第061回
『Mikiko's Room(https://mikikosroom.com/)』で連載した、会津若松への旅行記(原題は「単独旅行記Ⅶ」)です。
この回のオリジナルは、↓のページに掲載しています。
https://mikikosroom.com/archives/49982083.html
なお、「小説を読もう!」では、写真を2分の1サイズに縮小して投稿しています。
フルサイズの写真は、上記オリジナルページをご覧下さい。
特に断りのない写真は、わたしが撮影したものですので、ご自由にお使いください。
なお、本文のみをまとめた総集編(後書きはありません)は、↓のページからご覧いただけます。
https://mikikosroom.com/archives/24257587.html
み「精米所か。
水力ってことは、水車だよね?」
ハ「せやろな」
み「最近、玄米を白米に半分くらい混ぜて食べてるんだけどさ。
玄米を買おうとして、一番驚いたのが……。
精米されたお米より高かったこと。
精米する前の状態で売るんだから……。
普通、安いはずだって思うよね」
ハ「そらそやな」
み「でも、玄米のほうが高かった。
で、調べたらさ、玄米って云っても……。
精米する前の段階のお米を、そのまま売ってるわけじゃないんだって」
ハ「どないなわけや?」
み「ゴミや小石は、取り除かなきゃならないでしょ。
それ以前に、籾殻も剥かなきゃならない。
これらのことを、胚芽を傷つけないように行うのが……。
そうとうに難しいらしいのよ。
最後に精米するんなら……。
それまでの工程で、胚芽が取れちゃったっていいわけだ。
だから、籾殻や小石を除く工程を、結構荒っぽく出来るんじゃないの?」
ハ「それやったら、籾殻のついた米を買ってきて……。
自分で剥いたらどないや?」
み「そんな面倒なことがでけるか!」
み「やっぱり水車だ。
しかし、こういう装置って、やっぱ怖いよね」
ハ「何がや?」
み「着物の裾とかがさ……。
あの歯車に巻きこまれたらと思うとさ」
ハ「非常停止の仕組みはないんか?」
み「あったとしても、1人で作業してたら操作できないでしょ。
おそらく、無いと思うよ。
非常停止なんかさせたら……。
水車に、もの凄い負荷がかかるわけでしょ。
人足の命を助けるためなら……。
水車が壊れてもいいって発想は、ぜったいに無かったと思う」
ハ「ミンチにされるしかなかったってことやな」
み「そういうことを言うな!
ふんとにもう。
横溝正史の映画だかドラマだかを思い出してしまったではないか。
確か、時計塔の巨大な歯車に人が巻きこまれて……。
バラバラになるシーンがあったんじゃないかな(市川崑監督による映画作品『女王蜂』だったようです)」
み「ぜーたい近づけないね。
おそらく、ここで作業する人は……。
全裸だったんじゃないの?」
ハ「何でやねん!」
み「着物着てたら、巻きこまれやすいでしょ。
その点、裸ならだいぶ違うよ。
もっとも男性には……。
1箇所、巻きこまれやすい部位があるけど」
ハ「なしてそう、発想が下品なんや」
み「職業病」
み「でも、これで精米出来るんなら……。
精米料がかからないってことだよね。
画期的な仕組みなんじゃないの。
やっぱりさ、精米って、けっこう荒っぽく出来るわけだ。
玄米を、胚芽を傷つけないように取り扱う方が……。
よっぽど大変ってのがわかるよ」
ハ「歯車は、ちゃんと木枠に囲われとるやないか。
枠の外で作業しとる限り……。
巻きこまれるってことはないやろ」
み「それは、通常運転のときでしょ。
ぜったい、調子が悪くなったりすることがあるはず」
ハ「調整や修理が必要になるっちゅうことやな。
せやけど、そないなときには……。
水を止めてやる手順になってるんやないか?」
み「建前上はね。
でも往々にして、そういう決まりは守られない」
ハ「ミンチになった人足もおるっちゅうことやな」
み「その例えはやめい!」
み「お、いきなり綾瀬はるか。
やっぱり綺麗だよね。
精米所で働いてたのかな?」
ハ「そないなわけあるかい!」
み「冗談に決まってるでしょ」
ハ「ここで、カレンダーの写真が撮られたみたいやな」
み「さらに順路は続く」
み「ボダイジュ?
