表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
『スキル【時代】で領地開拓:追放された俺の開拓が原始から未来へ』  作者: あつ2
第1章 「旧石器時代」

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

23/34

023...スキル「高いところに登る」

翌朝。


 空腹で目が覚めた。

 最悪だった。

 腹が減ると、頭まで鈍くなる。

 ミナも男も静かだった。

 喋る元気がない。

 火の前で、三人ともぼーっとしている。


 その時。


 ガサッ。


 音。


 三人同時に顔を上げる。

 森の奥。


 ……鹿。


 昨日見た奴より少し大きい。

 草を食べている。

 俺は石を握った。


 でも。


 分かってる。

 当たっても逃げる。

 石は弱い。


 その時。


 ふと上を見る。

 太い枝。

 その上に、大きな石。

 昨日の感覚が頭をよぎる。

 直接倒せないなら。

 落とせばいい。


【《旧石器》適応率 75%】

【“上から落とす発想”を理解】


「急に怖い原始知恵きたな……」


 だが。


 理屈は分かる。

 人間は弱い。

 だから真正面から戦わない。

 使えるものを全部使う。

 俺は小声で言った。


「ミナ、回り込めるか」

「……できる」


「鹿をこっちへ走らせて」


 ミナが頷く。

 静かに移動。

 男は石を持った。

 俺は木へ登る。

 高い。

 怖い。


 でも。


 裸足だと少し登りやすかった。


【“裸足で高いところに登る”を獲得】


「もう完全に森の猿なんよ……!」


 だが今はありがたい。

 枝の上へ乗る。

 石を押さえる。

 重い。

 かなり重い。


 数秒後。


 ガサガサッ!!


 ミナが鹿を追い込む。

 鹿が走る。

 こっちへ。


「今!!」


 俺は石を押した。


 ゴゴッ!!


 落ちる。


 鹿が気づく。

 逃げる。


 ……が。


 ドガッ!!


「ッ!?」


 石が背中へ直撃した。

 鹿が転ぶ。

 完全には倒れてない。


 でも。


 動きが止まった。


「押さえろ!!」


 三人で飛びかかる。

 めちゃくちゃ泥臭かった。

 蹴られる。

 転ぶ。

 石で叩く。

 叫ぶ。

 必死。

 数分後。

 鹿は動かなくなった。


「はぁ……っ」


 全員息切れ。

 汗。

 泥。

 擦り傷。


 でも。


 デカい。

 食料だ。

 石は弱い。


 でも。


 “落とした”。


 それだけだった。

 その瞬間。


【《旧石器》適応率 80%】

【“狩りは工夫だと理解”】

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