第45話 反撃計画の根回し
王となった翌日。
前日に簡単な即位を終えたばかりの俺に、王冠の重さを考えている余裕はなかった。東から迫る帝国軍の先鋒は、王領東端から二日程度の距離まで近づいている。北ではプラエシディウス伯爵領東部への敵の進出が続き、その先にあるガイウシア子爵領がエクィトゥム王国との連絡路として危うくなっていた。中央では、セパラーティオ川から退いた中部軍がウィムーヌ子爵領を中心に防衛線を組み直しているが、帝国軍もこちらへ兵を集めている。南では王領そのものが次の戦場になろうとしていた。
王になった最初の仕事が、国を守る計画を決めることになるとは思っていなかった。
だが、いずれ王になる以上、避けられない仕事でもあった。
王宮の軍事会議室には、アウレリウス、軍務卿アトラシート伯爵、財務卿ペクーニア伯爵、外務卿、内務卿、法務卿、そして王国軍の主要な軍団長たちが集まっていた。ティアも俺の隣に座っている。
机の上には、アンティクイランド王国だけではなく、その東側へ広がるアエテリア帝国の広域地図まで並べられていた。セプテントリア諸国方面、カヴィーレスターン砂漠方面、ノルマデース平原方面、そして帝領。帝国軍の巨大な戦力が複数の方面へ展開していることが、これまでの報告から読み取れる。
「昨日、王都を最終防衛線とする方針は決めた」
俺は地図へ手を置いた。
「王領東端やウィムーヌで敵を止め、プラエシディウスとガイウシアは可能な限り維持する。ただ、それだけではいずれ王都まで押し込まれる」
誰も異論を挟まなかった。
「だから、その間に反撃の準備を始める」
俺は東側へ目を向けた。
「まず、ノルマデース部族連合を動かす」
ノルマデース平原は帝国東方の大きな地域であり、そこには帝国軍へ編入された旧ノルマデース弓騎兵も存在している。帝国によって軍事権を取り上げられたノルマデース側では、すでに自分たちの生活と軍事的な自治をどう守るかについて考え始めていると、以前から情報が入っていた。
「ノルマデースには王国から使者を出す。求めるのは、帝国領への侵攻と、帝国軍最高中央司令部への襲撃への協力だ」
外務卿が資料へ目を落とす。
「戦後の保証も必要でしょう」
「ああ」
ノルマデースが独立を望むなら、その意思を尊重する。ノルマデース部族連合国として独立するなら、西方評議会への加盟交渉も支持する。一方、帝国そのものを残して旧体制へ戻る道を選ぶなら、ノルマデースの自治権と軍事的権利を回復させる方向で交渉する。
「最終的にどちらを選ぶかは、ノルマデースが決める」
俺は言った。
「俺たちが求めるのは、今の帝国軍を内側から崩すための協力だ。その代わり、戦後に自分たちの未来を決める権利を保証する」
「承知しました」
外務卿が答える。
「本日中に使者を出します」
「頼む」
これで、王国側が直接やることの一つが決まった。
次に、アエテリア帝国亡命政府について話す。
この勢力については、俺たちよりも帝国内部に詳しい。旧帝国軍人がいる。元老院議員がいる。旧構成国の貴族や政治家との人脈がある。そして、帝国内部には今も亡命政府の潜伏部隊が存在している。
「亡命政府には、かなりの部分を任せる」
俺が言うと、アトラシート伯爵が頷いた。
「最高中央司令部への襲撃準備もですか?」
「そうだ」
帝国軍の最高中央司令部に関する情報を集め、襲撃に適した時期を探ること。さらに、帝国内部の旧構成国軍との接触、旧体制復活を望む政治家への連絡まで、亡命政府を中心に進めてもらう。
こちらから帝国内へ多数の使者を送り込む必要はない。むしろ、そんなことをすれば帝国側に余計な疑念を抱かせることになる。
