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『スキル【時代】で領地開拓:追放された俺の開拓が原始から未来へ』  作者: あつ2
第2章「縄文時代」

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040...新たな出会い

囲いができてから。


 少し変わった。



 風の音が違う。



 外と内側で空気が分かれている感じがする。


 火の前へ座る。

 燻製肉。

 石槍。

 土器。


 全部が火の周りへ集まり始めていた。

 まるで。


 ここを中心に生きてるみたいだった。


【《縄文》適応率 30%】

【“中央に火を置きたくなる”】



「もう完全に集落作り始まってる……」



 その時。

 ミナが囲いの隙間を見ていた。



「ここ、寒い」

「ん?」


「風入る」


 確かに。


 入口付近だけ冷たい。

 その瞬間。

 頭の中へ感覚が流れ込む。

 布。

 草。

 骨。

 垂らす。

 塞ぐ。



【《縄文》知識】

【“簡易のれん”を理解】

【対価: 草束 or 保存食】



 次の瞬間。



 積んでいた乾燥草が、半分崩れた。


「うわっまた!?」


【対価支払い完了】


「ほんと勝手に持ってくな……」


 でも。


 頭の中では作り方が分かる。

 草を編む。

 吊るす。

 風を弱める。

 完全に防ぐんじゃない。

 “少し楽にする”。

 人類ずっとそれだ。

 三人で草を編む。

 ジンが骨針を使う。

 ミナが蔓を結ぶ。

 俺が吊るす。

 少しずつ。

 入口へ簡単な垂れ幕みたいなのができた。

 見た目はボロい。


 でも。


 風がかなり減った。


「……あったかい」


 ミナが嬉しそうに言う。

 その時。

 外から視線を感じた。


「っ」



 反射で石槍を掴む。

 囲いの外。

 木の陰。

 誰かいる。


 数秒後。


 昨日の少年だった。

 痩せたまま。

 でも今日は逃げない。

 囲いを見てる。

 火を見てる。

 燻製肉を見てる。



 ……羨ましそうだった。



 ジンが低く言う。



「入れるか?」


 静かになる。

 群れを増やせば、仕事は増える。


 でも。


 食料は減る。

 その時。



【《縄文》適応率 33%】

【“役割があると群れを増やしたくなる”】



 頭の中へ感覚。

 縄文。

 定住。

 役割。

 火の番。

 狩り。

 保存。

 “人が増えるとできる事も増える”。


 俺は少年を見る。


 ガリガリだ。

 少し前の俺と同じ。


「……お前、何できる」


 少年は一瞬固まった。

 しばらく黙ってから。


「……木、登れる」



 その瞬間。



 俺とジンが同時に顔を上げた。

 ……使える。

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