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コンテンポラリーを聴く(2)

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

「(∅)<すらあっーしゅさん、微分音はポッペ先生みたいに使うんですよ」

「彡/(゜)(゜)<じゃっかあしいわ!微分音はどー使ってもええの!!!」

「(๑╹◡╹๑ …)<でも変態的な運指とか」

「(。・_・。;)<記譜した意味がない場合がある」

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

「(∅)<ども!」


エンプティです。今日は僕が正規の出番です。


「彡/(゜)(゜)<せみころーんせんせいさんは去年と一緒なん?」


まあ、、、そのとおりです。やりたくないと。


「(。・_・。;)<だって旧作ばっかりなんだもん」


いやでもね。


NHK-FMさんは、なるべく屑をかけないようにしてるんです。ちゃんとまともな作品ばっかりだったでしょ。


「(。・_・。;)<まともです。それは正しいんですが」

「(๑╹◡╹๑ …)<もうこれ前衛音楽じゃないよね」


ははは。言われてみるとそのとおりですね。


『ヴィエルヌのための墓碑』


誤訳で正しくは『ヴィエルヌのための石碑』。石碑って言われる割には、オスティナートと大量の三和音はなんなんだろう。イタリアには長らくコルギ派、マンツォーニ派、ドナトーニ派なるものが存在していたが、これからはフィリディ派なるものも大きく力を得てくるのではないかなと思っている。


悪い曲じゃないし、ケルンなんだからこれでいいじゃないかってのが多数の意見だろう。しかし。


「(。・_・。;)<アメリカが調性音楽にあっさり飲み込まれたのと同じプロセス」


でしょうねえ。若い人がなーんも突き上げとか芸術運動とかしないのだもの。何もしないのなら、安穏と調性音楽がかけてしまうんです。


『マレルド』


正しくはスウェーデン語で『モーレルド』。せみころーんせんせいの大好きなどんがちゃばんばんばーんオンリーで楽曲が構成される。フルクサスがソナタ形式化したような音楽に聴こえたが、非常階段やジャパノイズを徹底消化した50代がこれを目にしたらどう思うんだろうか。


そんなものが一切なかった1960年代の再構築を目指すようにしか聴こえない。再構築するのは便利だけど、それは古典化なんだよね。


「(。・_・。;)<びっくりするほど展開がスムーズだ」


全体の見通しは甘くても音でなんとかなっちゃうんじゃないかと。それがマーリン・ボンの狙いなんじゃないの。スウェーデン語なのでボングの「グ」はあんまりきこえないよ。


『樹、優しさ、月…』


明らかに誤訳で、正しくはセルビア語で『樹、優しさ、月について』。おそらく翻訳チームが悪いのだろう。


すらあっーしゅせんせいさんは一つの響きにこだわる悪い癖があると。それがこの曲では一つの個性になっている。ボングよりは格段にネタの変奏が大きく、このあたりをジーメンスの役員は評価したのだろう。レベッカ・サンダースの後任はジョルジュヴィッチになるんじゃないですか。


サンダースもデビューしたときはいまいちで、10年20年と時間をかけて巨匠になったんだから、ジョルジュヴィッチは10年かからずこの個性に到達してるんだからいいじゃないの。サーリアホみたいにあっさり調性に退却することもないので、批判派も大きく出られないし。


『眼』


「決して奇を衒うことなく…」―――これは近藤譲氏がYuheng Chenの作品を評したときの言葉だが、今それを徹底的に推進しているのはエンノ・ポッペである。和声法や対位法も、微分音程によって再定義され、第一主題や第二主題の出てくるタイミングすら、クラシック音楽に慣れた人間の耳には自然に感じられる。


こんなに自然な現代音楽があっていいのか、という驚きを与えようとしている作品である。でもこういうのせみころーんせんせいさんだいっきらいなんだよねー。


「(。・_・。;)<これは伝統音楽じゃないか」


確かに。伝統音楽である。しかし、微分音程の可能性を徹底的に汲み尽くした上でクラシック音楽と寸分狂いなく設計している。おそらくポッペはこの時期の作品で世に残ることになるだろう。


しかし、ポッペは一体どうしてしまったのだろうか。他人の前衛音楽を指揮者として振りすぎてしまい、自分の音楽だけは伝統を守りたいということなのだろうか。


『けんけん』


ハムレットマシーネから大して進歩しておらず、これでギャグですと説明されるとかなり辛かった。題は「ホップスコッチ」の方が良いと思う。検索でもすぐ出るし。


『吠え方を知っているかい?』


原題はボスニア語で「umeš li ti da laješ? ne-komunikacija za solo kontrabas ver. 2.1.1」なんだから、ちゃんと『君は吠えることができるか?ソロコントラバスのための非-意思疎通ver. 2.1.1』と書かなければならない。誤訳どころではない。


曲を一聴した限りでは「ぼっち」ネタなのではないかと思うものの、特殊奏法にさほどの主張はなく普通の演奏会用音楽にすっぽりと収まる。作品の完成度はまだまだ低くとも、お客さんに大ウケだ。まだ成長途上の時期は誰にでもある。思いやりのあるお客がいてよかった。


以上です。


そんなに悪くないでしょ。


「(๑╹◡╹๑ …)<…悪くはないけど…」


コンテンポラリーも高齢化して、普通の音楽になってきたんですよ。

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