「ただし、亡命政府にも一つだけ条件をつける」
俺は言った。
「全員に全部を知らせない」
最高中央司令部の情報収集を担当する者。
襲撃を準備する者。
旧構成国軍人へ接触する者。
政治家へ接触する者。
それぞれ役割を分ける。
「一つの情報が漏れても、全体が露見しないようにする」
亡命政府がどれだけ優秀でも、全てを一人の人間に集めれば危険になる。
だから必要な情報だけを渡す。
「それと、旧構成国軍についても、全てを同じように扱う必要はない」
帝国軍の現地司令官には、旧構成国軍出身者が多い。兵士の大部分も旧構成国出身だ。帝国中央から派遣された兵士は一定数存在するが、少数派に過ぎない。
しかし、その全員が帝国中央に不満を持っているとは限らない。
中央集権体制を支持している者もいる。
帝国そのものへ忠誠を誓っている者もいる。
家族が帝国中央にいる者もいる。
反乱すれば家族を失う可能性がある。
だから、接触先は慎重に選ばなければならない。
「最初は、旧体制への復帰を望んでいる者からだ」
俺は資料を指した。
「旧構成国軍時代から中央集権化へ反対していた指揮官。部下から信頼されている指揮官。旧構成国の政治家と繋がっている者。そういう人間を優先する」
その条件に当てはまる者の洗い出しを、亡命政府へ任せる。
「それと、反乱する理由を間違えないようにしてもらう」
俺は続けた。
「帝国から独立しろ、とは言わない」
これは重要だった。
今回の作戦は、帝国そのものを滅ぼすためのものではない。
「旧来の帝国へ戻そう、と伝える」
構成国軍を取り戻す。
中央政府に奪われた軍事権を回復する。
元老院を復活させる。
皇帝選出制度を復活させる。
地方の政治と行政の権限を取り戻す。
そして、現在の中央集権体制を作ったホスティス皇帝を処刑する。
「皇帝という地位そのものは残す」
俺は念を押した。
「ホスティスだけを、新体制の象徴として終わらせる。その後は元老院を復活させ、構成国が再び皇帝を選ぶ」
法務卿が資料へ目を落とす。
「つまり、皇帝を殺して帝国をなくすのではなく、皇帝を替え、制度を戻す」
「そういうことだ」
「それならば旧構成国側の政治家にも説明しやすいでしょう」
法務卿が答える。
「帝国そのものを破壊する必要がないのであれば、旧体制復活を望む勢力にとっては受け入れやすい」
「ああ」
俺も頷いた。
彼らにとっては、西方諸国へ服属するための戦争ではない。
自分たちの帝国を取り戻すための戦争なのだ。
次は、三つの方面について整理した。
「セプテントリア方面」
帝国軍は、この地域で旧セプテントリア諸国のゲリラ戦に苦しめられている。
「ここは亡命政府の人脈を使う。旧構成国軍が反乱した場合、前方のゲリラと同時に帝国軍を圧迫できる状態を作る」
重要なのは、帝国軍を全滅させることではない。
「帝国軍が退こうとした時、その退路を押さえる」
街道、主要な補給路、後方の集結地点。それらを事前に調べておけば、反乱した部隊が少ない兵力でも帝国軍へ大きな影響を与えられる。
「帝国軍が前方の敵と戦いながら後退しようとしたところで、後方から旧構成国軍が動けば、軍を分けざるを得なくなる」
そこで帝国軍は一度、後方へ下がるしかなくなる可能性が高い。
「その調査と接触は亡命政府に任せる」
続いて、カヴィーレスターン砂漠方面。
こちらも考え方は同じだが、砂漠には砂漠の事情がある。
主要街道。
オアシス。
井戸。
補給都市。
隊商路。
帝国軍が大規模な軍を送り込めば、それだけ補給が重要になる。そして、補給路そのものが限られる地域では、後方を押さえる意味も大きい。
