第四話 別れの先にあるもの
ジェイソンは米軍から放逐され、本国へ送り返された。
ニュースでは「特殊部隊の技術を私的に使用し、不法侵入」という見出しが踊り、炎上は止む気配を見せなかった。
彼の醜態を横目に、私はふと聞いた噂を思い出す。
──ジェイソンの元カノ。
北欧系のモデルのような女性で、金髪碧眼、雑誌に出てもおかしくないくらい綺麗な人だった。
ジェイソンと付き合っていた頃は、束縛や奇行に悩まされていたらしい。
だが、彼と別れた直後、偶然知り合った大手IT企業のCEOと電撃結婚。
今は豪邸で幸せに暮らしているという。
「彼女、あの時ジェイソンと別れてなかったら地獄だったよな……」
そんな言葉を聞いた瞬間、私ははっとした。
──そうか。
別れることは「不幸」じゃない。むしろ「次の幸せ」への入口なんだ。
事件が落ち着いた頃。
その考えを裏づけるかのように、私の前にも新しい出会いが訪れた。
あるパーティーで紹介されたのは、ブルネイから来た青年実業家。
名前はアミール・ハッサン。
穏やかな笑顔に、落ち着いた低い声。
そして何より、誠実で人を見下さない姿勢に心を奪われた。
彼は石油関連の事業で成功していて、資産は桁外れ。
けれど、金額よりも大切なのは、彼が「私自身」を尊重してくれることだった。
「あなたは過去の傷を恥じる必要はありません。むしろ、そこから強くなった。それが美しい」
そう言われたとき、涙が出そうになった。
誰かを傷つける愛ではなく、守り合う愛。
ようやく、私が求めていた答えに出会えた気がした。
そして気づく。
──ジェイソンと別れたからこそ、私はこの人に出会えたのだ。
元カノが別れたことで幸せを掴んだように、私もまた別れによって未来を得た。
SNSのコメントには、こう並んでいた。
「北欧の元カノは大富豪と幸せに」
「被害者の彼女も、ブルネイの資産家と新しい人生を」
「……で、残ったジェイソンは?」
答えは簡単だ。
──真実の愛(笑)を叫びながら、地位も名誉も恋人もすべて失った男。
これ以上のざまぁはないだろう。
私はアミールの隣で静かに微笑む。
「ありがとう。あなたに出会えてよかった」
「こちらこそ。君は、僕の未来です」
手を取った瞬間、心の奥が温かく満たされていった。
──あの日、窓から不法侵入してきた男に囚われていたら、この幸せには絶対に辿りつけなかった。
だから私は胸を張って言える。
別れは、最高の始まりだった。
アミールくんはchat GPT君産生のたまものです




