第088回
『Mikiko's Room(https://mikikosroom.com/)』で連載した、会津若松への旅行記(原題は「単独旅行記Ⅶ」)です。
この回のオリジナルは、↓のページに掲載しています。
https://mikikosroom.com/archives/51468511.html
なお、「小説を読もう!」では、写真を2分の1サイズに縮小して投稿しています。
フルサイズの写真は、上記オリジナルページをご覧下さい。
特に断りのない写真は、わたしが撮影したものですので、ご自由にお使いください。
なお、本文のみをまとめた総集編(後書きはありません)は、↓のページからご覧いただけます。
https://mikikosroom.com/archives/24257587.html
み「お、さっきの看板の麟閣だな」
ハ「寄らん言うとったやつやろ」
み「やっぱり気が変わった」
ハ「なんやねん」
ほんとに、「なんやねん」です。
寄ってないと思ってましたが……。
寄ってたみたいです。
でも、まったく記憶がないんですよね。
恐ろしいことです。
み「なんと。
千家が続いたのは……。
会津藩主、蒲生氏郷のおかげではないか。
でも、死を命じられるほどの怒りを買ったって……。
利休はいったい、何をやらかしたのかね?」
ハ「諸説あって、実際のところはわからんようやな」
み「やっぱさ。
根源にあったのは、体格的な劣等感だったと思うのよ。
利休は、180㎝の偉丈夫でしょ。
秀吉はどのくらい?」
ハ「えーっとな。
秀吉の鎧が、仙台市博物館にあるみたいやな。
これから推定される身長は……。
150㎝ないそうやで」
み「でしょう。
利休とは、30㎝以上も違うわけよ。
そばにいるだけで不愉快だったはず。
それが積もり積もっていって……。
何かのきっかけでキレたんじゃない」
ハ「利休の死んだ翌年……。
秀吉は、朝鮮出兵しとるな。
すでに、頭の具合がおかしなっとったんとちゃうんか」
み「なるほど。
ひょっとしたら、利休に朝鮮出兵をたしなめられたからかも」
み「茶室だな。
でも、どう見ても……。
江戸の長屋の共同便所に見える」
ハ「失敬なやっちゃ」
み「あ、茶室じゃなかった」
ハ「先にこれを見んかいな」
み「この方向から見ると……。
やっぱ、便所だわ」
ハ「やめんかい」
み「よし、今度は立て札を先に見るぞ。
ふむふむ」
み「これか。
ひょっとしたら秀吉は……。
こういう門を、屈まずに通れてしまったんじゃないの。
利休が、身を半分に折って通るのを見たら……。
腹立つと思うよ」
み「また待たせるんかい!
なんか、いちいち腹の立つ造りだな」
ハ「平常心を保つのも……。
茶の湯のたしなみやろ」
み「わたしには出来ん」
ハ「あんた、性格が秀吉やがな」
み「そうか。
それで、茶室に腹が立つのか。
利休を切腹させた秀吉の気持ち……。
よくわかるわ」
み「これが腰掛待合か。
あ、ミスト出してる」
ハ「ミスドなんか出店しとんのかい?」
み「ドーナツ屋が出てるんじゃないわい。
ミスト!
霧ですよ」
み「ほら、こっちから見るとよくわかる。
たぶん、時間で区切って、噴く場所、移してるんだよ。
苔の管理は大変だわ」
み「“つくばい”って、こんな字、書くんだ。
日本で、これ書ける人、何人いるのかね?」
ハ「漢検一級の人なら書けるやろ」
み「しかし、よくまぁ、そういう検定を取る気になるよね。
小学生のときの漢字の書き取り……。
嫌いじゃなかった人がいたのかね」
ハ「ペン字とか習うて、字が上手うなったら……。
字を書くのが楽しくなるみたいやで。
やってみたらどないや」
み「なるほど。
リタイヤしたら、考えて見るかな。
時間がありすぎると、ぜったい酒飲んじゃうからね。
なんか習い事した方がいいかも」
■街路樹ⅩⅦ
前回、街路植栽での雑草対策として……。
雑草より背の高い中木を植えたらどうかという提案をしました。
どんな樹種がいいでしょうか。
まず、いくつか条件をあげてみましよう。
①常緑樹であること
落葉樹だと、春先、葉がありません。
株元に、春の陽がサンサンと降り注ぎます。
雑草は、樹木の葉より早く芽吹きますから……。
春先は、雑草が大暴れということになってしまいます。
②枝葉が密で、裾上がりしにくいこと
これも雑草対策。
なるべく、地面に光が透らないようにしたいわけです。
③乾燥に強いこと
夏場の街路は、道路の照り返しもあって……。
そうとう過酷な環境になりますから。
それでは、樹種をあげていきましょう。
まずは、サザンカ。
タンスを担ぐ男、大川栄策の歌でお馴染み。
童謡「たきび」の歌詞にも登場しますね。
なんといってもいいところは、花が綺麗なことです。
ちょっと枝打ちが荒く、裾上がりもあります。
乾燥にも、あまり強くはありません。
ぜんぜん条件に当てはまらないじゃん!
でも、花が綺麗だからいいじゃないですか。
↑わたしが撮った写真です。
このくらいになれば、もう雑草が生える余地はありません。
続いては、マサキ。
花も咲かず、見た目は地味です。
園芸品種では、斑入り葉や金色の新芽を吹く樹種もありますが。
でも、街路樹として大量に使うとなると……。
あまり高価な品種は使えないでしょう。
丈夫で乾燥にも強いです。
比較的、裾上がりもしにくいです。
↑わたしが撮った写真です。
欠点は、樹形が乱れやすいこと。
わたしの写真のマサキは、定期的に剪定されてますね。
ある程度広い植樹帯であれば……。
放任できるんですがね。
続いて、レッドロビン。
和名は、セイヨウベニカナメモチ。
白い花が咲きますが、目立ちません。
それよりなにより、燃えるような赤い新芽が特徴です。
病害虫もなく、乾燥にも強いです。
↑わたしが撮った写真です。
掲載した写真からもおわかりかと思いますが……。
どれも、成長してしまえば、雑草の心配はまずいりません。
問題は、成長するまで。
ケチって、幼木を間隔を空けて植えると……。
雑草に苦労します。
除草というランニングコストが生じてしまうわけです。
それより、イニシャルコストが多少高くても……。
成木をある程度密に植えれば、その後のランニングコストが抑えられます。
でもやっぱり、細い街路枡では……。
剪定が必須になっちゃいますね。




