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初日の出 一枚の海 すべりだす
『初日の出 一枚の海 すべりだす』
昭和四十七年一月一日、千葉県鴨川の宿での句。
この頃は、子供も成長し、長女と次女は独立して長男と次男は学校に通っていました。事業も順調で、店の従業員も大勢になり、私共もやっと一息ついた頃でした。
年末から旅行に出かけられる様になり、元日の朝、初めて目にした海辺での初日の出です。
私共は、生まれた時より荒川を一つ隔てた埼玉県の戸田っ子で、海なし県です。海からの日の出など見たことがありませんでした。薄暗いうちに海辺に行き待っていました。日の出だと思ったら、海がいっぺんに金色に輝き、私達の方に海がすべって来る様に見えました。その神々しさに一礼をして拍手を打ちました。その美しい光景は、この歳になった今でも忘れることが出来ません。




