『落椿 拾ふ指先より 女身』
東京の向島百花園に句友同士で吟行に行きました。この頃には、だいぶ俳句にも慣れて俳句作りが面白くて仕方がない頃でした。色々な花が鮮やかに咲いていました。
公園の椿の道に入ると、ポロッと椿の花がそのままの形で丸ごと落ちていました。
落椿を拾う和服の女性がいた。美しいまま散った椿の花を、そっと、いとおしく拾い上げる様が、まるで日本舞踊の身のこなしのように指先まで美しく、艶やかで、女らしかった。すんなりとこの句が出来ました。
この時の句に、
『鍵無しの 厠をかくす 花朧』
もあります。