君が笑った日
このページでは、陽菜に最後の奇跡が訪れます。
忘れていたはずの名前。
消えていたはずの思い出。
言えなかった言葉。
そのすべてが、ほんの一瞬だけ陽菜の中に戻ってきます。
これは、悠斗が一生忘れない「君が笑った日」の物語です。
夜明け前の病室は、深い海の底みたいに静かだった。
昨日まで降っていた雨は、いつの間にか止んでいた。窓ガラスにはまだ細い雫が残っていて、外の薄明かりを受けながら、ゆっくりと下へ流れていく。
悠斗は椅子に座ったまま、陽菜の手を握っていた。
眠ったのか、眠っていないのか、自分でも分からなかった。ただ、陽菜の指先の温度を確かめ続けていた。少しでも冷たくなっていないか。呼吸が乱れていないか。苦しそうな顔をしていないか。
それだけを見ていた。
陽菜は静かに眠っている。
頬は白く、唇は色を失いかけていた。それでも、閉じた瞼の奥に陽菜がいる。悠斗が好きになった陽菜がいる。笑うのが上手で、泣き虫で、誰かの明日ばかり心配する、優しすぎる陽菜がいる。
枕元には、水色のノートが置いてあった。
『消えない約束』
陽菜の字で書かれたその表紙を見るたびに、悠斗の胸は苦しくなる。
明日も、誰かにおはようと言いたい。
泣いても、最後は少しだけ笑う。
もし私が全部忘れても、私を嫌いにならないでください。
明日、君が笑うなら、私は幸せです。
悠斗はその約束を何度も読んだ。何度も心の中で繰り返した。けれど、まだ最後の約束だけはうまく飲み込めなかった。
陽菜を思い出して笑う。
明日を捨てない。
そんな未来を、どうしても想像できなかった。
陽菜がいない朝なんて、朝ではない気がした。
陽菜がいない明日なんて、明日ではない気がした。
それでも陽菜は、悠斗に笑ってほしいと言った。
泣いてもいい。
でも最後は少しだけ笑って。
その言葉は、まるで陽菜が悠斗の未来に置いていった小さな灯りのようだった。
「陽菜」
悠斗は小さく呼んだ。
返事はない。
「今日も来たよ」
昨日からずっとここにいるのに、悠斗はそう言った。
毎朝、陽菜に言い続けてきた言葉だった。
たとえ彼女が忘れていても。
たとえ「あなたは誰ですか」と尋ねられても。
悠斗は毎日、同じように始めた。
「おはよう、陽菜。俺は神崎悠斗。今日も君に会いに来たよ」
その言葉を言うことで、自分自身も今日を始めることができた。
空が少しずつ明るくなっていく。
雨上がりの空は、淡く澄んでいた。
その時だった。
陽菜の指が、ほんの少し動いた。
悠斗は息を止めた。
握っていた手が、弱く、けれど確かに握り返してきた。
「陽菜?」
陽菜のまつ毛が震えた。
ゆっくりと瞼が開く。
悠斗は身を乗り出した。
「陽菜、大丈夫? 苦しくない?」
陽菜はしばらく天井を見つめていた。
その横顔を見て、悠斗の胸が冷たくなる。
また分からない朝なのかもしれない。
また名前を伝えるところから始めるのかもしれない。
それでもいい。
そう思おうとした。
けれど次の瞬間、陽菜はゆっくり悠斗の方を向いた。
その瞳を見た瞬間、悠斗は言葉を失った。
昨日までのぼんやりした不安がなかった。
迷子のような怯えもなかった。
陽菜の目に、はっきりと光が宿っていた。
そして陽菜は、かすれた声で言った。
「……悠斗」
たった二文字だった。
けれどその二文字が、悠斗の世界を揺らした。
「陽菜……?」
「おはよう」
陽菜は微笑んだ。
それは、悠斗が何度も夢に見た笑顔だった。
高校の廊下で振り返った時の笑顔。
