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王子様は新米メイドを誘惑したい


アンジュ王子は、若干十八歳の男児ながら、自らをより美しく魅せる方法を熟知している。

王国の苛烈な王位継承権争いにおいても、他の王子達が権力や、巧妙な策略を武器に争う一方、

彼だけは美貌を武器に、その王国の王位継承権二位を勝ち取っている。

なんと王妃である義母と定期的に密会し、魅了して味方に付けた。その上、王宮中のメイド達を籠絡して王宮中の情報を得ている。

『男娼の王子』と他の王子に冷笑されようと、アンジュは意に介さない。

『僕は、どんな手を使ってでも国王になります』

そう誓っている。

皇子は二十人いる。娼婦上がりの妾の母から生まれ、何の後ろ盾も持たないアンジュがその中で国王になるには、手段を選ぶ余裕はなかった。

だから、アンジュにとっては今から行おうとしている行為も、駒の一つを育成する作業に他ならない。

至って手順通り。そのはずであったが…?!


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「君の行動が気になって、気づけば目で追ってしまうし。知りたいんだ、君が一体何を考えてるのか」

「で、殿下…?!!!! 一介のメイドの私が、何を考えているかですって?!」

「そうだよ、君のことを、たくさん教えて。兄弟や、家族の話なんかも」

アンジュは、新緑色に輝く瞳を新米メイドに向けた。日の光を纏い、天使のように微笑みかける。

しかし、新米メイド・ドルチェは、その天使の微笑みを見るや、わなわなと震えだす。

(どうしたのかな?僕に迫られて、照れているのか?)

「……それだけは、家族の話だけは勘弁してくれませんか? この首でしたら、もう…観念して差し出しますので」

ドルチェは絶望した瞳をゆっくり閉じ、目を瞑って首を差し出すのである。

「はぁ?!何だって?!」

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