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埴輪と旅する女①【会津若松編】  作者: Mikiko


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68/108

第068回

 『Mikiko's Room(https://mikikosroom.com/)』で連載した、会津若松への旅行記(原題は「単独旅行記Ⅶ」)です。

 この回のオリジナルは、↓のページに掲載しています。

https://mikikosroom.com/archives/50439298.html


 なお、「小説を読もう!」では、写真を2分の1サイズに縮小して投稿しています。

 フルサイズの写真は、上記オリジナルページをご覧下さい。

 特に断りのない写真は、わたしが撮影したものですので、ご自由にお使いください。


 なお、本文のみをまとめた総集編(後書きはありません)は、↓のページからご覧いただけます。

https://mikikosroom.com/archives/24257587.html



挿絵(By みてみん)

み「やっぱり、水があるといいよね。

 ボウフラが湧きそうだけど」

ハ「メダカでも飼うたらどうや」

み「大名庭園でメダカ?

 もっとほかに方法ないの?

 ちょっと調べて」

ハ「今度はボウフラ対策かいな。

 人使いの荒いやっちゃで。

 お、あったあった。

 10円玉やて」

み「なんじゃそれ?」

ハ「10円玉やら銅板を、水ん中入れたら……。

 銅イオンが発生するんやて。

 銅イオンにはな、菌なんかを抑制する作用があるとされとって……。

 これが、ボウフラの発生を抑えるちゅうことらしいな」

み「ボウフラは、菌じゃないだろ」

ハ「“菌など”やがな」

み「どれくらい入れるの?」

ハ「1リットルの水につき、10円玉20枚とあるな」

み「パカモン。

 この池、何リットルあると思ってんだ。

 直径10メートルの円だとして……。

 面積は、5メートル×5メートル×3.14。

 計算して」

ハ「78.5㎡やな」

み「深さが平均30㎝として、容積は?」

ハ「23.6m3やな」

み「1m3が1000リットルだよね」

ハ「せやな」

み「23.6m3は、何リットル?」

ハ「23,600リットルや」

み「10円玉は、何個必要?」

ハ「1リットルの水につき、20枚やから……。

 47万2千枚やな。

み「金額にすると?」

ハ「小学生の問題やで。

 472万円」

み「そんな予算、どっから出ると思うの?

 たかがボウフラ対策で。

 両替手数料も莫大だぞ。

 問題にならん。

 却下」

ハ「わしの意見やないがな。

 ネットに載ってたん言うただけや」

み「次、行くぞ。

 なんか、蚊が湧き出て来そうな気がしてきた」


挿絵(By みてみん)

み「五葉松か?」

ハ「ええ形にしつらえてあるやないか」

み「どーも、こういう樹形は好かん」

ハ「そしたら、どういうのがええんや?」

み「もちろん、自然樹形。

 新潟の海岸線には、砂防林として黒松が植えられてる。

 冬、猛烈な季節風を受けるからね。

 幹は斜めって、風を受ける方の枝がなくなってたりする。

 そういう自然樹形に勝るものはないんじゃない?」

ハ「わしはどっちゃでもええけどな」

み「感性のないやつ!」


挿絵(By みてみん)

み「タムシバ?

 こんな樹名、初めて聞いた。

 由来はなんだろ?

 まさか、インキンタムシのタムシじゃないよね。

 即、検索!」

ハ「例によって、Wikiさまからやな(https://w.wiki/SJD5)。

 読むで。


+++

 和名「タムシバ」の由来は2説あり、葉にタムシ状の斑点ができるためという説、あるいは、葉を噛むと独特の甘味があるため「カムシバ(噛む柴)」の名がつき、これが転じて「タムシバ」となったともされる。

+++


 やて」

み「なんと、ほんとにインキンタムシが由来だった。

 ぜったいこっちだよ」


挿絵(By みてみん)

み「しかし、何の変哲もない木だよね。

 何か、効能があるのかな?」

ハ「Wikiさまの続き、読むで。


+++

 シモクレンやコブシ、タムシバなどモクレン類のつぼみ(花芽)を風乾したものは「辛夷(しんい)」とよばれ、鼻炎や頭痛、熱、咳などに対する生薬とされることがある。またタムシバは強い香りをもつため、抽出された精油成分が「ニオイコブシ」の名でアロマオイルとして流通している。