雨の日に傘の下で見せた笑顔。
花火の光に照らされた笑顔。
プロポーズのあと、泣きながら頷いてくれた笑顔。
悠斗の大好きな陽菜の笑顔だった。
「俺が、分かるの?」
悠斗の声は震えていた。
陽菜は小さく頷いた。
「分かるよ」
「本当に?」
「うん」
陽菜は涙を浮かべながら、ゆっくり言った。
「神崎悠斗。私の大好きな人」
悠斗の視界が一気に滲んだ。
「陽菜……!」
悠斗は陽菜の手を両手で包み込んだ。
泣くまいとした。
でも無理だった。
何度も忘れられて、それでも何度も出会い直してきた。
毎朝、自分の名前を伝え続けた。
恋人だと言いたい気持ちを抑えて、友達から始めた。
怖がらせないように笑った。
陽菜が眠ったあとで泣いた。
そのすべてが、今、たった一言で報われた気がした。
陽菜が悠斗を覚えている。
陽菜が悠斗を呼んでいる。
それだけで、世界はまだ終わっていないように思えた。
「思い出したの?」
悠斗が聞くと、陽菜は静かに頷いた。
「全部じゃないかもしれない。でも、大事なことは全部」
「大事なこと?」
「悠斗と出会った日。初めて話した日。雨の日に一緒に帰ったこと。メロンパンを半分こした嘘の話を、悠斗が何度もしてくれたこと」
陽菜は少し笑った。
「本当はパン屋じゃなかったよね」
悠斗は泣きながら笑った。
「覚えてるんだ」
「うん。学校の廊下だった。私がプリント落として、悠斗が拾ってくれた」
「そう」
「その時の悠斗、すごく無愛想だった」
「そんなことない」
「あるよ。ありがとうって言ったのに、『別に』しか言わなかった」
「緊張してたんだよ」
「知ってる」
陽菜は嬉しそうに笑った。
「あとね、雨の日。私が傘を忘れて、悠斗が何も言わずに傘に入れてくれた。でも悠斗、自分の肩だけびしょ濡れだった」
「陽菜が濡れないようにしたかったから」
「昔からそうだったね。悠斗は、自分のことは後回し」
陽菜の目から涙がこぼれた。
「私、忘れてたんだね。こんなに大切なこと」
悠斗は首を横に振った。
「今、思い出した」
「でも、悠斗はずっと覚えててくれた」
「うん」
「痛かったでしょ」
悠斗は答えられなかった。
痛くなかったと言えば嘘になる。
毎日、胸を裂かれていた。
けれど、それを陽菜に背負わせたくなかった。
陽菜はそんな悠斗の気持ちまで分かっているように、優しく笑った。
「ごめんね」
「謝らないで」
「ありがとう」
陽菜はその言葉を、ひとつひとつ大切に置くように言った。
「忘れても、会いに来てくれてありがとう」
悠斗は涙を拭った。
「俺が会いたかったんだ」
「名前を何度も教えてくれてありがとう」
「何度でも教えるって決めてた」
「私が私じゃなくなりそうな時も、陽菜だよって言ってくれてありがとう」
「陽菜は、ずっと陽菜だった」
陽菜は泣きながら笑った。
「悠斗は、やっぱり優しいね」
「優しくないよ」
「優しいよ」
「陽菜がいたからだよ」
悠斗は陽菜の手を握りしめた。
「陽菜が俺をそういう人間にしてくれた」
朝日が病室に差し込んできた。
雨上がりの光は、柔らかくて、まぶしかった。
陽菜はその光を眩しそうに見つめた。
「晴れたね」
「うん」
「最後の日が、晴れでよかった」
悠斗の胸が凍りついた。
「最後なんて言うな」
陽菜は悠斗を見た。
とても穏やかな目だった。
「悠斗」
「言うなよ」
「聞いて」
「嫌だ」
子どもみたいな声が出た。
陽菜は困ったように笑った。
「泣き虫」
「泣くよ」
「うん。泣いていいよ」
「陽菜がいなくなるなんて、嫌だ」
