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四神 ―神格化の刻―  作者: 伏黒照(フシグロテル)


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第十四話 滝口理論 〜狂信者の呼び声〜

宇宙空間における活動。名目上はこれが目的である。

真空における圧力の調整。酸素がなくとも生き延びる生命力。最初に研究者たちは生物の肉体的強度を上げることから始めた。非常識なまでの気圧に耐え得る体。呼吸をせずに持続する体。

実験は繰り返される。

有機物では所詮は限界なのではないか?

そこで無からの製造が試みられる。

金属による骨格。樹脂製の表皮。

最強を誇る人造人間Xタイプ。ヒトと機械の融合のSタイプ。

だが量産できるような成果品ではない。

そしてある天才が赴任する。滝口崇(タキグチタカシ)博士である。

彼は従来の構造強化にこだわらず、電気信号による各部位の操作を強化する。

我々の動きは全て脳からの電気信号で支配されている。外部からでも強力な電気によって体が反応する。彼は神経という有線ではなく、空気伝達の無線を可能にした。

次にエネルギー持続をどうするか?

『テスラ構想』。彼にとっては、最も崇拝すべき、到達すべきこの世の摂理。

生き物は皆、あの太陽の光の恩恵を受けている。視覚による情報の取得も、また光があってのことである。ならば生物は直接の食事に依らず、有線ではない、光による無線のエネルギー供給を受けて活動できるのではないか?


呼吸すら、もはや原始的な儀式に過ぎない。

太陽という巨大な送電機から放たれる『光』を『命』に変換。

摂取という非効率な有線など、もう要らない。

世界そのものから力を汲み上げるのだから……

物質は全て『彼の構想』に集約される。


「T matters (Tマター)」の誕生である……


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