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埴輪と旅する女①【会津若松編】  作者: Mikiko


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第081回

 『Mikiko's Room(https://mikikosroom.com/)』で連載した、会津若松への旅行記(原題は「単独旅行記Ⅶ」)です。

 この回のオリジナルは、↓のページに掲載しています。

https://mikikosroom.com/archives/51127028.html


 なお、「小説を読もう!」では、写真を2分の1サイズに縮小して投稿しています。

 フルサイズの写真は、上記オリジナルページをご覧下さい。

 特に断りのない写真は、わたしが撮影したものですので、ご自由にお使いください。


 なお、本文のみをまとめた総集編(後書きはありません)は、↓のページからご覧いただけます。

https://mikikosroom.com/archives/24257587.html


挿絵(By みてみん)

み「おー、歴代城主の家紋か。

 蒲生氏が、3と5になってるのは……。

 4の上杉氏が、関ヶ原で転封になったからだね。

 蒲生氏が、もう一度、5番目で入ったんだ。

 ん?

 最後の、7と8だけど……。

 なんで、保科氏と松平氏が一緒になってるわけ?」

ハ「調べるんやな?」

み「察しがいいではないか」

ハ「えーっとな。

 改姓したんやて。

 保科から松平に

 3代目の正容まさかたの代のときらしいな」

み「改姓って……。

 松平なんて、勝手に名乗れないでしょう」

ハ「当たり前やがな。

 ↓Wikiには、こう書いたる(https://w.wiki/SWHS)。


+++

 元禄9年(1696年)、松平姓と三つ葉葵の紋の永代使用を許され、名実ともに徳川一門(御家門)として遇されることになる。

+++


 で、聞くわけやろ?

 何でそんな厚遇を受けたか」

み「気が利いてるではないか」

ハ「もう慣れたわ。

 ふむふむ。

 最初に会津に入った保科正之が……。

 そもそも、そういう血筋やったちゅうことや。

 2代将軍、徳川秀忠の四男やて。

 側室の子やけどな。

 で、保科家に養子に出されたわけや。

 会津に入った後、幕府は……。

 正之に、松平姓を名乗るよう勧めたみたいやな。

 ところが正之は……。

 養育してくれた保科家への恩義から、これを固辞し、生涯保科姓を通したそうや」

み「なるほど。

 けっこう気骨のある人だったんだね。

 でも、2代目のときは、幕府は松平姓を勧めなかったってこと?」

ハ「2代目の正経まさつねは……。

 正之の四男やな。

 上の3人の兄が、みんな早死にして嫡男になっとる。

 正之から家督を継いだときは……。

 正之がまだ生きとった。

 隠居やな」

み「なるほど。

 固辞してた父親がまだ生きてるんじゃね」

ハ「ほー。

 御薬園を作ったのが、この正経らしいで」

み「立派な人じゃん。

 正経の在位中、父の正之は、ずーっと生きてたの?」

ハ「1673年に亡くなっとるな」

み「正経の在位中でしょ?」

ハ「せやな。

 しかし、1673年は、まだ正経は26歳や」

み「松平を名乗らせるには、ちょっと若いか」

ハ「そやろな。

 でも、残念ながら正経は、満34歳で亡くなっとる。

 元々、病弱やったらしい」

み「それで、御薬園を作ったのか」

ハ「そやろな。

 正経の子は、女児が1人だけやった。

 で、末弟の正容を養嗣子として、後を継がせたそうや」

み「正容が後を継いだのは、正経が亡くなる何年前?」

ハ「亡くなる年やな」

み「それって、ちょっと怪しくない?

 ほんとは、正経はもう死にかけてて……。

 正容を、慌てて養子にしたんじゃないの?」

ハ「跡継ぎがおらんかったら……。

 取り潰しやからな」

み「それそれ」

ハ「せやけど、死に際の養子縁組みは……。

 末期養子ちゅうて、幕府に禁止されとったで」

み「てことは……。

 後を継ぐ前に、正式に養子になってたってこと?」

ハ「正経の亡くなる前年やな」

み「ぎりぎりセーフってことか」

ハ「しかし、いいんか?