「うん」
「まだ結婚式もしてない」
「うん」
「約束しただろ。結婚式まで、あと六十日って」
陽菜の目が揺れた。
そして、ゆっくり微笑んだ。
「覚えてる」
悠斗は息をのんだ。
陽菜は懐かしむように天井を見上げた。
「第2ページみたいな日だったね」
「何それ」
「ふふ。なんでもない」
陽菜は少しだけおどけたように笑った。
「白いドレス、着たかったな」
悠斗は唇を噛んだ。
「着られるよ」
「悠斗」
「まだ分からないだろ」
「悠斗」
「俺、用意する。病室でもいい。ここでいい。白い布でも、花でも、指輪でも、何でも」
悠斗は必死だった。
「結婚式、しよう。今からでも。俺、陽菜と約束したんだ」
陽菜は静かに悠斗の手を握った。
「ありがとう」
「ありがとうじゃなくて」
「でもね、私、もうもらってるよ」
「何を」
「結婚式より大事なもの」
陽菜は涙を浮かべながら笑った。
「毎日、悠斗が会いに来てくれた。私が忘れても、何度も好きだって伝えてくれた。怖い朝を、一人にしないでくれた」
悠斗は何も言えなかった。
「それって、誓いの言葉よりずっとすごいことだよ」
「そんなの……」
「私はもう、悠斗のお嫁さんみたいに幸せだった」
陽菜の言葉は優しかった。
けれど、それは悠斗の胸を深く刺した。
叶えられなかった未来を、陽菜は今ある幸せに変えようとしている。
白いドレスを着られなかった悔しさも。
式場を歩けなかった悲しさも。
全部抱えたまま、それでも悠斗を安心させる言葉を選んでいる。
「陽菜はずるい」
悠斗は呟いた。
「いつもそうだ。自分が一番つらいのに、俺のことばかり考える」
陽菜は少し笑った。
「だって好きだから」
その言葉は、まっすぐだった。
陽菜はもう一度言った。
「悠斗が好き」
悠斗は声を詰まらせた。
「俺も好きだよ」
「うん」
「愛してる」
陽菜は目を細めた。
「私も、愛してる」
その時、病室の扉が静かに開いた。
彩花が入ってきた。
手には小さな紙袋を持っている。
悠斗が振り返ると、彩花は陽菜の目を見て立ち止まった。
「陽菜……?」
陽菜は母を見た。
そして、少し照れたように笑った。
「お母さん」
彩花の顔が一瞬で崩れた。
「陽菜……分かるの?」
「分かるよ」
陽菜は手を伸ばそうとした。
彩花は駆け寄り、その手を握った。
「お母さん、泣きすぎ」
「泣くわよ」
彩花は声を震わせた。
「あなたが、お母さんって呼んでくれたんだから」
陽菜は申し訳なさそうに笑った。
「いっぱい忘れて、ごめんね」
彩花は首を横に振った。
「いいの。いいのよ。あなたがここにいてくれた。それだけでいいの」
「お母さん」
「うん」
「産んでくれてありがとう」
彩花は口元を押さえた。
「陽菜……」
「私ね、幸せだったよ」
陽菜はゆっくり言葉を続けた。
「お母さんの作る卵焼き、好きだった。甘いやつ。お弁当に入ってると、朝から嬉しかった」
「また作るわよ。いくらでも」
「うん」
陽菜は頷いた。
「食べたいな」
彩花は何度も頷きながら泣いた。
「作る。すぐ作るから」
「お母さん」
「何?」
「私がいなくなっても、自分を責めないで」
彩花の手が震えた。
「そんなこと……」
「お母さんは、ずっと頑張ってくれた。私より泣きたい日も、笑ってくれた。怖かったよね」
「陽菜」
「ありがとう」
陽菜は母の手を握った。
「お母さんの娘でよかった」
彩花は陽菜の手に顔を伏せ、声を殺して泣いた。
その姿を見て、悠斗も涙を止められなかった。
