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203.食べ物で遊んじゃ、いや戦っちゃダメでしょ!

 次は、『生育加速もち米 すぐもっちり』の種籾一俵だ。

 階級は不明だが、レア相当である。


 今までにないパターンではないだろうか、完全に食料だ。

 まぁ種籾だから食糧ではなく種だが。


 生育加速もち米とあるから、すごい速さで栽培できるもち米なのだろう。

 ちょっと期待しながら『アナライズ』で確認する。


 『畑に種まき後、二十日程度で収穫できる生育加速もち米。

 もっちりとした粘りと甘みが特徴。

 収穫後に株を残すことで、再び二十日程度で収穫できる。

 何度でも収穫できる強勢種。

 収穫したもち米を種籾にすることができるが、その場合は種まき後三十日程度での収穫になる。

 その収穫米を種籾にしても、三十日程度での収穫になる。

 オリジナルは二十程度での収穫で、それ以降の種籾は三十日程度での収穫に固定となる』


 ……なんか凄いな。


 『カントール王国』ではパン食が多いが、米もかなり食べられている。


 だが、もち米の栽培量は多くなく、菓子の原料という認識である。


 米の栽培は、三ヶ月から四ヶ月ぐらいかかるはずだが、それを考えると凄まじい速さの栽培期間である。


 しかも、株を残して再び収穫できるから、栽培面積が広くなくてもかなりの収穫量が見込める。


 季節との関わりがわからないから、一年中収穫できるかはわからないが、春から秋まで採れればかなりの量が収穫できるはずだ。


 そんなことをみんなで話していると、料理が好きなフランソワがハイテンションになっていた。

 もち米を使った料理のレパートリーを増やすと張り切っていたのだ。


 次は、『最終決戦兵器胸熱セット【ビンパンネル】』だ。

 『究極級(アルティメット)』階級のアイテムで、レア相当である。


 これは、四角い装置で背負うカバンのようになっている。

 二つあって、セットになっているというか、二人が使える武装のようだ。


 そのうち一つの方は『ビンネル』という名前で、もう一つは『パンネル』という名前だった。


 『アナライズ』で確認すると、これまた風変わりな魔法道具だった。


 背負う装置には、筒状の投入口が扇状に六個付いていて、そこにワインのビンを投入するのだ。

 『パンネル』の場合は、大きなサイズの長パンを投入するのだ。


 そして、このビンやパンがこの装置によって武器として発射され、敵を攻撃するという奇想天外なものだった。


 この装置に入れることによって、ビンやパンが魔力を纏い強化されて武器になるのだ。

 発射された後、魔力の糸が繋がり遠隔操作できるようだ。


 『ビンネル』の場合は、六本のワインのビンが発射され、宙を自由に動いて敵を攻撃するらしい。


 まずビンの栓となっているコルクが実体弾として発射され、その後は、内部のワインが水弾となって少しづつ発射されるようだ。


 なぜワインを武器にしているのか、全くわからない。

 と言うか、もったいないし、子供の教育上よくないと思う。


 『パンネル』の方は、同様に長パンが発射され宙を舞い、魔力を纏った固い棍棒となって敵を攻撃するらしい。

 これも魔力の糸が繋がっていて、念の力で自由に動かせるようだ。


 パンから飛び道具が発射されるわけではないが、パン自体が飛び道具として、殴りまくる仕様だ。


 このパンの方は、戦闘が終わったときに残っていると、通常のパンとして食べれるらしい。

 焼きたて感が戻って美味しくなっているとも表示されていた。

 半分遊んでいるとしか思えない。

 半分以上、いや、ほとんど遊んでいる。


 仮に敵に撃墜されても、新たなパンを装填すれば何度でも発射できるようだ。


 ただその場合は、パンとしても食べれなくなるだろうから、やはり子供の教育上よくない武器だと思う。


 これを作った人の理性を疑うが、そもそもこんな武器を作るような人にまともな理性を期待するのは無理なのだろう。


 メイド型ゴーレムのメイは、これを見て、「ネタ武器だ! すごい!」と言って大喜びしていたが、俺には何が凄いのかよくわからない。


 そしてワインで戦ったり、パンで戦うっていうのは微妙に格好悪いと思うんだが……。


 少なくとも俺は使いたくないな。


 最終決戦兵器なんて名前だから、もしかしたらめっちゃ強いのかもしれないが。


 この武器を誰に使ってもらうか……悩むな。

 まぁ無理に使わせる必要もないか。

 別に死蔵してしまっても構わない。


 遠距離攻撃武器という性能だけで考えれば……もともと遠距離攻撃担当のクラウディアさんとか、後衛主体のフランソワに使ってもらうのが順当だろうけど、無理強いするつもりはない。


 そもそも、この武器を使うためにワインとパンを用意しておくのは煩わしい。

 いくら魔法カバンがあって持ち歩けるとは言え、とても微妙だ。


 ただ、そんなふうにシビアに思っているのはどうも俺だけのようで、メイだけでなく他のみんなも面白がって、使ってみたいと立候補してきた。

 まぁいいけどさ。



 ガチャの確認に戻ろう。


 次は、通常スキル『視力強化』だったが、これはすでに俺が所持しているスキルだ。

 ただ無駄になるのではなく、スキル経験値に置き換わって統合してくれたので非常にありがたい。


 次は、 『カントール王国式金貨』10枚ではずれ扱いだが、やはりありがたい。


 最後は、『生育加速そば すぐそばに』のタネ一俵だ。

 階級は不明で、レア相当だった。


 これは、『生育加速もち米 すぐもっちり』のそば版といったところで、性能はほぼ同じだった。

 収穫までの期間やその後の種子の性能などが同じだったのだ。


 そばも広く食べられていて、人気があるだけに非常に有望だ。



読んでいただき、誠にありがとうございます。


ブックマークしていただいた方、ありがとうございます。

評価していただいた方、ありがとうございます。

誤字報告も助かっています。ありがとうございます。


次話の投稿は、明後日の予定です。

少し遅れる可能性もありますが、その時はごめんなさい。


よろしくお願いします。


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