「ここについては、カヴィーレスターン・スルタン国へ使者を送る」
帝国内部の反乱を詳細に伝えるのではない。
「帝国軍が混乱した場合、可能な限り前へ圧力をかけてもらう」
帝国軍の前方をカヴィーレスターン軍が押し、後方を旧構成国軍が脅かす。その状態を作れば、帝国軍は自由に兵を動かしにくくなる。
「どこまで反乱が進むのかは、現地に任せる」
俺はそう決めた。
こちらから軍事指揮を細かくする必要はない。
今回必要なのは、帝国軍を倒すことではなく、帝国軍が一つの意思で動くことを難しくすることだからだ。
最後に、ノルマデース平原方面。
ここにはセプテントリア方面とカヴィーレスターン砂漠方面を支えるための後詰の構成国軍が残されている。
「ここは最後だ」
俺は地図を見た。
「最初から動かさない」
まずノルマデース部族連合軍が帝国領へ進む。
それを受けて帝国軍が東へ兵力を向ける。
その動きを見て、セプテントリア方面とカヴィーレスターン砂漠方面の旧構成国軍が反乱する。
帝国軍がそちらへ兵を戻そうとすれば、ノルマデース平原方面の構成国軍が反乱する。
そうなれば、ノルマデース部族連合軍と反乱した構成国軍が連結できる。
そこからカヴィーレスターン方面の反乱勢力とも接続し、帝領へ進む。
「帝都まで攻める必要はない」
俺は言った。
「帝国軍を帝領まで押し戻し、戦争を続ける余力を失わせる。そこで停戦へ持っていく」
その時に要求するのが、ホスティスの処刑と中央集権体制の解体だ。
元老院を復活させる。
皇帝選出制度を復活させる。
構成国の軍事権を戻す。
地方の政治と行政権を回復させる。
帝国という国家は残す。
それが、反撃計画の最終的な政治目標だった。
「全部を二日で終わらせる必要はない」
俺はそこで、全員へ確認するように言った。
「二日でやるのは、使者を出すことだ」
これなら、時間は足りる。
ノルマデースへ王国の使者を送る。
カヴィーレスターンへ使者を送る。
エクィトゥムへ戦線協力の連絡を送る。
亡命政府へ帝国内部で動いてもらう。
その間に、返答が届くのを待つ。
王都は、その時間を稼ぐ。
「我々が直接動く必要のないところは、できる限り任せる」
帝国内部については亡命政府。
ノルマデース自身の判断についてはノルマデース。
カヴィーレスターン方面の前線圧力についてはカヴィーレスターン。
エクィトゥムには、自軍の戦線を維持してもらいながら、帝国軍の動揺を見て可能な範囲で圧力を強めてもらう。
そうして、各方面へ使者が向かっていく。
俺自身が全てを抱え込む必要はない。
王になったからこそ、誰に何を任せるのかを決めなければならない。
反撃計画の打ち合わせを終えたあと、王都レクィエリアの避難計画についても確認した。
「王都人口は約十五万人です」
内務卿が資料を広げる。
「この人数を全て王都へ残したまま帝国軍に包囲されれば、長期的な籠城は困難です」
食料。
水。
衛生。
医療。
そして、戦闘に参加できない住民の存在。
籠城が長引けば、王都そのものが戦場になる。
「だから避難させる」
俺は答えた。
「ただし、王家だけではできない」
ここでも商工組合連合会を使う。
輸送業者。
倉庫業者。
宿場と繋がる商人。
市場の管理者。
それぞれが持っている情報と輸送力を利用する。
「王家は全体の統制と安全確保を担当する」
「商工組合連合会には、馬車、荷車、倉庫、宿泊先、食料の確保を頼む」
ティアも頷いた。
「貴族の夫人や令嬢たちの繋がりも使う」
「避難する家族の情報を集める」
「誰が病人を抱えているのか、どこへ移動できるのか、受け入れ先はあるのか。その辺りをエリシアに整理してもらう」
「分かった」
