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埴輪と旅する女①【会津若松編】  作者: Mikiko


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第078回

 『Mikiko's Room(https://mikikosroom.com/)』で連載した、会津若松への旅行記(原題は「単独旅行記Ⅶ」)です。

 この回のオリジナルは、↓のページに掲載しています。

https://mikikosroom.com/archives/50976043.html


 なお、「小説を読もう!」では、写真を2分の1サイズに縮小して投稿しています。

 フルサイズの写真は、上記オリジナルページをご覧下さい。

 特に断りのない写真は、わたしが撮影したものですので、ご自由にお使いください。


 なお、本文のみをまとめた総集編(後書きはありません)は、↓のページからご覧いただけます。

https://mikikosroom.com/archives/24257587.html



 どうして、3階建ての建物の、2,3階部分だけが移築されたのか。

 どうにも不思議でなりませんでした。

 で、しつこく検索してみたところ、ようやく判明しました。

 答えが見つかったのは、『美珍麗・探訪(https://mosu3.blog.fc2.com/)』というサイトさんの……。

 『御薬園②重陽閣〔会津若松〕(https://mosu3.blog.fc2.com/blog-entry-173.html9)』というページです。

 ↓引用させていただきます。

+++

 当時は3階建てでしたが、川沿いの斜面に建てられており、1階部分の移築は難しかったようです。

+++


 ずばりな答えですね。

 1階部分が、傾斜面に張り付く造りだったため……。

 平面の土地には移築できなかったわけです。

 上記のページには……。

 「旧新滝別館」として、3階建てで建ってたころの写真も載ってました。

 いやー、わかってスッキリしました。

 なお「新滝旅館」は、『くつろぎ宿 新滝(http://www.shintaki.kutsurogijuku.jp/)』として、現在も東山温泉で営業されてます。

 残念ながら、1階部分が残ってるという情報はありませんでした。

 この重陽閣は、見学できたんですかね?

 なんで前を素通りしてしまったのか、今となってはわかりません。


挿絵(By みてみん)

み「うむ。

 なかなかおもしろかったな」

ハ「お天気が良くて、なによりやったわ」

み「まさしく」


 のんびりと見て回ってたようですが……。

 写真の撮影時刻を見ると、『御薬園』での滞在時間は30分でした。

 実際には、せかせかと歩き回ってたんでしょうね。


挿絵(By みてみん)

み「新たな目的地に向かって……。

 しゅっぱーつ!」


挿絵(By みてみん)

ハ「どこ行くんや?

 まさか、『会津保健福祉事務所』やないやろな」

み「行くかい!

 ま、着いてからのお楽しみ」


挿絵(By みてみん)

み「空き地だ。

 何があったところだろ?」


挿絵(By みてみん)

ハ「県有地やて」

み「こんなに平らで広いんだから……。

 野球場とかにすればいいのにね。

 ほぼ空き地の状態を保っておけば……。

 災害時には、仮設住宅の建設用地にできるよ」

ハ「県は売って金にしたいんやないんか?」

み「しかしねー。

 買い手がつくかな。

 分譲地にしたって、これだけの面積、売りさばける?

 ほんとに、なんの跡地なんだろ。

 調べて」

ハ「買う気かいな」

み「価格によってはな」

ハ「なんぼや?」

み「坪10円」

ハ「アホか!」

み「いいから調べて」

ハ「しゃあないやっちゃな。

 えーっとな。

 なるほど。

 どうやら『福島県立会津総合病院』の跡地のようやな。

 2013年、“『会津医療センター』への移管に伴い閉院”となっとる」

み「じゃ、10年近くも空き地のまんま?」

ハ「そういうこっちゃな」

み「利用計画はあるの?」

ハ「複合施設になるちゅう計画はあるようやな。

み「そもそも、どれくらいの広さなの?」

ハ「24,921㎡や」

み「坪にして?」

ハ「7,552坪や」

み「建売住宅、200棟は建つな。

 よし、坪10円で買う。

 7万5千円だ」

ハ「県に言いに行けや。

 『会津医療センター(https://www.fmu.ac.jp/amc/)』、紹介されるわ。

 心身医療科があるみたいやからな」

み「残念ながら、今は時間がない。

 先を急がねば」

ハ「せやったら、最初から道草食うなや」


挿絵(By みてみん)

ハ「お。

 おもろそうやないか。

 ここやな」

み「残念。

 ほんとは、ここに寄りたかったんだ」

ハ「寄ればいいがな」

み「今日は、月曜日でしょ。

 休館日」

ハ「あっちゃー。

 日をずらせんかったんかいな」

み「ま、いろいろとね。

 しかし、こういう公共施設って……。

 どうして揃いも揃って、月曜休館なのかね」

ハ「そりゃ、土日に開けるからやろ。

 客もようけ来るし、疲れるがな」

み「ま、公務員としたら……。

 土日に休めないのは、ちょっとアレだろうね。

 でも、公務員だったら、週休2日だろ。

 火曜は開館してるんだから、休めないじゃん」

ハ「交代やろ。

 月、火と連休で休めるシフトと……。

 月と、水から金のうちの1日休めるシフトがあるんちゃうか。

 土日は、全員出勤やな」

み「シフト表、もらって来るか」

ハ「くれるかいな!

