺を見て、
「って、あなたは?」
と、顔に怪訝な表情を浮かべ、尋ねた。
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探偵の助手時代の西園寺美園も登場する、より、スケールの大きい、相良 凌 作品 特命探偵シリーズをよろしくお願いします。(下の〔【VictoryProjectWin☆特命探偵シリーズ☆】〕のリンクからアクセス出来ます)




