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Breakgod  作者: 風雅 白眉


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22/23

第21話 強襲

◇◇◇

 ダゴン攻略の糸口を探していた。ティモンが死んでから二週間が過ぎた。ロスタム

はその間、エリナとの対話を重ね、ダゴンの弱点に関する情報を少しずつ積み上げて

いた。物質系の攻撃。超振動。衝撃波。回復系の魔法。それらを実際の戦闘でどう使

うかを、ロスタムは毎夜考えていた。


 その夜、ロスタムはメタ・シャルマの外縁部で一人、訓練をしていた。しかし今夜

は、何かが違った。胸の奥の温かさが、落ち着かなかった。ブリリアント・クイーン

が、何かを感じていた。警戒しているような揺れ方だった。


「……誰かいるか」


 周囲を見渡した。何も見えなかった。しかし気配があった。超印六つ以上の気配が、

複数。それが気づいた瞬間には、もう遅かった。


◇◇◇

 攻撃が四方から同時に来た。物質系ではなかった。エネルギー系の攻撃が、四方か

ら一点に収束した。物質融合の防御が間に合わなかった。


 一撃目を受けた。飛ばされた。建物の壁に叩きつけられた。


 立ち上がった。物質融合を展開した。融合装甲で全身を守った。


 二撃目が来た。受け止めた。しかし押された。


 三撃目が来た。左に動いた。しかし右からも来た。


 右の攻撃が、顔の右側を直撃した。激痛があった。視界の右半分が、消えた。


◇◇◇


 右目が、見えなくなった。


 物質融合で地面と融合した。地中に潜った。攻撃がそこを通り過ぎた。地中を移動

した。五十メートル、百メートル。できるだけ遠くへ。


 地上に出た時、周囲に気配はなかった。ロスタムは右手で右目を押さえた。血が、

手に伝わった。


「……やられた」


 膝をついた。しかし意識は保った。胸の奥の温かさが、強くなった。支えようとす

るように。


「……大丈夫だ。まだ動ける」


 しかし動けなかった。体が、正直だった。


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