*4巻のおさらい(ロザリーの語り)
あら、珍しいじゃない。どうしてそんなに不貞腐れているの?
ふふ、顔に出てるわよ。ほんとに分かりやすい、大方喧嘩ね。
……やっぱり。あなたたち、お互い引けを取らないから。じゃ、今日は私とお喋りしましょう。
——そういえば、シャルルから聞いたわ。みんなからお話聞いて、一冊の本にしたいのね。
確かに、あの男の人生は物語向きだもんね。歴史の裏側で確かに存在した人生って感じ、まるで叙事詩みたい。英雄譚とも違うもんね。書物にしたい気持ちはわかるわ。……本人が聞いたら怒りそうだけど。
あ、やっぱり? でも最終的には「勝手にしろ」? ふふ、そういうところも彼らしい。
それで? シャルルからどこまで聞けたのかしら。
——ああ、嵐ねえ……。あれも一日で世界がひっくり返ってみたいに目まぐるしかったわ。
懐かしいと言うには苦々しくて、でも……彼らとの出逢いは、確かに運命だったわ。
そうだ。絶賛喧嘩中で家に帰るつもりないなら、私が続きを話そうか?
実はね……私もとびっきりのエピソードがあるの。誇張なしでね!
今ならちゃんと言葉にできると思うの。それに……あなたたちにとっても参考になるかと思うの。
……え、信用できない? まあまあ、ちょっとばかり付き合ってよ。
そうね、任務から帰還した後を話そうかしら。隊長がルキフェルにやられて大怪我したところから。
私たちがどういう気持ちで過ごしていたか、あなたに知ってほしいの。
——あ、あそこにいるのは漁帰りの男子たちかしら。ちょうどいいわね、彼も交えましょうよ。
フランソワが死んだのをきっかけに、色んな人たちが動き出したんだもの。
語り手は多い方がより確かなものになるわ。
海賊と海軍……それと貴族の間で何が起こったのか、ここからは交互に話していきましょ。




