第075回
『Mikiko's Room(https://mikikosroom.com/)』で連載した、会津若松への旅行記(原題は「単独旅行記Ⅶ」)です。
この回のオリジナルは、↓のページに掲載しています。
https://mikikosroom.com/archives/50776207.html
なお、「小説を読もう!」では、写真を2分の1サイズに縮小して投稿しています。
フルサイズの写真は、上記オリジナルページをご覧下さい。
特に断りのない写真は、わたしが撮影したものですので、ご自由にお使いください。
なお、本文のみをまとめた総集編(後書きはありません)は、↓のページからご覧いただけます。
https://mikikosroom.com/archives/24257587.html
み「竹だ」
ハ「竹やな」
み「やっぱ、竹があると……。
和庭って感じがするよね。
こういうのを見ると、植えたくなるんだけど……。
無思慮に竹を植えると、地下茎で伸びるから大変なことになる。
隣の庭に入りこんだりね。
ちゃんと根止めして植えないと」
ハ「なんやそれ?」
み「文字どおり、地下茎の伸びを止める工夫ですよ。
これ以上、伸びてってほしくないところに、波板とかを埋めるわけ」
ハ「えらい大変なんやないか?」
み「大変ですよ。
労を惜しんで浅めに設置して……。
その下を潜って伸びられたら何にもならない。
造園屋さんなら、小型のユンボで掘れるからいいんだけどね。
あと、竹の苗を植えるときの工夫について一言。
当然、苗は自立しないでしょ」
ハ「そら、そやな」
み「でも支柱したら、風情がなくなるよね」
ハ「せやけど、せんわけにいかんやないけ」
み「支柱を地下にするという方法がある」
ハ「どないするんや?」
み「建築資材に、ワイヤーメッシュってのがあんの。
比較的小さなエリアに、コンクリートを打つときに使う。
鉄筋をあらかじめ組んである網状なのが、売ってんの。
サイズも、いろんなのがある。
ホームセンターでも売ってるよ。
これを、根鉢の深さに掘ったところに敷くわけ。
で、竹の根っこをこれに縛り付ける。
土を埋め戻せば、立派に自立した竹林の出来上がり」
ハ「妙なこと知っとるやないけ。
やったことあるんか?」
み「あるわけないでしょ。
そんな大変なこと。
叔父の受け売りです」
ハ「なんや。
人のフンドシかいな」
み「例えがお下品!」
み「ナワシロイチゴ?
ぜんぜん知らん。
そう云えば、新潟の公園なんかには……。
ナワシログミってのが植えられてることがある。
ナワシロって、稲の苗代のことかな?」
ハ「苗代で作るんちゃうか?」
み「そんなわけないだろ。
すぐに検索!」
ハ「はいはい。
お、分かったで。
グミもイチゴも、苗代を作るころに実が成るからやて」
み「そんなに早く?
早春じゃん」
ハ「6月ころやと書いたるで」
み「なんで、苗代が6月なの。
新潟じゃ、ゴールデンウィークが田植えだぞ」
ハ「今の時代はそうかもしれんけど……。
昔は、もっと田植えが遅かったんやないんか」
み「あ、そうか。
北原白秋の『夏は来ぬ』に出てくるもんね」
♪さみだれの そそぐ山田に
早乙女が 裳裾ぬらして
玉苗植うる 夏は来ぬ
ハ「歌わいでいい」
み「なんでじゃ!」
ハ「三半規管がたわみそうや」
み「失敬なやつ。
歌詞の“さみだれ”だけど……。
五月雨って書くから、今の人は5月に降る雨だと思うよね」
ハ「ちゃうわけやな」
み「左様。
陰暦の5月だから、今の6月だよ。
つまり、梅雨の雨のこと」
ハ「昔は、梅雨のころに田植えしとったっちゅうわけやな」
み「苗のころに雨が降らないと……。
植えた苗が、ダメになっちゃうからじゃない?
だから、わざと梅雨の時期に植えてたのかも」
み「ムクゲだ。
これは、ポピュラーな木だね。
韓国の国花でもあるし。
でも、わたしはちょっと見たくない花」
ハ「なんでや?
韓国の花やからか?」
み「違いますよ。
花の時期。
夏の終わりに咲くんだよ。
だから、この花が咲くと……。
あー、もう夏が終わっちゃうって思うわけ」
ハ「やっと暑さも終わりやと、ホッとする人もおるんやないけ?」
み「太平洋側の人は、そうかも知れない。
冬は毎日晴れなんだから、ちっともイヤじゃない。
東京に住んでたころは、わたしもむしろ冬が一番好きだった。
空気が澄んで、空が青くてさ。
だから、夏が終わるのも、ちっともイヤじゃなかった。
それに対して新潟の冬は……。
文字どおり、耐えるだけの季節だからね。
山の方の人は、スキーとかスノーボードができるだろうけど……。
新潟市は真っ平らで、そり遊びもできない。
できるのは、田んぼでクロスカントリースキーくらいだよ。
そんなことして楽しいと思う?」
ハ「ワハハ」
み「だから、夏の終わりは……。
冬の始まりに思えるわけ。
ムクゲの後には、コスモス。
切なくなるね」
ハ「引っ越したらええがな」
み「簡単に言うな!
持ち家の転居は、容易なことじゃないの。
家財道具の処分とか」
ハ「まずは断捨離からやな」
■街路樹Ⅳ
それでは、街路樹としては、どんな樹種が良いのでしょう。
わたしがここで云う「良い」とは……。
ランニングコストがかからないという意味で使ってます。
いくら管理費がかかっても、サクラの街路を作りたいというのであれば……。
サクラが一番「良い」わけですから。
植えっぱなしで放任できる樹種として……。
まずは、トウカエデをあげたいと思います。
↓Wikiからの引用です(https://w.wiki/4HDx)。
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トウカエデ(唐楓)は、ムクロジ科カエデ属の落葉高木である。
和名の由来は、唐(中国)が原産のカエデで、切れ込みのある葉の形をカエルの手に見立てたことによる。
別名、サンカクカエデ。
中国名は三角楓(三角槭)ともよばれ、英語圏では trident maple (トライデント・メイプル)とよばれる。
よく街路樹や公園樹などにされる。
●特徴
中国南東部・台湾原産。
日本へは18世紀初期(江戸時代)に中国から渡来し、北海道、本州、四国、九州に分布し、在来種のカエデ以上に普通に見られる。
道路の街路樹や、公園などでよく見かける。
(後略)
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大気汚染に強いということで……。
高度成長期には、工場地帯によく植えられました。
当然、排気ガスにも強いので、街路樹向きです。
耐寒性も耐暑性もあり、強健です。
真夏のカンカン照りの街路、真冬の季節風の吹き抜ける街路、ともにもってこいです。
成長が早いので、安価な幼木を植えても、すぐに立派な街路樹になります。
しかも、病害虫はほとんどなし。
不定形樹形なので……。
標識を隠すなどした邪魔な枝を落としても、見た目が悪くなることもありません。
さらに、紅葉が綺麗です。
最初は黄葉なんですが、次第に紅葉に変わってきます。
あと、成長とともに樹皮が剥がれて……。
プラタナスみたいに、特徴的な木肌を見せます。
定期的な維持管理は必要ありません。
5年に1度くらい、邪魔になった枝を落とすだけでいいです。
もっともっと使われていい樹木だと思います。




