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埴輪と旅する女①【会津若松編】  作者: Mikiko


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第076回

 『Mikiko's Room(https://mikikosroom.com/)』で連載した、会津若松への旅行記(原題は「単独旅行記Ⅶ」)です。

 この回のオリジナルは、↓のページに掲載しています。

https://mikikosroom.com/archives/50875539.html


 なお、「小説を読もう!」では、写真を2分の1サイズに縮小して投稿しています。

 フルサイズの写真は、上記オリジナルページをご覧下さい。

 特に断りのない写真は、わたしが撮影したものですので、ご自由にお使いください。


 なお、本文のみをまとめた総集編(後書きはありません)は、↓のページからご覧いただけます。

https://mikikosroom.com/archives/24257587.html



挿絵(By みてみん)

み「笹かと思ったら……。

 違った。

 『チョウジソウ』?

 聞いたことないな」

ハ「花、咲いたるな。

 蝶が来とるで」

挿絵(By みてみん)


み「どんな植物か、調べて」

ハ「そう来ると思ったわ。

 Wikiさまに聞いたるか(https://w.wiki/SSRK)。

 “チョウジソウは、リンドウ目キョウチクトウ科に分類される多年生草本植物”とあるな」

み「花のこと、書いてあるでしょ」

ハ「読むで。


+++

 宿根草で、5月頃になると茎を高さ40~80cmまで伸ばし、5~6月になると茎頂に集散花序を出し薄青色の花を多数咲かせる。

 萼は深く5裂し、花冠は15mmほどで平らに開く。

+++


 やて」

み「名前の由来は?」

ハ「丁の字の草と書いて、丁字草やな。

 花が横から見たら、“丁”の字に見えるからやて」

み「見えるか?

 そもそも、何でわざわざ横から見るの?

 茎が40~80cmなら、普通、上から見るでしょ」

ハ「知らんがな。

 小人が見たんちゃうか?」

み「あんたみたいな?

 あ、あんたが見たら、下からか」

ハ「余計なお世話や。

 お、Wikiの続きがおもろいで。


+++

 他のキョウチクトウ科植物と同様、本種も全草にアルカロイドを含み有毒である。

+++


 やて」

み「だから薬草なんだ。

 でも、キョウチクトウなんて、普通に公園に植わってるからね。

 子供、連れてったときは……。

 口に入れたりしないか、注意して見てなきゃなんない」

ハ「せやかて、そもそも親が……。

 キョウチクトウに毒があるっちゅうこと知らんやろ」

み「それそれ。

 昔、大事故があったんだよ。

 フランスでだけど。

 河原に、バーベキューをしにきたグループがあったの。

 でもなんと、バーベキューの串を忘れて来ちゃった」

ハ「迂闊すぎやろ」

み「みんな、誰かが持ってくるだろうって思ってたんじゃない。

 で、仕方ないから、河原に生えてた木の枝を切って、串を作った。

 もう分かるでしょ?」

ハ「キョウチクトウやったわけやな」

み「そう。

 枝から出た毒が、いい味付けになっちゃったわけよ。

 で、なんとあなた、7人も亡くなったんだって」

ハ「まさに大事故やな」

み「たぶん救急隊員も、最初は食中毒だと思ったんじゃない?

 だから処置が遅れたんだよ」

ハ「まさか、串から毒が出とったとは思わへんわな。

 あちゃらの人は、食う量も半端ないやろしな」

み「海外で食べ放題のお店なんかやったら、即、潰れるね」


挿絵(By みてみん)

み「なんだこれ?

 菜っ葉か?

 樹名板がないな」

ハ「それやと、調べようがないわ。

 やれやれ、ちと休めるわい」


挿絵(By みてみん)

み「なんじゃこれ?

 種?