+++


 やて」

み「やっぱり生薬に使われるんだね」


挿絵(By みてみん)

み「出た、ブナ。

 しかし会津は、平地でブナが育つんだね。

 新潟市内じゃ、見たことないよ」

ハ「ブナの実が不作やと、熊が里に下りて来るらしいな」

み「なんで不作になるの?」

ハ「えーっとな。

 どうやら、気まぐれみたいやで。

 そもそも、不作なんがあたり前やて。

 豊作になるんは、5年から10年に1度やて」

み「ほとんど毎年不作なんじゃない。

 そんなら熊は、毎年下りてくるだろ」

ハ「ふーむ。

 熊の出没とブナの豊不作には……。

 必ずしも相関がないっちゅう説もあるそうや」

み「さっき言ってたことと違うだろ。

 どう責任取るんだ?」

ハ「何で、わしが責任取らなあかんねん。

 熊も気まぐれちゅうことやがな」


■熊出没

 しかし最近は、熊出没のニュースを聞かない日がありませんよね。

 怖いです。

 ↓新潟県のホームページから、被害に遭わないための対策を引用させていただきます(https://www.pref.niigata.lg.jp/site/tyoujyutaisakusienn/1319666477308.html)。

+++

●クマによる人身被害防止のポイント

・入山時は、ラジオや鈴などの音の鳴るものを携行し、単独行動は避けましょう。

・クマの活動が活発な早朝や夕方の入山は避けましょう。

・クマの餌となる生ゴミや不要となった果実や農作物等は適切に処分しましょう。

・子グマを見かけても、決して近づかないでください。近くには母グマがいると考えられ、大変危険です。

・集落周辺や河川敷などのクマが隠れそうな藪は刈り払いましょう。

+++


 1番目と2番目は……。

 人が、熊のテリトリーに入る場合の注意点ですね。

 今の季節は、きのこ狩り。

 早春は、山菜採り。

 やっぱり怖いのは、単独行動です。

 襲われた場合でも、複数人なら……。

 ひとりは逃げられる可能性があります。

 助けが呼べますよね。

 単独行動ではそれが出来ず……。

 手当てが間に合わなくなります。

 でもねー。

 きのこ狩りや山菜採りでは、単独で山に入る人が多いんですよね。

 それぞれが、「秘密の採取場所」を持ってるからです。

 人には教えたくない場所なわけです。

 なので、誰にも告げずに単独で山に入ってしまう。

 山菜やきのこは、スーパーで売ってます。

 命がけで採らなきゃならないものじゃないです。

 でもきっと、自分で山に入って採ってきたものは、味が格別なんでしょうね。


 3番めと5番目は……。

 熊が、人のテリトリーに入ってくるケースです。

 昔は、熊の住む山と、人の住む里の間には……。

 里山というエリアがありました。

 そこでは、雑木が育てられてました。

 薪にしたり炭にしたりするためです。

 雑木は、地際から切り倒しても……。

 切り株から芽を吹き、再生します。

 20年くらい経つと、また薪や炭に出来るまで育つんです。

 そうした雑木林は、作業がしやすいように……。

 下草などはきれいに刈り払われてます。

 見通しがいいわけです。

 熊は身を隠す場所がありません。

 なので、入ってこないわけです。

 つまり里山は……。

 山と里の間にあって、バッファゾーン(緩衝地帯)の役割を果たしてたわけです。

 ところが現在。

 薪も炭も不要になりました。

 レジャーなどでは使われますが……。

 ホームセンターからの購入でしょう。

 山に入って伐ってくる人はいません。

 当然、里山は放置されます。

 下草はぼうぼうになり、見通しが利かなくなります。

 つまり、山に戻っていくんです。

 すなわち、緩衝地帯がなくなり……。

 山と里が直結してしまうわけです。

 熊が山から顔を出せば、そこはもう里です。

 畑があります。

 柿などの果樹もあるでしょう。

 美味しいものがふんだんにあるわけです。

 来ますよね。

 1度味をしめれば、何度でも来るでしょう。

 防ぐ方法は、ないと思います。

 どうすりゃいいんでしょう。


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