↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
埴輪と旅する女①【会津若松編】  作者: Mikiko


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
73/108

第073回

 『Mikiko's Room(https://mikikosroom.com/)』で連載した、会津若松への旅行記(原題は「単独旅行記Ⅶ」)です。

 この回のオリジナルは、↓のページに掲載しています。

https://mikikosroom.com/archives/50680839.html


 なお、「小説を読もう!」では、写真を2分の1サイズに縮小して投稿しています。

 フルサイズの写真は、上記オリジナルページをご覧下さい。

 特に断りのない写真は、わたしが撮影したものですので、ご自由にお使いください。


 なお、本文のみをまとめた総集編(後書きはありません)は、↓のページからご覧いただけます。

https://mikikosroom.com/archives/24257587.html


挿絵(By みてみん)

み「お。

 お休みどころか?

 お茶でも出してくれんのかな?」

ハ「にしては……。

 いやに閑散としとるで」


挿絵(By みてみん)

ハ「ほれ。

 『御茶屋御殿』やて。

 史跡やがな」

み「ほー。

 明治以後、松平容保が、ここに住んだんだね」

ハ「しかし、いつ建てられたんか書いてないのは、何でや?」

み「わたしに聞くなよ。

 調べて」

ハ「聞いたわしがアホやった。

 えーっとな。

 『御薬園』のページにあったで(https://www.tsurugajo.com/oyakuen/aizu-matsudaira-garden/)。


+++

 建築年代は1696年代(元禄九年)で、ただし木割の細い数寄屋建築に加えて、会津が多雪地帯であることから破損の進行が早くも改造を加えています。

+++


 やて」

み「“1696年代”って何よ?

 年代ってことなら、普通、1690年代とかなんじゃないの?」

ハ「わしに言うなや」

み「あと、“破損の進行が早くも改造を加えています”って文章もおかしいじゃない。

 “破損の進行が早く、改造を加えています”ってことじゃないの?」

ハ「役所に言うたってくれや」

み「わたしを校正係に雇ってもらいたい。

 テレワークでできるから……。

 冬の会津若松に行かなくてもいいよね」

ハ「何の話やねん」

み「あっ」

ハ「何や?」

み「これって、さっき、池の向こうに見えた建物じゃん」

挿絵(By みてみん)

↑これです。


ハ「そうやがな」

み「遙けくも来つるものかな」

ハ「池を巡っただけやないか」


挿絵(By みてみん)

み「お、庭園の説明書きがあった。

 やっぱり、1696年なんじゃん。

 さっきの“1696年代”って、どゆこと?」

ハ「学者先生が書いたんを、そのまま載せたんちゃうか?」

み「そういう姿勢でいいのか!」

ハ「わしに言うたりなっちゅうに」


挿絵(By みてみん)

み「これは、五葉松だよな。

 こんな風に群植させる使い方も珍しいね。

 待てよ……。

 これって、ひょっとして、1本の木か?」

ハ「調べたるわ」

み「気が利くじゃない」

ハ「どうせ、そう言われんのやろ。

 えーっとな。

 どうも、ブログの訪問記みたいなのしかないがな……。

 1本の木であることは、間違いなさそうやな。

 樹齢500年やと」

み「さっきのヒイラギも、500歳だったよね」

ハ「同じころに植えられたっちゅうことやな」

み「自然の木なら、樹齢500年ってのはよくあるけど……。

 庭に植えられた木が、500年生き続けてるってのはすごいことだよ。

 干ばつの夏もあったろうに。

 ひょっとしたら、湧き水の通る層があるのかも。

 そこに根が届いてれば、枯れる心配はないわけだ」

ハ「地下に灌水装置があるようなもんやな」

み「それそれ」


挿絵(By みてみん)

み「お。

 ここから、まさしく『御薬園』になるわけだ」

ハ「朝鮮人参なんか、普通に栽培できたんか?」

み「時代劇だと、ものすごく高価なイメージだよね」

ハ「娘が、病気の親に飲ませるために身を売ったりな」

み「なんでそんなに高いの?」

ハ「はいはい。

 調べたるわ。

 んー。

 どうやら、種を撒いてから収穫まで……。

 5,6年かかるみたいやな」

み「セミか!」

ハ「栽培途中でダメになってまうリスクもあるやろな」

み「大水で流されたりね」

ハ「種なんか高いんやろ。

 ぜんぶ流されたら、どうなんねや」

み「保険なんかかけてないだろうしね」

ハ「当たり前や」

み「確かに、リスク大きすぎ。

 栽培すんのやめた」

ハ「する気やったんかいな!」

み「大儲けできるかと思って」

ハ「あんたが収穫できるくらい簡単やったら……。

 1本、10円くらいになっとるやろ」

み「失敬な!」


■街路樹Ⅱ

 東京で驚いたのは、街路樹にクスノキが使われてる道路があったことです。

 中野区だったかな。

 すごい巨木になってました。

 クスノキは、成長が早いですからね。

 わたしが驚いたのは、クスノキは、街路樹には本来使われない樹種だからです。

 クスノキがどうこうというわけではありません。

 常緑樹だからです。

 街路樹の役割は、夏は日差しを遮り……。

 冬は日差しを通すことです。

 つまり、落葉樹が適してるということ。

 クスノキの街路は、冬は寒いでしょうね。

 その点、新潟は、冬場、ほとんど日が差しません。

 それなら、常緑樹の街路樹でもよさそうですが……。

 こちらもダメです。

 雪。

 新潟の雪は湿って重たいです。

 常緑樹の葉っぱに落ちた雪は、どんどん積もっていきます。

 耐えられなくなれば、枝が折れますね。

 公園などでは……。

 マテバシイなど、大きな葉の常緑時の枝が折れてるのをよく見かけます。


 街路樹の代表種をあげるとしたら……。

 ケヤキでしょう。

 成長が早く、すぐに立派な並木道ができます。

 でも、欠点もあります。

 枝が広がること。

 盃型に放射状に広がります。

 で、どうなるかと云うと……。

 信号や交通標識を隠してしまうんです。

 電線にもかかります。

 かといって、その部分を剪定すると……。

 ケヤキ本来の美しさが失われてしまいます。

 ケヤキは、シンメトリーに広がる樹形が魅力なんですから。

 で、そうした欠点を克服する樹種として……。

 新しい品種が開発されてます。

 ファスティギアータというタイプの品種。

 樹形が箒状になるんです。

 ケヤキでいうと、ムサシノケヤキという品種があります。

 埼玉県で見つかったらしいですね。

 普通のケヤキのように、盃型ではなく……。

 竹箒を立てたような姿をしてます。

 なので、信号や交通標識を隠しづらく……。

 電線にもかかりにくいわけです。

 街路樹として、もっと普及してもいい品種だと思います。

 ファスティギアータタイプの品種は、ケヤキ以外にもあります。

 ユリノキにもあったと思います。

 家の玄関前のシンボルツリーにもいいんじゃないでしょうか。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。