ティアの人間関係も、今度は戦時の避難を支えるために使われる。
貴族だけではない。
一般の住民からも情報を集める。
そして、避難する住民と軍を明確に分ける。
「帝国軍への対応は?」
外務卿が尋ねた。
「直接要求する必要はない」
俺は答えた。
「ただし、帝国軍に民間人避難であることが分かるようにする」
避難民は武器を持たない。
軍の移動とは別の経路を使う。
可能な限り、民間人であることを明確にする。
商人や旅人にも、その移動が避難であることを伝える。
「帝国軍がそれを攻撃すれば、民間人への攻撃として記録される」
「しかも商人を通じて情報は広がる」
ティアが言う。
「西方評議会にも、すぐに伝わるでしょうね」
「ああ」
帝国にとって、民間人虐殺の汚名は決して軽くない。
こちらから帝国軍へ脅迫するのではない。
攻撃しない方が帝国側にとって得になる状況を作る。
「もちろん、帝国軍が必ず手を出さないとは限らない」
俺は言った。
「だから、避難そのものの安全対策も行う」
「それでも、十五万人を王都へ残すよりはいい」
内務卿が頷いた。
「実施します」
その日の夕方。
王都の城壁を確認するために軍人たちが動き、食料庫と水源の点検が始まった。王都周辺の宿場には、避難民を受け入れるための準備について問い合わせが送られ、商工組合連合会では使用可能な馬車と荷車の数を調べ始めている。
同じ頃、ノルマデースへ向かう使者が王都を出た。
カヴィーレスターンへ向かう使者も出発した。
エクィトゥムへは外交官が向かい、現在の戦線と今後の連携について伝える。
そして、アエテリア帝国亡命政府には王の命令が届けられる。
帝国内部で動き始めるのは、これからだった。
王国が直接できることは、そこまでだった。
あとは時間が必要になる。
しかし、その時間をただ待つつもりもなかった。
二日目の夜。
俺は一人、王宮の地図室にいた。
机の上には、各方面へ送った使者の一覧がある。
まだ返答はない。
当然だ。
二日で帝国内部の人間が反乱を決めるわけではない。
ノルマデースが即座に答えを出せるとも限らない。
亡命政府が最高中央司令部の情報を一夜で集められるわけでもない。
だからこそ、王都で時間を稼ぐ。
それが今の作戦だった。
ところが、そこへアトラシート伯爵が入ってきた。
「陛下」
「どうした?」
「一つ、問題があります」
「何だ?」
伯爵は机へ一枚の報告書を置いた。
「兵士たちの士気です」
俺は報告書へ目を落とした。
「王都へ残る兵士の間で、帝国軍への不安がかなり広がっています」
「シルウァニア戦争の影響か?」
「それも大きいです。前の戦争で大きな損害を経験した兵士が多いですから」
さらに、今回は帝国軍の規模そのものが知られている。
九十万人規模にまで拡大した帝国の戦時軍。
中央集権化された指揮系統。
統一された軍制。
そして複数方面から続々と送られてくる敵軍。
「兵士たちは、どこまで戦えばいいのか分かっていません」
アトラシート伯爵が続ける。
「援軍がいつ来るのかも知らない。王都で籠城すると言われても、なぜここまで退くのか分からない。ただ敵が近づいているという事実だけが伝わっています」
俺は黙っていた。
当然のことだった。
ノルマデースの作戦を話すことはできない。
帝国内部の反乱計画も話せない。
最高中央司令部を狙っていることも話せない。
どこまで敵軍を押し戻すつもりなのかも、今の段階では確定していない。
だから兵士から見れば、王が突然即位し、敵が近づき、王都へ下がることになっただけに見える。
「それでは、戦えませんね」
ティアが静かに言った。
「ああ」
俺は頷いた。
