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婚約期間中に合鍵を闇バイトに渡して襲わせた元カレを警察に言ったら「真実の愛じゃない」と喚きました  作者: すじお


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3/4

第三話 特殊部隊の愛(笑)

実話かなあ?って感じの話です

 取り調べ室で対峙したとき、彼は堂々と胸を張った。


「俺は合鍵なんか渡されていない! ただ、愛を確かめるために自分で入ったんだ!」

「訓練を活かして何が悪い! これはミッションだ、ラブ・オペレーションだ!」


 刑事が呆れ果てて言う。


「……自分でドアから不法侵入しておいて“真実の愛”ですか?」


 けれど彼は鼻で笑った。


「逮捕なんかできないだろう? 俺は米軍だ。地位協定がある。ほら、真実の愛は守られてる!」


 ──いや、守られてるのは愛じゃなくて、ただの犯罪者の立場でしょ。

 結局、日本の警察は彼を逮捕できなかった。

 けれど、私には別の武器がある。


 その夜、私はSNSに投稿した。


 「元婚約者が“特殊部隊仕込み”の解錠技術を使って、部屋に不法侵入しました」



 ハッシュタグは、もちろん #真実の愛(笑)。

 投稿は瞬く間に拡散し、国内外のニュースに取り上げられる。

 「特殊部隊のスキルを私的に使用」「婚約者宅に侵入」という見出しは強烈すぎた。

 米軍も黙っていられなかった。

 ほどなくしてジェイソンは査問にかけられ、軍歴抹消。



 かつては世界中の戦地で活躍していたらしい「英雄」だが、今は英雄どころか、ただの「前科スレスレの危険人物」としてアメリカ本国に送り返された。



 元婚約者は今も「ラブ・オペレーション失敗!」と叫んでいるらしい。

 でもそれは、もう遠い世界のこと。

 私には新しい恋と、新しい未来があるのだから

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