少しして、美緒も病室に来た。
彩花が連絡をしてくれていたのだろう。
美緒はドアの前で、陽菜の顔を見るなり固まった。
「陽菜……?」
陽菜は弱々しく手を上げた。
「美緒」
美緒の目から大粒の涙がこぼれた。
「嘘……分かるの?」
「分かるよ。私の親友でしょ」
美緒は泣きながらベッドのそばに来た。
「ばか。心配させすぎ」
「ごめん」
「何回ごめんって言わせるのよ」
「ごめん」
「だから言わせるなって」
二人は泣きながら笑った。
陽菜は美緒を見つめた。
「美緒、ずっとそばにいてくれてありがとう」
「当たり前でしょ」
「私が悠斗のこと忘れた時も、怒らないでいてくれてありがとう」
「怒れるわけないじゃん」
「美緒は怒ると怖いから」
「今でも怒れるけど?」
「やめて。病人に優しくして」
そのやりとりが、あまりにも普通で。
あまりにも昔の陽菜で。
悠斗は胸がいっぱいになった。
陽菜が笑っている。
彩花も、美緒も、泣きながら笑っている。
病室なのに。
別れが近いのに。
そこには確かに、幸せな時間があった。
やがて陽菜は少し疲れたように目を閉じた。
彩花と美緒が心配そうに覗き込む。
「大丈夫」
陽菜は小さく言った。
「少しだけ、悠斗と二人にして」
彩花は涙を拭きながら頷いた。
「分かったわ」
美緒も陽菜の手をそっと握った。
「また来るから」
「うん」
「絶対だから」
「うん」
二人が病室を出ると、静けさが戻った。
朝の光は少し強くなり、病室全体を白く照らしていた。
陽菜は悠斗を見た。
「ノート、取って」
悠斗は水色のノートを手に取った。
陽菜はそれを受け取り、最後のページを開いた。
「書きたいことがあるの」
「無理しなくていい」
「書きたい」
陽菜の声は弱いけれど、はっきりしていた。
悠斗はペンを渡した。
陽菜の手は震えていた。
文字を書くのも苦しそうだった。
悠斗は支えようとしたが、陽菜は小さく首を振った。
「自分で書く」
そして、ゆっくりと書き始めた。
『悠斗へ。』
それだけ書くのにも、時間がかかった。
陽菜は息を整えながら、続きを書いた。
『私を何度も見つけてくれてありがとう。』
悠斗の涙が落ちた。
陽菜は続けた。
『忘れても、怖くても、悠斗がいたから私は私でいられました。』
ペン先が震え、文字が少し歪む。
それでも陽菜は書き続けた。
『明日、君が笑うなら、私は何度でも幸せになれます。』
そこで陽菜はペンを止めた。
「悠斗も書いて」
悠斗は震える手でペンを受け取った。
何を書けばいいのか分からなかった。
ありがとう。
愛してる。
忘れない。
どれも本当なのに、どれも足りなかった。
悠斗は長い時間、白い余白を見つめた。
そして、ゆっくり書いた。
『陽菜へ。君が笑った日を、俺は一生忘れない。』
陽菜はそれを読んで、嬉しそうに笑った。
「いい言葉」
「足りないよ」
「足りてる」
「もっと伝えたいことがある」
「じゃあ、言って」
悠斗は陽菜の手を握った。
「陽菜」
「うん」
「俺は、陽菜に会えてよかった」
陽菜は頷いた。
「うん」
「陽菜がいたから、俺は変われた。誰かのために泣くことも、笑うことも、明日を怖がることも、全部陽菜が教えてくれた」
悠斗の声は震えていた。
「俺、たぶんこれから先、何度も泣く。陽菜のいない朝に耐えられない日もあると思う。約束なんて守れないって思う日も、きっとある」
陽菜は静かに聞いていた。
「でも、陽菜が笑ってほしいって言ったから」
悠斗は涙を拭った。
「俺、生きるよ」
