↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

202/228

202.いろんな意味で万能なタワシ

 『お掃除ゴーレム ボンバ』の機能には、まだ続きがあった。


 それは、『お掃除ゴーレム ボンバ』に乗って移動しながら戦うこともできるということだ。


 使おうと思えば、戦闘以外で単なる移動手段としても使えるのだ。


 これにはみんな興味津々で、試しに稼働させてみたら、みんな大喜びだった。


 ボンバの上に直立して移動するのは、微妙なバランス感覚が要求されるが、そこが面白いのだ。


 そして、結構な速さで移動できる。


 実戦でも大いに役立ちそうだ。


 そしてもう一つ機能があった。

 ボンバは子機を内臓していて、それを使用することによって、狭い路地などの掃除をすることが可能なのである。


 直径50センチくらいボンバの小型版が四機も内蔵されていた。


 こっちにも乗ろうと思えば、人が乗れるサイズだ。


 この小機は、本当のお掃除というかゴミの回収がメインのようだが、ある程度のレベルの敵までは討伐もできるようだ。


 なぜある程度かと言うと、本体に比べて武装の数が少ないからだ。


 そもそものボンバのメイン武装は魔導爆弾であるが、それが搭載されていないのだ。


 ボンバは、敵が密集しているときには魔導爆弾で、そうでないときには体当たりで攻撃するのが基本の戦い方らしい。


 体当たりのときには、ボディーの側面から小さな刃をいくつも出し、切り付ける攻撃をする。

 この機能は子機にもついているが、爆弾がない分攻撃力が劣るわけである。


 ちなみに、魔導爆弾は『ボンバー』という名前の投擲武器で、ボンバに内蔵された隠し腕で敵に投げつけるという破天荒な攻撃方法だった。


 仮に魔物の群れにこれで攻撃すると、肉片とかが飛び散って悲惨なことになりそうだが、それも含めてくまなくお掃除してしまうのだろう。



 それから、亜空間にある『ボンバ基地』を召喚することも可能らしい。


 この基地は、小屋くらいの大きさだが、ボンバに稼働魔力を充填する機能がある。

 基地を常時設置しておくと、人が魔力充填しなくてもいいのだ。

 ボンバは掃除を終えると、自動で基地に帰り待機状態となるのである。


 ボンバ基地で自動で魔力が充填できるのは、基地に小型魔力炉が搭載されているからだ。


 付属品のような基地が、特別な魔法道具なのである。


 ボンバ基地では、魔導爆弾の補充もできるので、魔導爆弾の製造機能もあるらしい。


 知れば知るほど凄い。


 作り手の変な偏った情熱も伝わってきてしまうが……それはどうでもいいだろう。


 ボンバは、自動で攻撃もしてくれるから、戦力としても当てにできる。


 騎馬代わりにも使えるから、バランス感覚の良いラッシュや、『リアス四器』フル装備で素早く動きにくいレオナに使わせてもいいだろう。


 あとは、防衛拠点の維持なんかにも役立ちそうだ。



 次は、『万能タワシ』だ。

 階級は不明である。


 これは、普通にタワシなので、扱いとしてはハズレアイテムなのだろう。


 そう思ったのだが、ただのハズレアイテムではなかった。


 『アナライズ』によって詳細を確認して驚いた。


 『万能のタワシ、極めて高性能なタワシ。様々な物質の汚れを綺麗に落とす。生き物に使うと、体の汚れを落とし、毛艶が良くなったり、肌がツルツルになったりする。心の汚れも多少なら落ちる』


 というものだった。


 つまり、物の汚れを落とすだけでなく、美容効果もあり、少しの精神浄化作用まであるのだ。


 本当に、お肌がツルツルになるなら、これから作ろうとしている『魔法薬—— 美肌活性剤』のように、売れるのかもしれない。


 もっとも、このタワシを作る手段はないんだが。


 ちなみに仲間たちは説明を聞いて、みんな使いたいと言って、じゃんけんが始まってしまった。


 『万能タワシ』はもう一個あるので、俺はここで一つ試すことにした。


 それは、『万能タワシ』を真っ二つにして、割れたそれぞれに『献身』スキルを発動して修復するというものである。


 魔法AIを内蔵しているような複雑な魔法道具などは、真っ二つにしてそれぞれを修復できるかはまだわかっていない。

 失敗したときが怖いので試せていないのだ。


 だがそうでない物は修復できるし、物によっては半分でなく一部分からでも、全体を修復できることは確認できている。


 シンプルな構造なものほど、一部からでも修復しやすい。


 だから、『万能タワシ』なら四分の一くらいからでも修復できそうな気がする。


 そんな話も含め、試してみたいと皆に相談したところ、満場一致で賛成を得たので試してみた。


 結果は……問題なく修復できた。

 そして四分割からの修復もできた。

 八分割までやってみたが、修復できてしまったので、ある程度の量産ができてしまいそうだ。


 これによって、仲間たち全員に行き渡ることになったのである。


 みんなで使ってみて、すごい効果が出たら……販売することを考えた方がいいかも、なんて声も出ていた。

 当然俺の方を見ながら……。

 何か俺が『万能タワシ』製造装置になりそうで……ちょっと怖い。


 しかも本来の『万能タワシ』の作り方は全くわからないのに、量産だけできてしまうという変な装置なのである。

 ……深く考えると切なくなるので、考えるのはよそう。



読んでいただき、誠にありがとうございます。


ブックマークしていただいた方、ありがとうございます。

評価していただいた方、ありがとうございます。

誤字報告も助かっています。ありがとうございます。


次話の投稿は、明後日の予定です。

少し遅れる可能性もありますが、その時はごめんなさい。


よろしくお願いします。


もしよろしければ、下の評価欄から『評価』をお願いします。

励みになります。★★★★★


『ブックマーク』と『いいね』も、よろしくお願いします。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。