 そもそも今日は、誰もおらんがな。

 入れへんなら、早よ行こうや。

 また道草や」


■街路樹Ⅶ

 しつこくも、まだ続きます。

 ネタが切れないんだから仕方ありません。


 前回は、「チャンチン」という耳慣れない木を取りあげました。

 今回は、日本人なら誰でも知ってる木です。

 でも、あんまり街路樹としては見かけません。

 それは何かと云うと……。

 クロマツです。

 クロマツと聞くと思いつくのが……。

 ↓春日八郎『お富さん』。

https://www.youtube.com/watch?v=zVpdiCVzIJI


 ↓初っ端の歌詞です。

+++

粋な黒塀 見越しの松に 仇な姿の洗い髪

+++


 でも、クロマツとは書いてませんね。

 黒塀から覗く松は、アカマツかも知れません。

 わたしの脳裏に浮かんだのは……。

 「黒塀」で、クロマツが連想されたからでしょう。

 しかし、こういうお屋敷の松は……。

 「見越しの松」など、形を仕立てられた松です。

 毎年、植木屋さんがチョキチョキ手入れをする松ですね。

 でも、こんなのを街路樹に植えようというわけではないです。

 基本的に街路樹は、メンテナンスフリーでありたいからです。

 苗から、そのまんま手をかけずに大きくした樹木を、野木(のぎ)と呼びます。

 この野木の松が、建設資材として流通してます。

 もちろん、手をかけられてませんから、安価です。

 ↓例によって、Wikiからの引用です(https://w.wiki/4J3L)。

+++

●利用

 潮風に強いことから防風林としても植えられ、また街道並木にも使われ、旧道沿いに残っているところも見られる。

 幹からは松脂がとれ、材は建築材などになる。

●植栽

 防風の機能を有する樹種(防風樹)として知られる。

 防風林のほか汚染と塩害に強いため砂防林・防砂林・防潮林や街路樹に使われる。

 いわゆる浜にある松原はクロマツで構成される。

+++


 街路は、風が吹き抜けます。

 風に強い樹種じゃなければ生きられません。

 クロマツは、新潟海岸の砂防林にも使われてます。

 強烈な冬の季節風が吹き抜ける砂丘です。

 風を受ける側の枝が無くなり、傾きながらも一生懸命生きてます。

 樹形を間近で見ると感動しますよ。

 夏場は逆に、カンカン照りです。

 しかも砂地で、水持ちが悪い。

 もちろん、水やりなどされません。

 それでも生きてます。

 街路樹にもってこいじゃないですか。


 でもねー。

 唯一、弱点があるんですよ。

 松食い虫。

 アカマツの方が被害が顕著のようですが……。

 クロマツもやられます。

 それでは、松食い虫って、どんな虫なんでしょう?

 カミキリムシだと思ってる方も多いようです。

 でも、違うんです。

 松食い虫は、線虫です。

 松の中で、この線虫が増えると……。

 水を通す導管を塞いでしまいます。

 それで、水を吸いあげられなくなり、枯れてしまうんです。

 この線虫を、木から木へと媒介するのが……。

 マツノマダラカミキリというカミキリムシ。

 マツノマダラカミキリが、マツの新芽を齧ると……。

 その中にいた松食い虫が、カミキリムシの口の中に入ります。

 カミキリムシは羽を持ってますから、飛び回ります。

 で、次の松に飛び移って、また新芽を齧る。

 すると、口中の松食い虫が、新しいマツに入りこむわけです。

 これでどんどん被害が広がります。

 初夏のころ、新潟海岸では……。

 松食い虫防除のための薬剤散布が行われてます。

 でも実際は、カミキリムシを退治する薬を撒いてるんです。

 松の中にいる線虫には、薬剤がかけられませんから。

 でも、この1点だけで、街路樹の候補から外してしまうには……。

 ほんとに惜しいです。

 適性は山ほどあるんですから。

 密植された環境では、被害が広がりやすいですが……。

 街路樹程度の植栽間隔なら、高い確率では被害は受けないんじゃないかな。

 最近は、抵抗性のあるマツも開発されつつあるようですし。

 期待しましょう。


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