 あっ!」

ハ「なんやいな。

 たまげるがな」

み「これ、水芭蕉だよ。

 花がないから気づかなかったけど」

ハ「せやけど、水芭蕉いうたら……。

 “♪夏が来れば思い出す”の歌に出てくる花やろ」

み「“♪水芭蕉の花が咲いていた”だね」

ハ「歌わいでええっちゅうに。

 今、5月やで。

 夏に咲く花の種が、なんでもう出来とんねん」

み「水芭蕉は、平地では4月ころ咲くの。

 尾瀬は高原だから5月ころなんじゃないの。

 つまり、初夏ってこと。

 『夏の思い出』は、真夏の歌じゃないわけ」

ハ「しっかし、花がないと……。

 菜っ葉にしか見えんな」

み「北海道で見た水芭蕉はすごかったな。

 デカくて。

 白菜が立ってるのかと思った」

ハ「ははは。

 そりゃ、ちっとばかり風情がないわな」


挿絵(By みてみん)

み「アサツキって、あの薬味に使うやつでしょ?

 こんなに細かった?」

ハ「店先に並んどんのは……。

 プロの農家が、丹精して育てたもんやろ。

 植えっぱなしにしとったら……。

 こないにしかならんちゅうこっちゃな。

 あんたも、植えん方がええで。

 こうなるのが落ちや」

み「無念だが……。

 同意する」


■街路樹Ⅴ

 前回のトウカエデに続き……。

 わたしが、街路樹として推薦したい樹種をあげてみます。

 ↓それは、ユリノキです。

挿絵(By みてみん)

↑東京国立博物館のユリノキ(わたしが撮った写真です)。


 ↓例によって、Wikiさまからの引用です(https://w.wiki/SSQL)。

+++

 ユリノキ(百合の木、学名:Liriodendron tulipifera)は、モクレン科ユリノキ属に属する落葉高木の1種である。

 高さ45メートルに達することもある大きな木であり、特徴的な形の葉をもつ。

 花期は晩春から初夏、オレンジ色の斑紋をもつ黄緑色の花が上向きに咲く。

 北米東部原産であるが、日本を含む世界各地で植栽されている。

+++


 ユリノキの名称は、その花の形状によります。

 ↓同じページからの引用です。

+++

 学名の種小名“tulipifera”は「チューリップ(のような花)をつける」の意味である。

 本種が日本に渡来した明治時代にはチューリップがまだポピュラーではなかったため、ギリシア語由来の属名である“Liriodendron(lirion ユリ + dendron 木)を「ユリノキ」と訳し、これが標準和名となった。

+++


 実際、花の形状は、チューリップの方に似てます。

 落葉高木としては、大きな花を付ける木ですが……。

 あまり、一般的には認識されてないようです。

 ひとつは、花色が淡い黄色で、あまり目立たないこと。

 もうひとつは、高い位置で上向きに花を付けるからです。

 下から見上げたのでは、花のお尻しか見えません。


 わたしがこの木を推薦するのには、いくつも理由があります。

 まず、成長が早いこと。

 安価な幼木を植えても、すぐに立派な街路樹になります。

 排気ガスなどの大気汚染に強いこと。

 病害虫被害がほとんどないこと。

 特に、アメシロはこの木が嫌いらしく、まったく付かないそうです。


 あと、花が上を向いて咲くこと。

 高いビル街の街路に植えれば……。

 窓から、愛らしいチューリップに似た花を見下ろせます。

挿絵(By みてみん)

↑わたしが撮った写真です。ピンボケですが。


 実はこの花、大量の蜜を出します。

 養蜂家には、「黄金の木」と呼ばれてるとか。


 もうひとつ、↑の説明にある「特徴的な形の葉をもつ」ということ。

 別名、「ハンテンボク」と呼ばれます。

 その名のとおり、葉っぱが「半纏」そっくりなんです。

挿絵(By みてみん)

↑わたしが撮った写真です。


 行き交う人の目を楽しませてくれると思います。

 小学校の校庭に植えられてるのをよく見かけます。

 これはおそらく、葉っぱを図工の授業で使うためなんじゃないでしょうかね。

 でも、そんなのどかな授業、今は流行らないのかな。

 もちろん落葉樹ですので、紅葉も綺麗です。


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