これって、暖地の木じゃないの?」
ハ「何やそれ?
住宅団地に植わっとる木ちゅうことか?」
み「そんなわけないだろ!
暖かい土地の暖地!
菩提樹って、インドの木でしょ?
ちょっと調べて」
ハ「またかいな。
なになに。
インドに生えとるのは、インドボダイジュゆうて……。
イチジクの仲間やて。
それがいわゆる、仏教の菩提樹やな。
しかし、カタカナで書かれとる“ホダイジュ”は……。
シナノキの仲間みたいや。
落葉広葉樹やな。
中国から日本に渡来したとある。
中国やと、インドボダイジュは気候的に育たんかった。
せやから、葉っぱの似とるこの木が……。
ボダイジュっちゅうことになったらしいわ」
み「それはいいけど……。
なんでここにボダイジュなわけ?」
ハ「そりゃ決まっとるがな。
戊辰戦争で犠牲になった人の……。
菩提を弔うためやろ」
み「なるほど!
タマには良いこと言う」
ハ「いっつも言うとるわい!」
■菩提樹
まずは、「菩提樹」とは何か……。
再確認してみましょう。
↓例によって、Wikiさまからの引用です(出典⇒https://w.wiki/5gEq)。
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●ゴータマ・ブッダの菩提樹
ゴータマ・ブッダの菩提樹は、仏教の開祖であるゴータマ・ブッダがその木の根元に座って悟りを得た菩提樹(Ficus religiosa、インドボタイジュ)とその挿し木による子孫である。
・名称
菩提樹の名前は、パーリ語及びサンスクリット語の“budh”という語根に由来し、覚醒する、転じて知り尽くすまたは完全に理解するという意味をもつ。
動詞語根であるbudhが、仏教関連では名詞形の“ボーディー”(bodhi)として、ブッダの悟りを示す。
そのため、下に座って悟りを得たとされる木がボーディーの木(Bodhi vriksha)と知られるようになった。
日本語での菩提樹は中国でボーディーの音写となる菩提、またボーディーの木が菩提樹となり、日本語で取り入れられた。
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なんと、「菩提」は、“ボーディー”(bodhi)の音を写したものでした。
「悟りを開く」って意味でした。
となると、現在、日本で使われてる……。
「菩提を弔う」の「菩提」は、違う意味ってことになります。
『イオンのお葬式(https://www.aeonlife.jp/)』さんに……。
↓『お葬式用語集 ー「菩提」(https://www.aeonlife.jp/knowledge/glossary/bodai/)』というページがありました。
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世俗の迷いを離れ、煩悩を絶って得られた悟りの知恵。
悟りを開いて、涅槃に入ること。
転じて死後の冥福を言います。
「菩提を弔う」とは冥福を祈ることです。
日本の寺院ではインド仏教のように、修業者が菩提 (悟り)を勝ち得る修行の場というよりは、死者の菩提を弔う機能を果たしています。
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やっぱり日本では、悟りを開くことから……。
安らかに眠る(冥福)ということに意味が転じてましたね。
しかし、イオンがお葬式までやってるとは知りませんでした。
さて、インドボダイジュ。
↓アマゾンでポット苗が売ってました。
https://amzn.to/4wCjaig
でも、耐寒性が弱いです。
5度が限界みたいですね。
沖縄以外では、地植えは出来ないでしょう。
となると、ベランダで鉢植えにして……。
冬季は、室内に取り入れなければなりません。
しかし、要注意。
思い出してください。
この樹の下で、釈迦が悟りを開いたんですよ。
当然のごとく、大木になりますね。
↑の販売ページの説明によると……。
成長は、はなはだ早いようです。
年に50㎝伸びるとか。
しかも、最終樹形は……。
樹高30メートル、葉張り20メートルになるようです。
でも、ベランダでこんなになるわけはありません。
鉢植えなら、それほど伸びないでしょう。
でも、大きくなれないのは可哀想ですし……。
鉢植えの下じゃ、悟りは開けないでしょう。