 入り口前でこないに時間食うて」

み「あ、そうだった。

 いざ、しゅつげーき」


挿絵(By みてみん)

み「おー。

 立派立派。

 ぜんぜんコンクリートだなんてわかんないよ」

ハ「遠目にはな」

み「わたしはね、今、お城を再建するんなら……。

 コンクリートでいいと思うのよ」

ハ「何でや?」

み「当時の城主は、お城を頑丈に作りたかったわけでしょ」

ハ「当たり前やがな」

み「そのころ、もしコンクリート工法が存在したら……。

 ぜったい、それを使うでしょ。

 頑丈だし、燃えないし」

ハ「ま、そうやな」

み「つまり、その時代の最強の工法で作ればいいわけよ。

 もちろん、コスパは考えなきゃならないけど。

 それを、建てられたときのままの木造で作ろうとするから……。

 ハードルが高くなりすぎるんじゃない。

 天守の復元なんて、ぜったいに無理だよ」

ハ「木造やと、環境問題もあるしな」

み「でしょ。

 でも、見てみたいよね。

 江戸城。

 皇居には、天守台が残ってるわけでしょ。

 天守は、どのくらいの高さだったの?」

ハ「45メートルあったらしいな。

 天守台を含めると、58メートルや。

 もちろん、日本一やな」

み「うーん。

 見てみたい!」

ハ「コンクリートでもか?」

み「もちろん」

ハ「また、無駄話や。

 ぜんぶ見れへんなるで」

み「どこが無駄話だ!」


■街路樹Ⅹ

 開き直って続けます。

 今回は、低木。

 高木の株元に植えられてる樹木です。

 高木は、基本的に落葉樹が選ばれます。

 夏場は、日差しを遮り……。

 冬場は、日差しを通すためです。

 しかし、この株元に植えられる低木は……。

 ほとんどが常緑樹です。

 理由は簡単。

 雑草対策です。

 常に葉が地面を覆っているので、雑草が生えにくいからです。

 ところが、落葉低木を植えて失敗した例が、新潟にあります。


 ひとつは、矮性サルスベリ。

 高木のサルスベリは、幹が立ちあがり……。

 花はその上に咲きます。

 幹がツルツルしてるので、「猿滑り」です。

 矮性サルスベリは、その名の通り……。

 大きくなりません。

 新潟の『北越農事』さんという会社が開発した園芸品種。

 ↓同社の代表品種『サマー&サマー』のページ(https://www.hokuetsu-noji.jp/item/saru_01/)からの引用です。

+++

 成木は樹高30~40cm程で、幹・枝とも横張りして地を這います。

 開花期間は長く、7月から10月まで咲き続け、花の少ない夏を彩ります。

 多花性で、ピンクの美しい花を次々とつけます。

 秋の紅葉も美しく観賞できます。

+++


 わたしの印象では、地を這うというより……。

 地際から枝が伸びて、ブッシュ状になる感じですね。

 でも、花の大きさは、高木と変わりません。

 それが低いところで咲くわけですから……。

 満開のときは、それは見事なものです。

挿絵(By みてみん)

↑サマー&サマー(新潟市中央区『鳥屋野潟公園線』:わたしが撮った写真です)。


 では、この木が、なぜ街路樹としては失敗だったのでしょう。

 それは春先に、ある問題が生じたからです。

 サルスベリは、芽吹きが遅いんです。

 新潟だと、ゴールデンウィーク前くらいになるんじゃないでしょうか。

 落葉樹ですから、当然、それまでは葉っぱがありません。

 なので春先は……。

 株元に、サンサンと日の光が降り注ぎます。

 雑草が、猛然と成長するわけです。

 地際から枝が広がってますから……。

 雑草を機械刈りするわけにはいきません。

 全部、手取りですよ。


 さらに悲惨だったのが、ハマナス。

 なんであんなのを植えましたかね。

 海岸近くの道路で見かけたので……。

 やっぱり、イメージからなんでしょうね。

挿絵(By みてみん)

↑ハマナス(新潟県三島郡出雲崎町『良寛と夕日の丘公園』前の道路:わたしが撮った写真です)。


 この木も落葉樹なので、春先の雑草問題は同じ。

 でも、矮性サルスベリよりは芽吹きが早いので……。

 まだ大惨事にはならないかも知れません。

 でも、草取りは必要です。

 これが、大変なんです。

 ハマナスって、トゲだらけなんですよ。

 軍手じゃ、防げないと思います。

 厚い腕カバーと、皮手袋が必須です。

 あと、夏場はコガネムシがたかります。

 キラキラした紫色のコガネムシが……。

 鈴なりになってるのを見たことがあります。

 薬剤散布が必須になりますね。


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