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転生赤子の人間観察記  作者: 青風ぱふぃん


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3/3

触手

 うーむ。


 触手が思ったように動かんな。


 カクカクとした微妙な動きになって、思ったところに行かない。


 ゴツン!


 何かに殴られた。

 いや、自分の触手か。


 硬いな!?


 我の体は滑らかで、触手はどこまでも伸びて獲物を捕らえ、その皮膚はしっとりと粘液に覆われて、てらてらと美しく輝いて仲間たちから羨ましがられたものだ。


 ……だが今のゴツンという感触。


 我が美しき触手が硬化している!?


 納得できん! 怒りの咆哮だ!

 何者か知らぬが、我が触手をもとに戻すがよい!


「ホンギャア! ホンギャア!」


「あららら、自分の顔殴っちゃって泣いちゃった。よしよしよし、痛かったねえー」


 ……またあの柔らかい海の上に乗せられた。いや、今度は乗ったと言うより寄りかかった感じか。


 海流の音がする。

 心地よい。


 うむ、許す。



   *   *   *


 新生児の意味分からんランダムな手足の動き、好き。

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