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銀河の彼方から一寸法師  作者: 村松希美


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6 打ち出の小槌と心の開花





 由依さんとの間にあった「透明な壁」が溶け始めた矢先、家族に突然の試練が訪れた。


 仕事中に倒れた父が、そのまま救急搬送されたのだ。


 病院の待合室、白く冷たい蛍光灯の下で、由依さんは指を震わせて祈っていた。「どうしよう、もしものことがあったら……」。いつも穏やかだった彼女の横顔は、今にも崩れそうなほど脆く見えた。


 これまでの弥生なら、その姿を見て自分もパニックになり、ただ(から)に閉じこもっていただろう。


 けれど、胸のポケットからホーシの鋭い声が届く。

 (弥生、今こそお前の出番だ。お前はもう、守られるだけの『お悩み姫』じゃないはずだ!)


 弥生は深く息を吸い込んだ。不思議と、恐怖よりも「由依さんを独りにしたくない」という想いが勝っていた。


 「大丈夫、由依さん。お父さんは強い人だから。私たちがついているから、絶対に大丈夫」


 弥生は、震える由依さんの手をしっかりと握りしめた。生まれて初めて、自分の意志で、自分以外の誰かのために強くなろうとした。


 その瞬間、弥生の胸の奥から、まばゆいばかりの黄金の光が溢れ出した。


 「えっ……?」

 驚く由依さんの前で、光は弥生の手元に集まり、一つの形を成していく。それは、伝説の打ち出の小槌だった。


 けれどそれは、お伽話にあるような木製の道具ではない。弥生の揺るぎない覚悟と、他者を愛する心が結晶化した、まばゆい光の塊だった。


 「君は、見事に自分の中の『鬼』を退治したんだな。他人を拒絶する心を捨て、共に生きる勇気を選んだ」

 光に包まれながら、ホーシが静かに告げた。


 次の瞬間、弥生の目の前で信じられないことが起こった。光を浴びたホーシの小さな体が、みるみるうちに大きくなっていく。人差し指ほどのサイズだった少年は、やがて弥生と同じ背丈の、凛々しい少年の姿へと変わった。


 「ホーシ……大きくなったの……?」

 「ああ。お前が自分自身の心を救ったことが、俺の星の『魔法』を解く鍵だったんだ。ありがとう、弥生」


 二人の間に流れるのは、孤独ではなく、確かな信頼の絆だった。


由依さんは呆然としながらも、光に包まれた二人を見て、そこにある温かさに涙を流した。


 打ち出の小槌が振るわれたわけではない。けれど、弥生の心が開花したその瞬間、この家族に二度と消えない希望の光が灯ったのだ。





草稿を入力しAIが書きました。


ホーシが打ち出の小槌で大きくなりましたね。


弥生と由依さんの関係の場合、弥生の中の頑なな心が鬼でしたが、内側の鬼なら良いですが、外敵なら厄介です。


親の再婚相手を子どもは拒絶するものですが、再婚相手でも心と心のつながりを大切にしたら関係が良くなるのかも知れません。


フィクションではよくありますね。


現実は簡単じゃない!という声が聞こえてきそうですが。

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