表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
198/198

「地属性魔法」

「地属性? 嫌よ、あんなぱっとしない魔法」

「やっぱりさ、ぱぁーっと光ったり、何かを燃やしたりしたいよね」

 ――魔法学院の新入生たち



 地属性魔法とは、その名の通り大地に関わる、ありとあらゆるを操る魔法である。

 単純な投石から、草木の成長を促す魔法まで、世間で知られるよりもずっと幅広く、地属性魔法は大地と密接に繋がっている。

 

 また、若い魔法使い見習いたちは魔法の威力や派手さに注目しがちだが、旅人や盗人、探検家などはむしろ好んでこの魔法を取得する傾向にある。

 岩で小山を作り、中に居住の空間を作れば雨風と外敵をしのぐ、一時の住まいに。

 倒壊した石橋に行く手を阻まれようと、その場で新たに造るか、あるいは修復することで別の道を探すことなく、通過することもできる。

 壁に石の足場をつくり、想定外の道を切り開いたり、(つた)を成長させ高所から安全に降りるなど、高い塔や遺跡の内部、あるいは町中の地形をある程度無視して移動することも可能だ。

 噂では、とある逃亡者が部屋の中に追い詰められたところ、室内にもう一枚の壁をつくり、本物の壁と魔法の石壁の間に隠れることで、難を逃れたという話もある。


 なにかと過小評価されがちな属性だが、その大部分は偏見と無理解によるところが大きい。

 戦闘向きではないという認識も、一度攻撃に転じれば殺傷力が高すぎるため、使われて生き残った者が少数に限り、危険度の周知が他の属性より少ないことが原因とされている。

 巨岩という、圧倒的な重量物の落下。鎧を貫くほど鋭利な石槍。高速で飛翔する石の(つぶて)。大地の力を用いた攻撃法は、いくらでも存在する。

 戦いに向かないなどという評価は、論ずるに値しない偽りなのである。


 人は、大地の上に生きるもの。

 地に足つけるならば、それを操る力をもっと恐れるべきだろう。



「似たような魔法ばっか使わないでよ!」

「そうは言っても、硬いものをどうにか武器にしようってのは同じなんだから、どうしようもないよ」

 ――『泥岩』カーヤ・シュタインハルト、『氷鳥』ペネロペ・フレーニ

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