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Breakgod  作者: 風雅 白眉


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第14話 クライマックス 6対1

◇◇◇◇

 六人対1体


筆頭ブレイクゴッドである聖斗バルト・ロメオが告げる

「全ブレイクゴット!覚醒形態をとれ!」


――了解!——

各ブレイクゴッドは第七超印を開放し、覚醒形態をとった。


超印の覚醒は光の柱が立ちその姿を露にした――


聖斗バルト・ロメオは、——精霊系ブレイクゴッド”オベラニア”へ覚醒——

その姿は、妖精王のような威厳とアゲハチョウの羽を携え神々しい姿を。


ソニック・バスター――竜神系ブレイクゴッド”バハムブルム”へ覚醒——

五色の龍を纏い見るからに圧倒的な力を宿していた。


ジョー・ツェッペリン――神霊系ブレイクゴッド”バルトール”へ覚醒——

全身光のオーラが眩い姿でその眼差しは闇を突き通す様相だった。


ジオン・ディ・パラディン――聖騎士系ブレイクゴッド”ティルフレイ”へ覚醒——

体が明らかに3倍以上になり、聖剣を携え圧倒的な風格を備えていた。


トロイメル・デューン――魔術系ブレイクゴッド”アストラディーン”へ覚醒——

全身近寄りがたい圧倒的なオーラを纏い既に攻撃魔術を展開していた。


ガイン・アスラ・カシュヤパ――万能系ブレイクゴッド”ルドラブリトラ”へ覚醒——

最も破天荒な万能系ブレイクゴッドとしてジオン・ディ・パラディンのように巨大化し、

更に全身雷気を帯び電磁気力、超振動のような音を纏い宙に浮いていた。


一斉攻撃開始!——


それぞれが奥義を放った!

――精霊破邪水晶撃——オベラニア(バルト・ロメオ)が最大奥義を放った。

――神光烈破――   バルトール(ジョー・ツェッペリン)

――五色龍撃砲——  バハムブルム(ソニック・バスター)

――虚空清浄斬——  ティルフレイ(ジオン・ディ・パラディン)

――グングニルランサーアストラディーン(トロイメル・デューン)

――雷武雷斗——   ルドラブリトラ(ガイン・アスラ・カシュヤパ)


これまでの戦いで最も強力な一撃が、暗黒の柱に当たった。

しかし数の優位は感じられなかった。


 ツァド・クアの暗黒のエネルギーは、六人の総力を超えていた。

精霊系、竜神系、神霊系、聖騎士系、魔術系、万能系の力が同時にぶつかっても、

暗黒の柱は揺らがなかった。


 


 しかし弾かれた。


「……精霊の力は届かない」バルトは言った。


「魔術も同じだ」トロイメルが言った。

「暗黒に対して、精神系の力は効きにくい」


「神霊系も限界がある」ジョーが言った。

「直接打撃は届くが、消耗が激しい」


「ならば」ソニックが言った。

「竜神の力で削り続けるしかない」


 ソニック・バスターが龍神の咆哮を放った。


 竜神系の力は、暗黒に対して一定の効果があった。しかし削るには時間がかかった。


 その間に、暗黒想念の波動が七人にじわじわと影響を与え始めた。


「……これは」バルトが言った。

「長期戦になると、俺たちの方が先に限界を迎える」


「やはり、精神系には通じない」トロイメルが分析しながら言った。

「奴の本質は暗黒想念の凝縮体だ。物質としての実体がほとんどない」


「物質としての実体がない」


 その言葉が、ロスタムの耳に届いた。



◇◇◇◇


 ロスタムは、膝をついたまま考えていた。


 物質融合の力。暗黒想念を物質として感知できる力。


 ツァド・クアの本質が暗黒想念の凝縮体なら。


 暗黒想念を物質として感知できるなら。


 その凝縮体も、物質として扱えるかもしれない。


「……トロイメル様」ロスタムは言った。


「なんだ」トロイメルが答えた。


「ツァド・クアの本体は暗黒想念の凝縮体だと言った。物質的な実体がほとんどないと」


「そうだ」


「俺の物質融合は……暗黒想念を物質として感知できる」ロスタムは言った。

「ならば、その凝縮体も、物質として融合できる可能性がある」


 トロイメルが、一瞬考えた。


「……理論上は」トロイメルは言った。

「可能だ。しかし規模が違う。感染者の暗黒想念と、ツァド・クアの本体の規模は桁が違う。融合を試みれば、お前が飲み込まれる可能性がある」


「飲み込まれなければいい」ロスタムは言った。


「その保証は」


「ない」ロスタムは正直に言った。

「しかしブリリアント・クイーンが……今、いつもより強く感じられる。何かができると言っている気がする」


「気がする、か」トロイメルは言った。

「不確かだな」


「そうだ」ロスタムは言った。

「しかし試す価値はある。他の方法が今のところないなら」


 トロイメルは一瞬だけ迷った。


「……わかった」トロイメルは言った。

「俺たちが隙を作る。お前が動け」



◇◇◇◇


 ガインがロスタムの傍に来た。


「俺が聞いていたことはわかっているか」ガインは言った。


「わかっています」ロスタムは言った。


「やるのか」


「やります」


「理由を一言で言え」


「他に方法がない」ロスタムは言った。

「そして、俺の力がこのために使われるべきだと、ブリリアント・クイーンが言っている気がします」


「気がする、か」ガインは言った。


「はい」


「……慣れろ」ガインは言った。


 ロスタムは少しの間、ガインを見た。


「今は、その言葉が一番助かります」ロスタムは言った。


「わかっている」ガインは言った。

「行け」


「はい」


 ロスタムは立ち上がった。


 膝をついていたが、立ち上がった。


 暗黒想念の圧力が来た。しかし物質融合の力が、それを受け流した。


 前へ、歩いた。


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