「作戦は秘密にしなきゃならない。でも、何のために戦うのかまで秘密にしたら、今度は兵士の心が持たない」
その矛盾が、今になってはっきり見えてきた。
俺たちは帝国軍を欺かなければならない。
しかし、味方まで欺いてしまえば、同じように戦える軍は作れない。
「王が直接話す必要があります」
父上が言った。
いつの間にか、父上も会議室へ入っていた。
「軍団長が説明しても、所詮は命令の伝達になる」
アトラシート伯爵が続ける。
「陛下自身が、なぜ王都へ下がるのか、何を目指しているのかを説明された方がいいでしょう」
俺はしばらく考えた。
ただし、これは兵士を集めて行う演説ではない。
まだ各方面へ兵士を集める段階ではない。
まず、王国の中枢と西方評議会の中心へ、自分の意思を伝える必要がある。
王都へ下がることは敗北ではない。
帝国軍の前で無意味に兵力を失うためでもない。
反撃の準備を進めるために、時間を作っている。
それを政治家たちが理解していなければ、各領地や軍へ届く言葉もばらばらになる。
そして政治家たち自身が不安なままでは、兵士へいくら命令を出しても士気を上げることはできない。
「まず、中央をまとめる」
俺は言った。
「兵士たちへ直接話すのは、その後だ」
ティアが頷く。
「それなら、今すぐ集めるべき人がいるね」
「ああ」
俺は西方評議会本部の地図を見る。
「最高評議会の議員」
西方評議会における政治的意思を担う者たち。
「軍事理事会の議員」
共同軍の軍事的判断を担う者たち。
「経済理事会の議員」
戦争を支える経済と財政を担う者たち。
そして――。
「アンティクイランド中央貴族」
王国の政治を支える者たち。
彼らを同じ場所へ集める。
「ここで、俺が方針を説明する」
アトラシート伯爵が頷いた。
「会場は、西方評議会本部の最高評議会会場を使えます」
「そうしてくれ」
「いつにしますか?」
「明日だ」
時間はない。
それでも、まだ帝国軍は王都へ到達していない。
各方面へ使者は出ている。
王都の避難準備も始まっている。
ならば、今のうちに中央の人間へ伝える。
詳細な反撃計画を明かす必要はない。
むしろ、明かしてはいけない。
ただ、
「王都で戦う意味」
「時間を稼ぐ意味」
「帝国軍へすぐに決戦を挑まない理由」
「各国と協力して戦争を続ける方針」
そこを明確にする。
その説明を、王自身が行う。
「では、準備します」
アトラシート伯爵が答える。
その日のうちに、西方評議会本部へ召集の連絡が送られた。
最高評議会議員。
軍事理事会議員。
経済理事会議員。
そして、アンティクイランド王国中央の主要貴族。
翌日の会場は、設立以来、数え切れないほどの国際協議が行われてきた西方評議会本部、その最高評議会会場と決められた。
当日。
会場には、各国を代表する議員たちが集まっていた。
最高評議会の議員。
軍事理事会の議員。
経済理事会の議員。
アンティクイランド王国中央の主要貴族。
誰もが、若くして王位を継いだ俺が、この状況で何を考えているのかを知ろうとしていた。
会場の中央には長い机があり、これまで西方評議会の重要な決定がそこで行われてきた。
俺はその前へ進んだ。
壇上へ上がるのではなく、議員たち全員が見渡せる位置に立つ。
ティアも少し離れた場所にいる。
父上は後方の席に座っていた。
俺は集まった者たちを見渡した。
この場にいる誰も、兵士ではない。
だが、これから王国の兵士たちへ何を伝えるのかを決めるのは、ここにいる者たちでもある。
そして、今ここで俺が口にする言葉は、王として初めて自分の考えを中央へ示すものになる。
俺は一度だけ息を整えた。
そして、俺は口を開いた。




