第080回
『Mikiko's Room(https://mikikosroom.com/)』で連載した、会津若松への旅行記(原題は「単独旅行記Ⅶ」)です。
この回のオリジナルは、↓のページに掲載しています。
https://mikikosroom.com/archives/51076792.html
なお、「小説を読もう!」では、写真を2分の1サイズに縮小して投稿しています。
フルサイズの写真は、上記オリジナルページをご覧下さい。
特に断りのない写真は、わたしが撮影したものですので、ご自由にお使いください。
なお、本文のみをまとめた総集編(後書きはありません)は、↓のページからご覧いただけます。
https://mikikosroom.com/archives/24257587.html
み「よし。
いざ、天守へ。
しゅつげ~き」
ハ「撃ち殺されるで、綾瀬はるかに」
み「ところでさ。
正しくは『天守』で……。
『天守閣』は間違いだって聞いたことあるけど。
ほんとかね?」
ハ「また調べるんやな」
み「気が利くではないか」
ハ「ええ加減、慣れるわ。
えーっとな。
どうやら、お城が使われとった時代……。
つまり、江戸時代までやな。
そのころには、『天守閣』という用語は存在せんかったようや。
文献や絵図には、『天守』しか使われてない」
み「やっぱり、『天守閣』は間違いか」
ハ「間違い言うんかな?
幕末ころから、『天守閣』が使われるようになったんやけど……。
天守が、楼閣の一種やということからみたいやな」
み「楼閣の定義は?」
ハ「重層の構築物やな」
み「あ、そうか。
金閣、銀閣だね。
あの建物には、ちゃんとしたお寺の名前があるよね」
ハ「鹿苑寺と慈照寺やな」
み「その体で……。
『天守』が『天守閣』になったわけか。
今の学術用語ではどう使われてるの」
ハ「当然、『天守』やがな」
み「そしたら、この看板はマズいんでないの?」
ハ「せやけど、この鶴ヶ城の天守は、戦後の再建やろ」
み「コンクリートだよね」
ハ「江戸時代にはなかったもんなんやから……。
『天守閣』でもええんちゃうか」
み「落としどころかね」
み「石垣は、さすがに本物だわな」
ハ「しかし、見事にぴったり組んだるもんやな」
み「重機もない時代にね。
わたしなら、絶対に指、挟むわ」
ハ「見事なエッジやな。
この石垣の石は……。
市内の東山から運んだみたいや」
み「東山温泉のあたりか。
なら、近くていいね」
ハ「近いいうても、3キロはあるみたいやで。
その距離を、木のソリで引いてくるわけや」
み「ほぼ拷問だね。
夏場はやれんわ」
み「この切り取り線みたいな点々は何だ?」
ハ「ここで割ろうとしたんやろ」
み「何でやめたの?」
ハ「夏やったんやないんか」
み「心が折れたわけだな」
ハ「せやけど、割らんでも使える場所があって良かったやないけ」
み「しかし、ここって、一番肝心要な場所だよね。
最初から、ここに使おうって考えそうなもんだけど」
ハ「棟梁は、最初からそう考えとったんやないけ」
み「ふむ。
そそっかしい人夫が、勝手に割ろうとしたわけか」
ハ「途中で気がついて良かったわいな」
み「その人夫……。
ドタマかち割られたんじゃないの」
み「こんな石……。
どうやって組んだんだ?」
ハ「真ん中の丸いんはスゴいわな」
み「こういうのこそ、さっきの人夫に割らせるべきなんじゃないの」
ハ「はは。
せやな。
この石、遊女石、言われとったらしいで」
み「なんで?
まさか、遊女に運ばせたとか?」
ハ「そんなわけあるかい。
何百人、必要やねん。
この石を引かせるとき……。
上に遊女を乗せて、引き手の人夫を励まさせたそうや」
み「つくずく、男はバカだね」
ハ「バカと鋏は使いようちゅうことやな」
み「太鼓門か」
み「きっと、太鼓の叩き方で、合図が違ってたんだろうね」
ハ「せやな」
み「話は変わるけどさ。
江戸幕府の家老が登城するとき……。
籠は、いっつも最高速ですっ飛ばして来たんだって」
ハ「なんでやねん。
籠かきも家老も、思いっきししんどいやろ」
み「普段はのんびり登城してて……。
緊急事態のときだけ、飛ばしてきたらどうなる?
江戸市中に、お上に何かあったって触れ回ってるようなもんじゃん」
ハ「なるほど。
せやから、なんもないときでも……。
すっ飛ばして来るちゅうわけか」
み「そうそう」
ハ「痔持ちやったら拷問やがな」
■街路樹Ⅸ
ええ加減にせえよとお怒りの諸兄……。
今しばしのご容赦を。
前回まで、ちょっと奇をてらった樹種を取りあげてました。
でも今回は、王道に立ち返ります。
今回ご紹介する樹木は、メタセコイアです。
↓例によって、Wikiからの引用です(https://w.wiki/4Zax)。
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メタセコイア(学名: Metasequoia glyptostroboides)は、裸子植物マツ綱のヒノキ科メタセコイア属に属する落葉針葉樹の1種である。
メタセコイアは、メタセコイア属の唯一の現生種である。
葉は短枝に羽状に対生し、秋に紅葉して枝とともに落ちる。
中国中部原産であるが、世界各地の公園や並木などに植えられている。
メタセコイア属は化石植物として1941年に提唱されたが、そのすぐ後によく似た植物が中国で生き残っていることが発見されたため、生きている化石ともよばれる。
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和名は、アケボノスギ。
昭和天皇が愛した木としても有名です。
●わが国のたちなほり来し年々に あけぼのすぎの木はのびにけり(昭和天皇:昭和62年新年歌会始)
その最大の特徴は、↓です(Wikiの同じページから)。
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成長は極めて速く(特に暖地)、3年で樹高2メートル、十数年で大木になる。
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短期間で、見事な並木道が形成できます。
しかし、これは難点でもあります。
上に電線が通ってるような場所には、絶対に植えられません。
あっという間に届いてしまいます。
シンメトリカルな円錐形の樹形が魅力ですから……。
芯を止めたりしたら、樹形が台無しになります。
あと、もうひとつ、問題点。
↑の引用にあるとおり、落葉針葉樹です。
当然、秋には落葉します。
引用文にあるように、「葉は短枝に羽状に対生し」てます。
これが落ちると、羽の1枚ごとにバラバラになるんです。
細かくなるので、側溝を塞いだりすることはないと思うんですが……。
掃除が必要な場所だと、ちょっとやっかいですね。
大木になると、量も半端じゃありませんから。
でも細かくて軽いので……。
放っておいても、やがてはすべて側溝に消えてくれます。
ただ、池の際などに植えるとやっかい。
水面を、落ち葉が覆ってしまいますから。
なんだか、欠点ばっかり書いてしまいました。
でも、ほんとにいい木ですよ。
病害虫の心配も、ほぼありませんし。
間違っても、庭には植えられませんが。
30メートルになりますから。
あと、わたしが美しいと思うのは……。
葉を落とした、真冬の立ち姿。
一番の見所は、むしろ冬かも知れません。
「メタセコイア 冬」で画像検索すると……。
すばらしい景色が、たくさん見られます。