陽菜の目に涙が浮かんだ。
「うん」
「すぐには笑えないかもしれない」
「うん」
「でも、いつか。陽菜を思い出して、ちゃんと笑う」
陽菜は涙を流しながら、嬉しそうに笑った。
「それでいい」
「陽菜」
「何?」
「俺、陽菜のこと忘れない」
「うん」
「忘れたくても、忘れられない」
「忘れないで」
陽菜は初めて、少しだけわがままを言うように言った。
「私のこと、忘れないで」
「忘れない」
「でも、苦しいだけの思い出にしないで」
「うん」
「私、悠斗に笑って思い出されたい」
悠斗は何度も頷いた。
「分かった」
陽菜は安心したように息を吐いた。
その時、モニターの音が少し変わった。
悠斗の体が強張る。
陽菜は気づいているのか、いないのか、穏やかな顔をしていた。
「悠斗」
「うん」
「最後にお願いしてもいい?」
「何でも言って」
「笑って」
悠斗の胸が痛んだ。
「今?」
「今」
「無理だよ」
「無理でも」
陽菜は弱々しく笑った。
「私、悠斗の笑った顔が見たい」
悠斗は唇を噛んだ。
涙が止まらなかった。
こんな時に笑うなんて、できるはずがない。
でも、陽菜は待っていた。
悠斗の笑顔を。
最後の願いとして。
悠斗は震える息を吸った。
泣きながら、口元を上げた。
きっと不格好だった。
涙でぐしゃぐしゃで、笑顔なんて呼べない顔だった。
それでも陽菜は、目を細めた。
「うん」
陽菜は幸せそうに言った。
「やっぱり、悠斗の笑顔が好き」
悠斗は声を詰まらせた。
「陽菜」
「悠斗」
「うん」
「ありがとう」
「俺の方こそ」
「愛してる」
「俺も、愛してる」
陽菜はゆっくり目を閉じた。
けれど、まだ手は悠斗の手を握っていた。
「ねえ、悠斗」
「うん」
「今日、私、笑えてた?」
悠斗は何度も頷いた。
「笑えてた」
「そっか」
陽菜は小さく笑った。
「よかった」
その笑顔は、朝日に照らされていた。
雨上がりの光の中で、陽菜は確かに笑っていた。
悠斗はその顔を、心に焼きつけた。
この先、どれだけ時間が経っても。
何年経っても。
季節が何度巡っても。
この日の陽菜だけは、絶対に忘れないと思った。
君が笑った日。
最後の奇跡が起きた日。
陽菜がすべてを思い出し、母にありがとうを伝え、美緒と笑い、悠斗に愛してると言ってくれた日。
そして、悠斗に明日を託した日。
モニターの音が、静かな病室に響いていた。
悠斗は陽菜の手を握り続けた。
「陽菜」
陽菜は目を閉じたまま、ほんの少しだけ指を動かした。
返事の代わりみたいだった。
悠斗は泣きながら、笑った。
「今日も、会えてよかった」
窓の外で、雲の切れ間から光が広がっていく。
雨に濡れた街が、少しずつ輝き始めていた。
陽菜の笑顔が、その光の中に溶けていくように見えた。
悠斗は心の中で、何度も繰り返した。
忘れない。
絶対に忘れない。
君が笑ったこの日を。
君が俺の名前を呼んだ声を。
君が最後にくれた願いを。
明日、君が笑うなら。
俺は、涙の向こう側へ行く。
いつか必ず。
君を思い出して、笑うために。
第9ページを最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
このページでは、陽菜に最後の奇跡が訪れ、悠斗や母・彩花、美緒へ大切な言葉を残しました。
陽菜は忘れていた思い出を取り戻し、最後に悠斗の笑顔を見たいと願います。
次はいよいよ最終ページ「明日、君が笑うなら」です。
陽菜との別れ、そして数年後の悠斗の未来へ物語は進みます。




